医療過誤 遺族がしてきたこと    (2015年3月新刊)    

  ――たった一人、真相糾明、20の戦法


  奥田 五郎 著 (医療過誤被害者の遺族)

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  四六判 271頁 2015年3月20日初版発行 定価:(本体1,400円+税)
  ISBN978-4-434-20373-2 C0047 \1400E 発行:知玄舎/発売:星雲社
  ★電子書籍同時発売(トップページから、各電子書店サイトでご確認ください)
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医療過誤、カルテ改ざん、妻の死期が近づくにつれ対応を豹変させた、千葉市と医療関係者の真意を問い質す書。異常陰影(がん)に気がついていて教えなかった医師と千葉市。そのために適切な治療の機会を逸して気付いたときには突然、死の宣告。その陰で、カルテ改ざん、医療過誤隠蔽、そして最愛の妻はその憤懣をかかえたまま帰らぬ人となった。医療過誤が発覚してから著者の静かなる戦いが始まる。医療過誤の真相を行政責任者の千葉市に依頼しても「事故調査特別委員会」設置されず。弁護士は止め、医師は豹変して弔電1本、悔やみの言葉一つなし。どこまでも逃げ続ける千葉市と医師に、遺族となった著者は、その数年間にわたる顛末を詳細記述。「医療過誤で妻が死んでも弔電一本、悔やみの言葉一つなし。誠意のひとカケラもありませんでした。死の間際の妻、妻の死につけこんでくる相手は卑怯な人だと思います。私の今までの人生から、このような卑怯な人達と妥協することはできません。腹を据えました」(著者の決意)。医療過誤、医療事故で尊い命を奪われて途方にくれている被害者に、著者は、20を超える戦法を駆使して真相を追及できることを実践して示し、絶対に泣き寝入りしないことを訴えている。一介の医療過誤被害者が、医の専門家集団や行政権威が行った隠蔽工作と卑劣な対応を暴いた書。医療過誤・医療事故根絶のために。

★2015年3月27日、毎日新聞(朝刊・千葉版)に、本書の出版記事が掲載されました。
★2015年4月6日、テレビBS11「報道ライブ」(21時)で著者が取材を受け、数分間出演して被害を証言しました。

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★正誤表
 本文中に誤りがございました。お詫び申しあげますとともに、訂正いたします。
 13頁9行及び223頁5~8行「保険所」→「保健所」に訂正。
 29頁後から5行「ところ誰も」→「ところが誰も」に訂正。
 85頁8行「それで始めて」→「それで初めて」に訂正。
 265頁8行、10行、12行「医療過誤」→「医療事故」に訂正。
 266頁7行と13行の「医療の良心を守る市民の会」は重複のため、7行に統合して次のように訂正。
  「医療の良心を守る市民の会……患者のためを思って行動した良心的な医療従事者を守り、
  物心両面で支える団体。代表、永井浩之氏(都立広尾病院で奥様を医療過誤で亡くされました)。
  ホームページ:http://ryousin.web.fc2.com/メール;liaison_office@yahoogroups.jp


  
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[著者プロフィール]
 奥田 五郎(おくだ ごろう)

 1946年(昭和21年)3月10日。東京に生まれる。
 1947年(昭和22年)1月2日、妻和子和歌山に生まれる。
 1969年(昭和44年)和子、同志社大学、英文学部卒業。
 1972年(昭和47年)7月、和子と結婚。
 2006年(平成18年)11月、和子、医療過誤で末期肺がんⅢb、余命3ヶ月、死の宣告を受ける。
 2007年(平成19年)11月2日 妻和子医療過誤による肺がんで死亡。
 2006年(平成18年)~2014年(平成26年)医療過誤の被害者を一人でも少なくするため活動中。
 2015年(平成27年)3月10日、五郎誕生日に『医療過誤 遺族がしてきたこと』を脱稿し、上梓。


■目 次

 はじめに 1
第1章 え!こんなことってあるの――異常陰影(がん)に気がついていて教えなかった医師と千葉市 17
◎「異常なし」から突然「末期ガン」宣告 17
◎瑞光院聰室和敬大姉 18
◎妻、和子の最期 19
◎算術の医師と仁術の医師、看護師さん 20
◎死の直前 21
◎穏やかな死――訪問診療・訪問看護 21
◎葬儀 23
◎魂が入った 23
◎一片の骨粉まで丁寧に心を込めて 24
◎「これが本当の葬式だな」 26
第2章 突然の死の宣告 27
◎妻の「カルテ」と「基本健康診査 受診記録票」 27
◎医療過誤の被害者の方、声をあげよう! 29
◎声をあげない理由 29
◎声をあげないことによるデメリット 31
◎声をあげることによるメリット 33
第3章 医療過誤発覚、静かなる戦いが始まる(平成18年~) 39
◎これは見落としではない。殺されたということか 40
◎なぜこのような酷いことを! 41
◎後悔先に立たず 43
◎近隣の情報は大事 44
◎妻和子の手紙「クリニックの診断への疑問点」 45
第4章 千葉市に妻の医療過誤の真相究明、再発防止策を求め「事故調査特別委員会」の設置を要請する(平成19年8月) 52
◎信じがたい千葉市の対応と実態 52
◎千葉市保健福祉局健康部 健康企画課、奥の院 53
◎老人事業契約書 56
◎「事故調査特別委員会」で解明すべき原因と、するべき対策 60
 ① 能力的要因、頭、技 60
 ② 心理的要因、こころ、心 60
 ③ 組織的要因、身体、はたらく職場 61
◎第一便:市長への手紙、2007(平成19)年8月29日、奥の院で企画課課長へ手渡し 64
◎第二便:市長への手紙、2007(平成19)年9月25日、FAX 68
◎「監査立ち入り調査要望書」――千葉市保健所よりの回答 73
◎「医療法」真逆の解釈 76
◎安全管理体制の欠如 77
第5章「もう辞めたの」と闘病中の妻の驚きの声、弁護士降板(平成19年) 78
◎弁護士降板による様々な悪影響 78
◎弁護士選びのポイント 80
◎私が学んだ弁護士事情 83
◎選びたくない弁護士 86
 ① 覇気のない弁護士 86
 ② マイナスのシグナルを発信する弁護士 87
 ③ うそ、ごまかし、ハッタリの弁護士 87
 ④ 知識はあるが心が伝わってこない弁護士 87
 ⑤ 事務所が立派、一等地 88
 ⑥ 義務で相談に乗っている弁護士 88
 ⑦ 依頼人より自分が偉いと思っている弁護士 89
 ⑧ 誹謗中傷する弁護士 89
◎失敗からの教訓、弁護士捜し 91
第6章 医師の豹変・2枚のカルテ 93
◎君子(院長)豹変す 93
◎クリニックの院長からの手紙 94
◎医師の豹変 95
◎私の決意「弔電1本、悔やみの言葉1つなし」 96
◎妻和子の生涯最後の手紙「院長先生へ」 97
◎医療関係者の方々へ――2枚のカルテについて 101
第7章 このカルテは改ざんだ 106
◎『カルテ』 106
 ① 右上がりの字と右下がりの字 106
 ② カルテには触診したと書かれていますが妻は否定していました 106
 ③ 後日乳がん検査の予定が入っているとカルテに書かれていて、触診ともあります 108
 ④ NIPPLE陰影昨年より大きい 109
 ⑤ なぜ「NIPPLE陰影昨年より大きい」と書いたのか 112
◎「基本健康診査 受診記録票」 114
 ① カルテと受診記録票は異なったX線検査結果を記載してもいいのでしょうか? 114
 ② 受診記録票は誰が書くのですか、誰が書かなくてはいけないのですか 115
 ③ カルテと受診記録票よりの推測……やっぱりカルテ改ざんだ 116
 ④ なぜ受診記録票とカルテが違っていたのか 117
◎『医師の手紙』 119
 ① 2006年3月、医師から私宛に手紙がきました 119
 ② 医師は気付いていた 122
◎内部告発、医師からの手紙 123
 ③ 右肺の異常陰影 123
 ④ NIPPLE陰影昨年より大きい 124
 ⑤ 触診 124
 ⑥ 異常陰影を医師が放置 125
 ⑦ カルテを改ざんし患者のせいにする医師への疑問 125
 ⑧ いい加減な診療 126
 ⑨ 悪化の原因が分からず患者にも伝えない 126
◎乳がん(マンモグラフィ)検診表 127
 ◇マンモグラフィの検診票 127
◎医療過誤を起こす医療機関の共通要因 131
◎1年2カ月で3度の医療過誤 133
◎クリニックと千葉市へ 135
◎医者が医療過誤を起こした時、考えること 136
◎改ざんは組織ぐるみと推測 139
◎カルテ改ざんは犯罪です 140
◎改ざんは医療過誤被害者をだますため 141
◎消したくても消せない数々の疑問(医療編) 141
 ◇疑問の一――なぜ異常陰影に気が付いていて教えなかったのでしょうか 141
 ◇疑問の二――医者は信頼できるのでしょうか 142
 ◇疑問の三――私達が異変に気がつかなかったら、医療者は途中で気が付いても教えなかったのでしょうか 143
第8章 和子と母との往復書簡「死なないで」(平成19年9~10月) 144
◎『末期がんの妻と、年老いた母親との往復書簡』 144
◎妻から夫へ(和子の私に対してのメモ書) 151
◎わずか10日後、和子は亡くなった 152
第9章 刑事事件への道(平成19年秋~22年春) 154
◎その1――医療過誤の刑事事件は99%受理されず 154
◎その2――壁は厚かった 155
◎その3――鬼の顔した心優しい刑事さん 156
◎その4――鉄格子の中での話し合い 157
◎その5――被害届受理、捜査 159
第10章 千葉市に医療ADRを求めるが千葉市は参加を拒否する(平成22年秋) 162
◎なぜ民事裁判ではなく ADRを選択したのか 162
◎東京弁護士会より千葉市にADRの申し立て 164
◎前代未聞、千葉市(行政)がADRの参加を拒否しました 165
◎相手方(医療法人)弁護士からの答弁書 167
◎要望項目 168
◎第三者に口外しないことを求めてきたが明確に拒否する 170
◎2300万円の減額 172
◎医療過誤の被害者の方へ 173
第11章 簡単ではなかった請願の道(平成23年冬~) 174
◎請願って何 174
◎請願は千葉市のガードマン? 177
第12章 千葉市に対しての質問状 179
◎千葉市への質問状 179
◎千葉市よりの回答書 181
◎質問事項1、2について 183
第13章「個人情報開示請求」と「公文書開示請求」 (平成24年)――黒塗りの情報 184
◎閉鎖的な千葉市の姿勢 184
◎黒塗りの情報・現物 185
第14章 妻の死から5年後、マスコミが動いた(平成24年春~25年) 190
◎新聞社へ取材依頼の手紙 190
◎気骨ある毎日新聞記者 192
◎第一報:毎日新聞が全国版で報道 194
◎NHKがテレビとラジオで 196
第15章 記者会見、千載一遇のチャンス(平成25年4月25日) 198
◎記者会見の経緯 198
◎記者会見に臨んで 200
◎記者会見で訴えたのは3点 202
◎翌26日、全紙が報道(記事を引用) 204
第16章 平成25年第三回千葉市議会定例会(平成25年9月) 210
◎千葉市市議会にて前市議会議長、自民党小川議員が一般質問で追及 210
第17章 千葉市基本健診・意図的診断ミス――市民死亡「特に問題がない」…千葉市長熊谷氏談 212
◎毎日新聞「記者ノート」2013年12月26日を引用 212
◎千葉市発行の「基本健康診査 受診記録票」と「カルテ」対照一覧表 214
◎「特に問題がない」本当にそうでしょうか 215
◎多くの方の意見――「問題あり」 215
◎妻の医療過誤死の最大原因。千葉市発行の「基本健康診査 受診記録票」 218
◎これが真実です 221
◎どうしてもぬぐいきれない疑問(千葉市、行政編) 222
◎疑問の一「老人保健事業契約書、第23条」 222
◎疑問の二、真逆の判定「千葉市保険所の判定と厚生労働省、東京都の判定」 223
◎疑問の三、「千葉市発行の基本健康診査 受診記録票の虚偽記載。原因究明と再発防止策は万全なのでしょうか」 224
◎疑問の四、なぜ千葉市は「事故調査特別委員会」を設置しない理由を、ころころと変えるのでしょうか 225
 ◇ハインリッヒの法則 227
第18章 次から次へと起きる異常すぎる「医療過誤?事件」――リピーター医師の暗躍 228
◎異常な医療事件の数々 228
◎黙っていたらわからない『医療過誤』 229
◎医療過誤最大の犠牲者『遺児』 230
◎その1――2014年「千葉県がんセンター」で手術ミスで9人もの患者が死亡。内部告発受けるが受理せず(医療過誤を繰り返すリピーター医師) 233
◎その2――2014年6月「東京女子医大病院」禁止薬を小児に与えて12人死亡(医療過誤を繰り返すリピーター医師) 235
◎その3――2014年6月、町田市(東京都)の「医療法人社団法人三友会あけぼの第二クリニック」の所長で内科医の橋爪医師が、透析患者のチューブを抜き、血液を逆流させて殺しを謀る(リピーター医師か?) 236
◎その4――2014年11月「群馬大学病院」で腹腔鏡手術で8人死亡(医療過誤を繰り返すリピーター医師) 238
◎その5――2014年12月、「群馬大学病院」開腹手術でも10人死亡と報道される(医療過誤を繰り返すリピーター医師) 241
最19章 医療過誤の遺族の素朴な疑問――厚生労働省へ10の質問とお願い 242
◎医療過誤の死者数と交通事故の死者数。 242
◎医療過誤の死者数は氷山の一角 245
◎厚生労働省へ10の質問とお願い 249
◎医療過誤から出版までの流れ 251
第20章 医療過誤と闘った『遺族の20の戦法』 255
◎遺族として実践してきたこと 255
 ① 医療過誤を起こしたクリニックとの折衝…… 255
 ② 保健指導課…… 256
 ③ 千葉市保健福祉局健康部 健康企画課…… 256
 ④ 保健所…… 257
 ⑤ 厚生労働省…… 257
 ⑥ 千葉市市長への手紙…… 258
 ⑦ 「ネットワーク」…… 258
 ⑧ 警察、刑事事件…… 258
 ⑨ ADR(裁判外紛争解決)…… 259
 ⑩ 請願…… 259
 ⑪ 個人情報開示請求…… 259
 ⑫ 千葉市への質問状…… 260
 ⑬ マスコミの活用…… 260
 ⑭ 記者会見…… 260
 ⑮ 全紙が報道…… 260
 ⑯ 議会にて一般質問…… 261
 ⑰ 本の出版…… 261
 ⑱ 電子書籍…… 262
 ⑲ 図書館への寄贈…… 263
 ⑳ 書評依頼…… 266
 ◇――すぐできる、すぐ役立つ戦法―― 267
 ㉑ 講演、執筆…… 267
 ㉒ ポスター…… 267
 ㉓ 駅でチラシ・署名活動…… 267
 ㉔ 医療機関周辺でチラシ・署名活動…… 268
 ㉕ 折込みチラシ…… 268
 ㉖ 集団活動…… 268
 ㉗ インターネット…… 268
 ㉘ ホームページ…… 268
 ㉙ 裁判の傍聴人 269
 ㉚ マスコミへ連絡 269
 ㉛ 各医療過誤の被害者団体への連絡、協力 270
 ㉜ 本の寄贈…… 270
 ㉝ その他…… 270
 おわりに 271


 はじめに
  
 この本は医療過誤被害者の方達のお役に立つのではないかと思い、心を込めて書きました。
 私の妻は2006年11月に医療過誤で突然余命3か月から6か月の死の宣告を受け、2007年11月に亡くなりました。
 本書は、2006年11月から2015年3月までの9年間にわたる千葉市行政と医療機関との「真相糾明」のためのたたかいの記録です。民事裁判の記録ではありません。個人が孤立無援の中、ない知恵を振り絞って挑んでいった、真相糾明の記録です。
 今もこのたたかいは継続中です。終わりはないかもしれません。真の意味の終わりは、妻のような異常な医療過誤による死がなくなった時です。
 医療過誤、当然のことながら初めての経験でした。当初は何もわからずに、妻の介護をしながらしょっちゅう壁にぶつかりました。その都度どうしたらいいかを考え、いろいろな角度から新しい方法を見つけてたたかってきました。
 医療過誤の被害者の方の中には、新しい方法がわからずにあきらめて挫折していく方もいらっしゃると思います。私が悩み考えた末に思いつき実行した多くの方法が、そのような時に役に立つのではないかと思います。また最初からいろいろなやり方がわかっていたほうが、時間の無駄がなく効率的であり効果が上がります。
 多くの医療過誤の被害者の方は、やり方がわからずに途中であきらめてしまう人が大半です。それこそ相手方(医療機関や行政等)の思う壺です。相手方はあなたを孤立させ、あきらめさせようとしているのです。挫折するのを望んでいるのです。負けてはいけません。
 そのような時に、この本を読んでいただければ相手の手の内も少しはわかったり、次の一手が思い浮かんでくると思います。「よし、この方法をやってみよう。この方法をプラスしてみるか。こんなやり方もあったのか。こんなことで挫折してたまるか。弔い合戦だ、よしやってやるぞ、負けてたまるか」等、ヒントが出てくると思います。
 医療過誤の被害者の方達は、初めての体験ですのでどうたたかったらいいのかがわかりません。そのためやり方が10あったら、その内の2か3位しか実行せずにあきらめて終わっています。お亡くなりになった方のためにもすべての方法をやってみてください。
 成功したやり方があったら、その方法を発信して医療過誤の被害者の方達の共有財産にしてください。お願いします。
 今、医の世界では、この原稿を書いているわずか数か月間だけでも次から次へと異常すぎる医療過誤・医療事故を起こしています。
 千葉県ガンセンターで同一医師による手術で9人もの患者が相次いで死亡しました。
 東京女子医大病院では5年間にわたり、恒常的に禁止薬を幼い子ども達に投与し、12人の子ども達を次々と死(殺)なせています。
 千葉県がんセンターでは内部告発により事故が発覚しました。ところが東京女子医大病院では5年間もの間、内部告発すらありませんでした。医療関係者全員が麻痺しているのです。こわいことです。
 東京女子医大病院は過去にも人工心肺事件やカルテ改ざん等で有罪判決を受けているのです。それでも組織の体質は改善されていません。
 町田市のあけぼの第二クリニックでは医師が透析患者のチューブを抜いて血を逆流させ、殺しを謀りました。医師は「誰でもいいから人を殺したかった」と警察の取り調べで話しています。医者に命を狙われたら助かることができるのでしょうか。
 群馬大学病院でも一人の医師が腹腔鏡手術で8人の方を死亡させています。さらにこの医師は、これ以外にも開腹による肝臓手術で10人の方の尊い命を奪っています。たった5年間で18人が死亡しているのです。なぜ病院関係者は異常に気が付かなかったのでしょうか。
 私達は医療機関や医者を今までどおり信頼していいのでしょうか。他にもこのような医者や医療機関はあるのでしょうか。自主防衛が必要なのでしょうか。
 考えられないような医療過誤死は姿を変えた殺人とは言えないのでしょうか。町田市のあけぼの病院では過去に透析患者の主婦の方が、チューブが抜けて大量出血で死亡しています。
 この4例からでもわかるように、医療過誤は同じ人、同じ医療機関で繰り返される傾向が強いのです。医療過誤を繰り返し起こすリピーター医師、リピーター医療機関です。妻の場合も同じだと思います。風化させてはいけません。
 マスコミの方達は圧力に負けずに取材を続け、積極的に報道して警鐘を鳴らし続けてください。
 医療者の方達は信頼を取り戻すことに全力を尽くしてください。医療過誤をなくしてください。
 私達医療過誤の被害者は、異常な医療過誤死がなくなるまで声をあげ続けていきます。
 三位一体(マスコミ、医療機関、医療過誤の被害者)、これこそが医療過誤をなくす道なのです。切にお願いします。
  平成27(2015)年2月10日
奥田 五郎 


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