〈東洋の実践心理学〉世界の観方を変える法 (2024年4月新刊)

   ――実践心理学講座 その1

   西田隆男 著
                 (西田みどり編集)
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 ◎本書について
  仏教は宗教ではなく「心の科学」だという心理学者・西田隆男氏の「実践心理学講座」を採録した書。








本書は、「東洋の実践心理学」がテーマ。東洋の心理学というのは、「実践」のほうが先にあって、そのあとに「理論」がでてくるところがあり、東洋の宗教といわれる、とりわけ仏教に、その実践的心理学的発想を見出すことができる。本書では、そのなかから、「八正道」と「四無量心」という仏教の修行が、最先端の認知行動心理学でも実践されているという発見について解説。さらに初期仏教の経典『ダンマパダ』を心理学的視点から解説。見えてきたのは、仏教は宗教ではなく「心の科学」だということであり、「宗教は心理学から生まれた」というコペルニクス的転回であった。心理学者・西田隆男氏の「実践心理学講座」を採録した書。

◇著者プロフィール
 西田隆男(にしだたかお)
 1954年東京都出身。心理学者。公認心理師。NPO法人埼玉ダルク理事長、一般社団法人無料塾ココロ理事。現在、地域での中学高校生への学習支援を中心に子ども応援と若者の居場所づくり、および相談業務(カウンセリング、コーチング)の活動をしている。専門:教育臨床、心理療法。主な著書・訳書・論文:『ストレスを力に―セルフコーチング』(知玄舎刊)『思春期の教育相談30[ズバリ答えます]』(同)『コロナ禍という戦災――戦争とプロパガンダ:作られた[物語]を超えて』(同)、『仏教心理学』(同)、『現代の教育危機と総合人間学』(共著、総合人間学学会)『共依存―自己喪失の病』(共著、中央法規出版)、『JUST FOR TODAY―薬物依存症とはなにか』(編著、ダルク刊)、『当事者研究―新しい自己発見の方法』(編著、知玄舎刊)、『霊性の哲学』(訳書、知玄舎刊)『マインドフルな子育てのためのワークブック』(訳書、同)など。主な論文「思春期の生きづらさへの教育哲学的アプローチ」、「心理臨床から見えてくる思春期のメンタルヘルス」など多数。
 
◇編集人プロフィール
 西田みどり
 編集者・著述業。文学博士。2006年、「まことと救世主――久米邦武の比較文化論」で中外日報社・涙骨賞受賞。芝浦工業大学、学習院大学、大正大学等の講師を経て現職。著書に『〈型〉で書く文章論』『論理的文章作法』『[異界見聞録6]平田篤胤著「勝五郎再生記聞」現代語超編訳版』『[当事者研究]新しい自己発見の方法――熊谷晋一郎東大准教授による高校での当事者研究』(編集著)(以上、知玄舎)、『サイババ超体験』『抱きしめる聖者アマチの奇蹟』(以上、徳間書店)など多数。


●目次

イントロダクション
Ⅰ――「ヨーガ・仏教」は認知行動科学と酷似している
Ⅱ――呼吸は魂のみなもと
Ⅲ――認知の歪みの原因は深層意識に隠れている
Ⅴ――「よくやってるよ、OK、グッド」がセルフコンパッション技法
Ⅵ――実践 セルフコンパッション技法

イントロダクション
◎東洋は実践から理論が生まれる
◎ヨーガと西洋の心理学
◎キサーゴータミーの「死んだ子どもを生き返らせてほしい」という懇願
Ⅰ――「ヨーガ・仏教」は認知行動科学と酷似している
◎認知行動療法の行き着いた治療技法
◎心理学の治療技法が認知行動療法に至るまでの歩み
Ⅱ――呼吸は魂のみなもと
◎認知を変えるのに「呼吸」を活用する=東洋的実践
◎西洋の呼吸は「ブレス」と「レスピレーション」に分けて考える
◎マインドフルネスとは「今ここに」に意識を集中させること
◎「マインドワンダリング」をどうやって外すか
Ⅲ――認知の歪みの原因は深層意識に隠れている
◎認知の歪みは「自動思考」による「思考の歪み」から生じる
◎仏教的にみると前世も関係してくるかもしれない
Ⅳ――「浅層心理学」という新しい提案
◎「深層心理学」じゃなくて「浅層心理学」が効く
◎精神障害は「私」が肥大する病
◎自分を「バカだなあ」と笑うことができれば、最適化できる
Ⅴ――「よくやってるよ、OK、グッド」がセルフコンパッション技法
◎セルフコンパッションとは自分自身に対する慈悲
◎「自尊感情」と「レジリエンス」
◎他者との親密なアタッチメントが治療になる
Ⅵ――実践 セルフコンパッション技法
◎「慈悲の瞑想」のやり方
◎実践
◎どこに集中してやればよいか


◇本書について
 
 本書は、月に一度、行われている心理学者・西田隆男氏の「実践心理学講座」を採録したものです。
 この講座では、東洋の心理学を中心に据え、「ヨーガ・スートラの心理学」「仏教の心理学」「身体の心理学」など、毎回ひとつのテーマを決めて、最先端の心理学と比較し融合させながら、心の健康を保つ方法を探究しています。講義に付随して、マインドフルネスや呼吸法、気功やヨガのプラクティスといった実践が毎回行われます。
 自分自身の心身の個性を生かすことで、私たちは日々遭遇する困難な闘いや難しい課題に向かって、自分を整えることができます。「心を最適化して準備し」「身体を最適化した態勢を取って」、人生というゲームを楽しむことができるのです。
 今回のテーマは「八正道」と「四無量心」という仏教の修行が、最先端の認知行動心理学でも実践されているという発見についてです。初期仏教の経典『ダンマパダ』を心理学的視点から解説しています。見えてきたのは、仏教は宗教ではなく「心の科学」だということであり、「宗教は心理学から生まれた」というコペルニクス的転回です。
 そのコペルニクス的転回に至る道程をお楽しみください。
(編集人・西田みどり)


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