オペラ放浪記2 2002〜03年編 ヨーロッパ・オペラ鑑賞旅行記
  The Second Diary of an Opera Wanderer in Europe; 2002〜03 by Mitsuru Harada 

 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−『オペラ放浪記』(2001年編)はこちら

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  原田 満著 A5判288ページ 2005年12月16日初版発行 定価2,520円(税込)
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     ヨーロッパで安くオペラ・音楽を聴きまくる!
     イタリア、フランス、ドイツ、オーストリア、スイスから、
     モナコ、デンマーク、スペイン、ポルトガル、カナリア諸島(ラス・パルマス)まで!
     全公演の詳細なデータを掲載


ヨーロッパでは、普段着のまま、気軽にオペラを愉しむのも、決して珍しいことではありません。多くの劇場では、手軽な料金で、入場することが可能です。日本でも、もっと気軽に、手軽にオペラの愉しみを味わうことができれば、という希望を込めて、この本を書きました。この本を読んでくださる方々が、日本のオペラ・音楽のあり方を考えてくださることを願っています。

 

ISBN4-434-07293-5 C0073 \2400E

単価 : \2,520 (消費税込み)  購入する/数量 :    
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●プロフィール

 原田 満(はらだ みつる)

    1961年 横浜生まれ。
    横浜国立大学経営学部(会計学)卒
    成城大学大学院文学研究科(美学芸術学)博士課程終了
    成城大学文芸学部講師、横浜市教育委員会主催・教文セミナー講師などを経て、
    現在、放送大学講師。
    [著書]『オペラ放浪記 2001年編』(知玄舎、2004年)


◎目次

    はじめに 5

 第1章―2月25日〜3月07日(2002年)
       モンテ・カルロで、マリア・バーヨが出ない!
       リヨンで、クレーマーの素晴らしい舞台に感激
       マドリードで、ストレーレルの「ファルスタッフ」に再会
      2月26(火)チューリヒ「ウリッセの帰郷」 10
       27(水)チューリヒ「シモン・ボッカネグラ」 15
       28(木)トリノ「運命の力」 19
      3月01(金)モンテ・カルロ「ジュリオ・チェーザレ」 25
       02(土)リヨン「ナクソス島のアリアドネ」 31
       03(日)トゥールーズ「ピーター・グライムズ」 36
       04(月)バルセロナ(カタルーニャ音楽堂)S.マイヤー管楽アンサンブル 42
       05(火)バレンシア「皇帝ティートの慈悲」 46
       06(水)マドリード(レアル)「ファルスタッフ」 51
       07(木)メリダのローマ遺跡 59
  
 第2章―3月08日〜3月16日
       リスボンのサン・カルロス劇場にふられる
       セビーリャで、レナータ・スコットの舞台姿を拝む
       ラス・パルマスで、バルチェッローナのドニゼッティ、至福の時
      3月08(金)リスボン(グルベンキアン)D.ヘンシェル/リート・リサイタル 64
       09(土)リスボン(ベレン文化センター)
           ロサード/ピアノ・リサイタル&ファド 70
       10(日)リスボン(グルベンキアン)ムローヴァ&K.ラベック/デュオ 74
       11(月)ファーロ(港町)で一泊 76
       12(火)セビーリャ「エレクトラ」 80
       13(水)マドリード(音楽堂)「偽の女庭師」 86
       14(木)ラス・パルマス「ラ・ファヴォリート」 91
       15(金)ラス・パルマス(GL)/バンダ・オーケストラ 99
       16(土)ラス・パルマス「ラ・ファヴォリート」 102

 第3章―3月17日〜24日
       ジェノヴァで、上演中止!
       カンで、ミリャノヴィッチを聴く
       シャンゼリゼで、ミンガルドのヘンデルを堪能する
      3月17(日)バルセロナ「カーチャ・カバノヴァ」 106
       18(月)ジェノヴァまで夜行バスで14時間 109
       19(火)ジェノヴァ
           「カプレーティとモンテッキ」公演が中止! 112
       20(水)パリ(シャンゼリゼ)「秘密の結婚」 117
       21(木)パリ(シャトレ)プラッソン指揮/トゥールーズ管 120
       22(金)カン「ウリッセの帰郷」 123
       23(土)パリ(ガヴォー)佐渡裕指揮/ラムルー管&
            (シャンゼリゼ)「アチ、ガラテアとポリフェーモ」 128
       24(日)モンテ・カルロ「二人のフォスカリ」 132

 第4章―3月25日〜4月02日
       トリエステで、ビリャソン、ボンファデッリの「マノン」
       指揮者が途中で交代、ボロボロのボローニャ?
       アッバードの「パルジファル」で、心が洗われる?
      3月25(月)ラ・スペツィア、チンクエ・テッレ観光 138
       26(火)レッジョ・エミーリア「審判」 141
       27(水)ヴェネツィア「オテッロ」 146
       28(木)トリエステ「マノン」 150
       29(金)トリエステ観光、ミラマーレ城に行く 155
       30(土)ボローニャ「マノン・レスコー」 158
       31(日)グラーツ(ドーム)復活祭のミサ&「愛の妙薬」 165
      4月01(月)ザルツブルク・イースター音楽祭「パルジファル」 170
       02(火)ビール/ビエンヌ「海賊」 176

 第5章―4月03日〜14日
       ラス・パルマスで、バルチェッローナ、今度はベッリーニ!
       マドリードで、サルスエラを観る
       インバル、曲目変更、マーラーの交響曲第9番が、第1番へ!
      4月03(水)パリ(オペラ・コミーク)「パリの生活」 182
       04(木)カン「ペレアスとメリザンド」 186
       05(金)ボルドー(大劇場)「さまよえるオランダ人」 188
       06(土)ボルドー(フェミーナ劇場)「コルヌヴィルの鐘」 193
       07(日)ブルゴス(プリンシパル劇場)エル・ピパ舞踏団 198
       08(月)マドリード(レアル)「バベル46」「子供と魔法」 201
       09(火)ラス・パルマス「カプレーティとモンテッキ」 205
       10(水)マドリード(音楽堂)オサ指揮/ベートーヴェン交響曲第9番他 209
       11(木)マドリード(サルスエラ)
           「Los Claveles」「水・カルメラ・焼酎」 212
       12(金)マドリード(音楽堂)
           インバル指揮/スペイン・ナシオナル管定期 216

 第6章―3月30日〜4月15日(2003年)
       ハンブルクのアデスのオペラは、衝撃的!
       ボローニャで豪華な歌手陣の「ジュリオ・チェーザレ」三連発!
       チューリヒの「死の都」は、ヘンテコな舞台?
      3月30日(日)コペンハーゲン(ホルメンス教会)「天地創造」 222
       31日(月)ハンブルク(カンプナーゲル)「彼女の顔に白粉を塗れ」 225
      4月01日(火)ケルン「シチリアからのレモン」 228
       02日(水)ミュンヒェン(プリンツレゲンテン)「道楽者のなりゆき」 232
       03日(木)インスブルック(カンマーシュピーレ)「ロメオとユリエ」 235
       04日(金)ピアチェンツァ「真珠とり」 239
       05日(土)ヴェネツィア(マリブラン)「ナクソス島のアリアドネ」 243
       06日(日)ボローニャ「ジュリオ・チェーザレ」1回目 246
       07日(月)ボローニャ(雪が降る!)ロンクヴィッヒ/トスカーナ管 255
       08日(火)ボローニャ「ジュリオ・チェーザレ」2回目 257
       09日(水)ボローニャ(サラ・ボッシ)
             モドゥーニョ/ピアノ・リサイタル 260
       10日(木)ボローニャ「ジュリオ・チェーザレ」3回目 261
       11日(金)チューリヒ「ラ・ジョコンダ」 265
       12日(土)チューリヒ「魔笛」 269
       13日(日)チューリヒ(フォワイエ)ツェムリンスキー、コルンゴルトの
             室内楽・歌曲、(トーンハレ)チューリヒ室内管「ヨハネ受難曲」&
             「死の都」[プレミエ] 271

    日本に帰ってくると…… 278

おわりに 284


 はじめに
     

 2004年秋、『オペラ放浪記 2001年編』を出版致しました。その後、「続編を読みたい」というご要望を多くの方々からいただきました。そこで、その続編として本書を出すことにしました。
 今回は、2002年と2003年の分をまとめることにしました。前回の2001年とは、旅行の移動の仕方が違いますので、まずそのことから書いてみたいと思います。
 2001年の時は、ユーレイル・パスを用意して、こちらをフルに活用するような旅をしました。ところが、2002年は、スペインやポルトガルに行き、また飛行機で、カナリア諸島のグラン・カナリア島にある、ラス・パルマスにも行くことにしましたので、前回のような列車だけの旅行とは違うやり方になりました。特に、スペインやポルトガルなどでは、列車よりも夜行バスや長距離バスの方が本数が多く、便利なところがありましたので、バスもかなり利用しました。なお、バスに関する情報は、すべて現地で入手しました。
 それから、スペイン、ポルトガルでは、オペラの公演がそれほど多くはありませんので、最初から毎日オペラを聴くことは断念していました。従って、私としては、観光の時間もかなり確保できた旅だったと思います。また、2002年は、予定にしばられる旅はしたくなかったので、予約する公演を少なくして、なるべく現地で決めるようにしました。結局、日本から予約をしたのは、15公演だけでした。
 2002年の旅程を組む時に考えたことは、ユーレイル・パスがないので、できるだけジグザグ移動(同じようなところを、行ったり来たりする移動)は避けて、一筆書きのような(?)すっきりとした移動をしよう、ということでした(どの程度うまくいったかは、読んでくださる方のご判断にお任せしたいと思います)。また、全体の日程は、2001年の時よりも、やや短くなりました。これは、2001年の旅の後半で体調をくずしたため、旅程を少し短めにしよう、という気持ちがはたらいたからです。
 それから、続く2003年は、私としては、かなり短い旅程となりました。実は、この年は、かなり間近になって、急遽、ヨーロッパに行くことにしたため、このような日程になりました。というのも、ボローニャでの「ジュリオ・チェーザレ」の配役表を見ていたら、どうしても聴いてみたくなってしまったものですから……。やはり、この時も、鉄道のパスは用意しないで、切符をその都度買って移動しました。また、2003年の3月は、米英軍によるイラク攻撃が始まりました(この旅行中に、バグダッド陥落。でも、これで何が終わったのでしょうか?)。また、ちょうど旅行に出る頃、アジアを中心に、「謎の肺炎」が流行していました(帰国後、SARS 呼ばれていました)。従って、旅行に行くには、マイナス要素が色々あったのですが、いやむしろ、そのような状況だからこそ、「行ってみよう!」という決心がつきました。
 さて、2002年から、ユーロが導入されました。私のように、複数のヨーロッパの国々を旅する者にとっては、大変便利になりました。また、ティケットや物価の違いも、よく分かるようになりました(なお、かつての通貨表示が残っているところもありました)。宿は、一番安いところで、12ユーロでした(バレンシア)。やはり、スペイン、ポルトガルは、物価が安いように感じました。また、スペイン、ポルトガルでは、食事も安くておいしいところが多かったので、ついつい食べる癖がついてしまって、私としては珍しく、旅行中に少し太ってしまいました。
 公演の方ですが、今回も色々ありました。日程変更、会場変更、曲目変更、歌手変更、上演中止、指揮者が公演中に交代するなど。 例えば、ジェノヴァでは、当初、ロッシーニの「コリントの包囲」の上演が予定されていました。その後、この公演が中止となり、代わりに、演奏会形式で、ベッリーニの「カプレーティとモンテッキ」が予定されていました。ところがこの公演の日に行ってみたら、代替の上演も中止になっていました。この時は、バルセロナから、夜行バスで14時間もかけて、ジェノヴァに行ったのに、本当に残念でした。また、リスボンでは、サン・カルロス劇場での公演(ガーシュウィン「レディ、ビー・グッド」)の日程と会場が変更(ベレン文化センター)になっていました。モンテ・カルロでも、お目当ての、マリア・バーヨが歌いませんでした。ただ、このような変更・中止に、度々遭遇してくると、「腹が立つ」とか「怒りがこみ上げる」という気持ちになることは、あまりありません。例えば、2004年に、ボローニャのコムナーレ劇場の公演で、「ストがありそうだ」という話を聞いて、ビリエッテリア(切符売り場)に行き、情報を得ようとしました。窓口の人は、恐らく、何度も同じことを尋ねられたらしく、うんざりした様子で、「先のことは分からない」と言っていました。このような経験を何度か重ねてくると、もしかすると、変更や中止というのは、むしろ「人間的」なことなのではないか、と思うこともあります。「予定通り、変更無く、期待されたとおりに」何かを行わなければならない、という暗黙の意識によって、失われたものもあるのではないか、と感じることもあります。私が旅をして魅力に感じることにも、「先のことは分からない」「行ってみればなんとかなる」という要素がかなり含まれているように思います。
 前回の放浪記を読んでくださった方から、「中古店(LPや CD)や古書店の情報を、もっと詳しく知りたい」というご要望をいただきました。これに関しましては、私の記憶が曖昧であったり、数年で状況が変わることもありますので、私がかつてこのようなお店を見つけたやり方をお知らせしますので、参考にしてください。まずは、観光案内所に行って情報を得る、という作戦です。ただし、窓口の人が、必ずしもこのような店について詳しく知っているとは限りません。そこで、次に私が試みた方法は、電話帳を利用する、という作戦です。キーワード(例えば、ドイツ語ならば、"Schallplatten","Antiquariat"など)から、お店を幾つか見つけて、通りの名前・番地をメモします。地図で探すのが面倒ならば、そのメモを観光案内所に持って行き、場所・行き方を教えてもらいます。このやり方は、他の方面にも活用できると思います。また、ベルリンで中古LPを色々探している時に、あるお店のご主人から、別の(もっと大きな)中古店を教えてもらったこともあります。パリの中古LP店では、「探しているものがあれば、知らせてくれ。入手できたら連絡する」と言われ、幾つかのLPのデータと私の連絡先を知らせたら、2年くらいたって、「入手できた」という連絡をもらったこともあります。旅行のガイド・ブックの記述に頼るよりも、このようなやり方で、自分のお目当てのお店などを探し、見つけるのも、旅の楽しさの一つかもしれません。やはり、自分で色々と試してみることによって、旅から得られる楽しみも広がってくるように思います。
 この本の主な内容は、前回と同様に、ニフティの会議室「クラシック音楽フォーラム・専門館、オペラ・歌曲鑑賞の部屋」(2002年4月から2004年2月)に書いた文章を若干手直ししたものです。会議室でコメントやアドヴァイスをしてくださった方々に、感謝申し上げます。



 おわりに

 今年も、2ヶ月弱の間、ヨーロッパを旅してきました。その時、驚いたことがありました。前回、『オペラ放浪記』のなかで、「ドイツのオペラやオーケストラの公演では、ティケットに市の交通局のマークが入っていることが多く、公演前後の市内交通が無料で利用できることがある」と書きましたが、今年、このマークが消えているところがかなりありました。例えば、ベルリンでは、コーミッシェ・オーパーのティケットには、交通局のマークが残っていましたが、シュターツオーパー(リンデン)やドイチェ・オーパーのティケットからは交通局のマークがなくなっていました。また、ミュンヒェン(バイエルン・シュターツオーパー)のティケットには、ご丁寧にも、"Ohne MVV"(市内交通機関は、利用不可)というマークが入っていました。一方、まだ交通局のマークが印刷されていたのは、ハンブルク、フランクフルト、シュトゥットガルト、ケルンあたりでした。恐らく、ドイツの都市でも、財政的に余裕のないところが増えてきて、このような措置をとるところが出てきたのだと思います。最近の事情を考えますと、劇場運営に効率化が求められ、不必要な出費をおさえる方向に進んでいる、ということを感じることが増えています。
 一方、安い席を新たに導入したところもありました。パリのナショナル・オペラ(バスティーユ)では、2004/2005シーズンから監督が変わり、当日売りの立ち見券が導入されました(5ユーロ、32枚)。恐らく、これなどは、聴衆層の拡大、あるいは、「これまで、劇場に来る機会をもてなかった人にも、公演に接してもらいたい」という劇場側の「戦略」の現れだと思います。しかし、ヨーロッパの多くの劇場、オペラ・ハウスでは、7〜15ユーロ程度のティケットがありますので、日本よりも、かなり「割安」でオペラを愉しめるのも事実です。
 日本では、ちょっと想像しづらいかもしれませんが、ヨーロッパの主要都市(特に、ドイツ語圏で、オペラ・ハウスがレパートリー制を取っている場合)では、オーケストラの演奏会よりも、オペラ上演の回数の方が多いです。私がこれらに行って感じるのは、客層の違い、及び、聴衆の接し方の違いです。
 一般的に言って、オペラに来るお客さんは、「一晩の上演を愉しもう」という雰囲気の人が多いようです。従って、一口に「オペラ」と言っても、その「芸術」的側面よりは、「エンタテインメント」性の強いものとして接していらっしゃる方を多く見かけます。ご夫婦で、あるいは友人と一緒に、「ひとときを愉しむ」というスタンスの方々が少なくありません。従って、日本のオペラ公演に来ているお客さんよりは、「肩の力を抜いて」舞台に接している方が多いように思います。
 一方、オーケストラの演奏会(特に、定期演奏会のようなもの)では、オペラの上演に比べて回数が少ないせいか、その「音楽」面を真剣に享受している人が多いようです。また、来ている聴衆も、オペラよりも「地味」で「真面目」な態度で聴いている方を多く見かけます。

 このような違いが生じる理由ですが、やはり、日常的に多くのオペラ公演に接することが可能だから、という理由があげられると思います。一方、日本では、「リラックスして、一晩の公演を愉しむ」というオペラ・ファンは、少ないような気がします。日本でも、もっと多くの方々が、気軽に、リラックスして、オペラを愉しむようになってもいいのでは、と感じることがあります。
 そのためには、日本では、まだまだ足りないところがたくさんあるように思います。時間に追われている、仕事のことで頭が一杯だ、自由な時間がなかなか確保できない、ストレスがたまって、とても観劇どころではない……等々。このような状況では、余裕をもって、オペラを愉しむということは、難しいかもしれません。
 ヨーロッパに比べて、日本には、「貧しい」点がたくさんあります。それが何なのか、そして、どのように変えていくことが可能なのかを考えるために、「オペラ」というものを見直してみるのもいいかもしれません。少なくとも、「効率」「能率」のみを追求するような状況ですと、「オペラ」の存続は難しいですから。

 最後になりますが、今回も、知玄舎の小堀英一氏をはじめ、多くの方々のお世話になりました。心より、感謝申し上げます。日本のオペラが、今後も発展していくことを願って、筆をおくことに致します。


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