医療の三悪・請願審議の全てと自治体検診の実態
――政令市議会の杜撰な質疑と自治体市長の虚妄 (2018年11月新刊)
奥田 五郎 著
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四六判 384頁 2018年11月2日初版発行 定価:(本体1,800円+税)
ISBN978-4-434-25386-7 発行:知玄舎/発売:星雲社
★電子書籍同時発売、(本体1,200円+税、トップページから、各電子書店サイトでご確認ください)
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自治体検診(千葉市)による信じがたい医療過誤・事故を実体験し妻を亡くした遺族の著者が、医療の闇、行政・立法の虚妄の真相解明を突き詰める大作。
読者の声→コチラ
自治体検診で異常陰影がありながら「異常なし」と虚偽診断され末期がんとなり亡くなった女性の遺族が、闇の中に隠そうとする真相の原因を突き詰め、医療行政の問題を提起した衝撃の書。著者は「巨悪の不正は許せない」「医療過誤の被害者を無くしたい」と戦うこと10年強。「事故調査特別委員会設置を求める請願」「市長への手紙」等で動くが、不誠実、理不尽な対応に終始される。著者は委員会記録、市長からの手紙、カルテ等の証拠資料を元に解析し不正を暴く。そこには医療の三悪(騙す、隠す、殺す)とよばれるものがあった。誰しもが医療のお世話にならなくてはいけない現代医療に潜む「三悪」とは何か。三悪に加担して、自治体検診での医療死亡事故を闇から闇へと葬り去ろうとする行政市長と立法市議会の手口の数々。著者は、自治体検診、医療の闇の真相解明を突き詰め、警告、警鐘のため、2年に渡り原稿を書き、あたため、考え、推敲を繰り返し脱稿した驚異の労大作。
◎著者プロフィール
奥田 五郎(おくだ ごろう)……
1946年(昭和21年)3月10日。東京に生まれる。1947年(昭和22年)1月2日、妻和子和歌山に生まれる。1969年(昭和44年)和子、同志社大学、英文学部卒業。1972年(昭和47年)7月、和子と結婚。2006年(平成18年)11月、和子、自治体検診で虚偽診断され末期肺がんⅢb、余命3ヶ月、死の宣告を受ける。2007年(平成19年)11月2日、妻和子虚偽診断による肺がんで死亡。2006年(平成18年)~2014年(平成26年)医療過誤の被害者を一人でも少なくするため活動中。2015年(平成27年)3月10日、五郎誕生日に『医療過誤 遺族がしてきたこと』を脱稿し、出版。2018年(平成30年)11月2日、和子の11年目の命日に『医療の三悪・請願審議の全てと自治体検診の実態』出版。。
■目 次
目次
はじめに
序 章 風化させてはいけない!「記憶に残すべき医療事故」
◎衝撃的なニュースをメディアが発信した
◎異常者が医療の三悪を起こす――異常医療事故の実例「日本を震撼させた超極悪医療事故〝富士見産婦人科病院〟事件」
第1章 僕の奥さんは、うその診断、うその説明、うその受診記録票で――亡くなりました
◎僕の奥さん
◎天国から地獄へ真っ逆さま
◎精神異常の医師もいる
◎死亡宣告の日
◎いつまで生きることができるのか!残された日々
◎死への恐怖
◎妄信してはいけない医師
◎もっと妄信してはいけなかった行政
◎「肺がんの見落とし」と「虚偽診断」の大きな違い
◎是は是、非は非――非を是とする千葉市行政
◎「奥田、相手が悪すぎる。止めたほうがいいよ!」
◎「地域の人達を助けて下さい」警察へ
◎死までの60日間「僕と末期がんの妻との最後の会話」
◎最期の時、死の瞬間、チリーン、チリーンと必死に僕を呼ぶ、鈴の音
◎とっても悲しかった、最初で最後の妻の葬送
◎臨済宗の古刹十九代高僧が一言「これが本当の葬式だな!!」
◎「おい元気か! 元気でいろよ」
◎毎日新聞が全国版で報道(2013年)、続いてNHK、TV、ラジオ他全国紙が掲載
第2章 医療事故死〝隠さないで〟早く公表すれば助かる命がある
◎7622人!! 千葉県立6病院の医療事故者数等/年
◎公表しないことは「医療の三悪」に当たるのではないでしょうか
◎「東京慈恵会医大病院」、最初の死亡事故を隠したために、次から次へと死者が出る
◎医療事故の経過(記事順)
◎医療の三悪「放置(隠す、騙す)という名の魔物」
◎放置の実例、千葉市の自治体検診
●隠さずに公表していれば助かっていたAの男性とEの男性
◎公表すれば助かる患者がいる、公表しないは医療事故ではなく人災事故
◎妻は新型の地雷(医療の三悪)を踏んで死んでしまった
◎警告!地雷地帯とは
◎千葉市は隠さずに自治体検診で虚偽診断、虚偽説明、虚偽受診記録票による「市民死亡」の公表、再発防止策を!!
◎間に合わなかった「千葉大学医学部付属病院」死亡事故を起こす
◎あえて『ここ数年の千葉大学医学部関係者の事故、事件を羅列します』
◎「横浜市立大学付属病院、市大付属市民総合医療センター」たった1年間で11件の見落とし一人死亡
◎事故を起こした病院の共通点
◎事故を起こした病院のやるべきこと
第3章 「医療の三悪」
◎医療事故をなくすハーバード医学部より学ぶ
◎医療の倫理・医療の三悪とは――神戸大学医学部教授を経て県立長崎シーボルト大学教授、久間圭子氏より学ぶ
◆医療の三悪とは「殺す、騙す、隠す」
◆医療の三悪、その実例
◎私に寄せられた医療過誤被害者の声
◎アメリカの医療から学ぶべきものはないのか『医療の比較文化論』より
●いまこそ日本医療の改革を
●2018年(平成30)、日本のチーム医療は50年前のアメリカ医療より劣る
第4章 「事故調査特別委員会設置を求める請願」体験報告
◎日本国憲法第11条、13条、16条、17条、98条、99条
◎請願法第5条
◎老人保健法
◎「公文書等の管理に関する法律」(公文書管理法)
◎訂正された請願書
◎請願審査室
◎著者が考える請願から採択までの流れ
◎採択か不採択かの基準
請願提出書類「事故調査特別委員会設置を求める請願」原本
千葉市要約「請願文書表」
第5章 「千葉市市議会」請願審査委員会の正体
◎いよいよ請願陳述へ――請願者に基本的人権はなかった
◎見ざる、聞かざる、言わざるの請願審査委員会
◎『議員必携』
◆『議員必携』より引用抜粋
◎請願の審査委員会は「委員長の恫喝、うそ、法令違反」より始まった
◎伊藤委員長が恫喝してまで止めた「追加資料は認められない」は大うそだった
◎うそをつかないで!!
◎最後に「またもや恫喝」正確な知識情報を与えてはいけない審査委員会なのか
◎「請願第7号審査」
◎千葉市の説明
◎千葉市の説明に対して請願者の意見
◎千葉市の隠蔽体質
◎請願者の心と目
◎委員会開始わずか数分で9年間かけた請願は終わった――沈黙の福永委員
〈福永委員の委員会記録〉
――僕が福永委員だったらこう話して質問に答えさせる――
◎福永委員の質問二、市民、医療事故で死亡、千葉市熊谷市長は「特に問題ない」、質問しながら回答に無関心な福永委員
――僕が福永委員だったらこう話して責任を認めさせる――
◎千葉市と嘱託医の関係も問わない、追求もしない、請願と関係ない自分の手柄話は強調する元看護師の近藤委員
〈近藤委員の委員会記録〉
――僕が近藤委員だったらこう話して改ざんを認めさせる――
――僕が近藤委員だったらこう話して事実関係を確かめる――
――僕が近藤委員だったらこう話して重要性をわからせる――
◎おべっか、追従、ごますり質問の三瓶委員(市長出身母体の党派)、市議としての矜持はどこへいったのか
〈三瓶委員の委員会記録〉
◎審査前に結論ありき
――僕が三瓶委員だったらこう話して千葉市の無責任さを追求する――
◎頭の中にあるのは市民ではなく千葉市、保身で一杯の三瓶氏?
◎審査前から不採択と決めていた松井委員、議員としてのプライドはあるのか
〈松井委員の委員会記録〉
◎「審査なんて必要ないわ!不採択よ」と松井委員
◎千葉県の市議会議員報酬ランキング
◎専門知識を生かした質問はなく、専門知識をひけらかしただけの元医師、茂手木委員
〈茂手木委員の委員会記録〉
――僕が茂手木委員だったらこう話して事故調設置を求める――
◎請願者の小さなミスは追求し、千葉市の大きな問題は指摘も追求もしない橋本委員
〈橋本委員の委員会記録〉
◎請願を左右する大きな問題「改ざん」は質疑もせず裁判へと逃げる
◎血税「時間の無駄」
――僕が橋本議員だったら、老人保健法、公文書管理法、個人情報保護法より、改ざんか改ざんではないかを確かめる――
◎これが市議、こんな不公平、正義はどこにいったの、橋本委員!
――僕が橋本議員だったらこうやって結論を出していく――
◎誘導か? それとも?
◎元医師の茂手木委員と元看護師近藤委員のひそひそ話「先生、それを言ったらまずいから黙っていて」
◎請願採決――結果「不採択」
◎市民に大事な「請願」は慎重審査、誠実処理のはず
◎審議終了間際の一言
◎採択・不採択の基準は何か
◆――審議「カルテと受診記録票」対照一覧表」(資料編)より質疑、討論すべきこと
◎事故調査特別委員会設置を採択するかしないかを決める11のポイント
◎請願審査委員、質疑・討論すべき11のポイント発言一覧表
◎「日本は経済は一流、政治は三流」
◎お願い「議員の皆様へ」もっと勉強して! もっと真剣になって! もっとやる気を出して!
◎請願審査結果について、委員長報告(定例会会議録より)
◎「千葉市議会会議規則」及び「千葉市議会基本条例」
◎改めて私の請願を振り返ってみて
【他市町村の議員達の反応】
第6章 請願不採択不服申し立て
◎千葉市市議会議長 向後保雄様
◎千葉市議会議長からの回答
◎先例は悪例――法令は法令違反
◎議長殿「議員必携」はお読みになり勉強されていますか
◎議長報酬
第7章 千葉市長への直訴
◎新聞記者のすすめ
◎熊谷俊人市長が公私混同?
◎末代まで苦しめる熊谷市政!「稲毛駅近くの住宅街に反対を押し切って納骨堂建設(毘沙門堂、博全社?)、納骨堂は三界すべてが賛成する場所で!!」
◎平成30年5月、毘沙門堂が反対派住民を220万円の損害賠償で訴える
◎市長への直訴状――自治体検診で虚偽診断による市民の死亡事故! 再発防止を求める手紙を出す
◆――平成29年2月15日…僕から市長へ「7ページに渡って市民の危機を救って下さいと訴える」
◇――平成29年2月28日…市長からきた〝たった一枚の心ない葉書〟
◉数十万の市民が受診する「自治体検診」での死亡事故を無視する無責任な市長
◆――平成29年3月7日…僕から不誠実な市長へ「自治体検診での死亡事故! 虚偽診断ではないとのことなら説明を求む」
◇――平成29年3月13日…市長からの回答「自治体検診での死亡にも、虚偽診断の死亡事故の原因にも触れず、隠す、騙すの論点すり替えの回答」
◆――平成29年3月21日…僕から市長へ「千葉市民全員の安心安全を求めて自治体検診での虚偽診断、虚偽説明、受診記録票の虚偽記載の再発防止策をお願いする」
◇――平成29年3月24日…市長から「正面から答えない市長、心も誠意もない前回同様の葉書」
◇――平成29年3月31日…市長から13日と同様の手紙と「自治体検診(基本健康診査)は廃止となった。ゆえに関係ない」といわんばかりの手紙受理
◉この返事から僕が感じたこと――「真摯に向き合わない本当にずるい人」
◆――平成29年5月8日…僕から市長へ「再度肺がん検診の再発防止策ではなく自治体検診での虚偽診断による死亡事故の再発防止策を求める」
◇――平成29年5月29日…市長から「本題の自治体検診での虚偽診断には触れず、虚偽診断とは関係のない肺がん検診と自治体検診(基本健康診査)は廃止になったとそれしか語らず」
◎千葉市長報酬、年額二千万円以上、退職金一期四年で三千万円以上、「一期四年間の総収入は一億円以上?」、現在三期目
資料編――
市政記者会御中
老人保健事業契約書(抜粋)
「カルテと受診記録票」対照一覧表
[医師からの手紙]
おわりに
はじめに
やっと出版の運びとなった。この2年近く、書き、あたため、考え、ひらめき、加筆、削除、整理、あたための連続であった。書いた原稿用紙は2000枚は下らない。〝多くの人の命を救え〟、〝巨悪の不正を許すな〟の一念であった。
10年前、あってはならない医療事故が国が定めた自治体検診で起こった。その医療事故はいまだに闇の中に隠されている。
現場は千葉市だが、医療事故は全国共通どこで起こってもおかしくない。千葉市の基本健康診断で女性が虚偽診断(隠す)、虚偽説明(騙す)、公印が押されている受診記録票の虚偽記載を信頼して死亡するという異常ともいえる医療事故があった。医師は精神に異常をきたしていたのだろうか。この事実「自治体検診で市民死亡」を千葉市は公表するのではなく、ひた隠しに隠し、闇から闇へと葬り去ろうとしている。
当然のことながら事故原因もわからず、再発防止策も講じていない。千葉市は住民の危機にも拘らず事故調査をする気配すらない。このままでは自治体検診の事故で犠牲者が全国各地で増えるだけである。この医療事故の真実を多くの人に知らせれば注意し助かる命がある。僕は10年間千葉市長に千葉市市議会に事故の調査と公表をお願いしてきたが、両者は結託しているかのように調査もしなければ公表もしない。僕は罪のない人が三悪の医療事故で死んでいくのを黙ってみているわけにはいかない。
どうしたものか、僕はどこの誰よりもこの異常事故の真実を知っている。真実を知っていて沈黙していたら僕も闇の世界の一員になる。闇の世界の人間にはなりたくない。妻のような死は妻だけでたくさんだ。多くの家族を奈落の底に突き落とすことになる。立法(千葉市議会)も駄目、行政(千葉市長)も役に立たない。だったら自分でやるより他ない。人間は真実を知っているのと知らないのとでは大きな違いがある。真実を知っていれば死ぬことはない。僕には全国の人に真実を知らせる責務がある。
自費出版してすべての真実を公表することにした。それが二度と同じような事故を起こさないため、〝尊いいのち〟を守るため、遺族としての重要な責任と役割と心得る。
奥田 五郎
※お願い
この本の対象となっている方達は、本来やるべき業務をやっていない一部の医師、医療従事者、議員、政治家や市長、職員のことです。使命感に燃えて寝る間も惜しんで一生懸命やって下さっている方達のことではありません。この方達には心より感謝しています。どうぞご理解下さい。