リウマチを止める (2024年8月新刊)

   ――完全寛解の時代到来!!

   篠原 佳年 著

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 ■書店販売書籍: \1,320 (税込/四六判並製本159頁 ISBN978-4-434-34462-6)
  (発売:星雲社)
   2024年8月14日初版発行 →アマゾンでの購入はこちら
   
  ■電子書籍: \1,100 (消費税別)
   2025年6月13日発行 →アマゾンでの購入はこちら

  ■POD書籍: なし

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 ◎本書について
  リウマチを寛解させる医療の秘訣を、誰でも理解できるレベルで解説した書








関節リウマチは、すでに寛解する病気になっている。にもかかわらず、なぜか一生痛みと付き合わなければならない難病として、未だに強い副作用がある免疫抑制剤メトトレキサートやステロイドを処方している専門医が少なくない。しかもその診断には、驚くべきほど多くの誤診がある。40年に及ぶリウマチ治療の臨床経験から、ここ10年余で700に迫るリウマチの寛解症例を実現している医師が、その寛解する秘訣をわかりやすく解説した。「リウマチは炎症がなければ治療不要」と声高に叫ぶ。そして言う「炎症を止めれば、リウマチは寛解する」と。炎症を止めるだけでなぜいいのか? 炎症とは何か? 炎症はどうすれば止まるのか? 従来の免疫抑制剤は一切不要という著者が、リウマチを寛解させる医療の秘訣を、一般人の患者にも理解できる平易なレベルで解説した、寛解に至るリウマチの医療書。


単価 : ¥1,200 (本体価格)★消費税10%定価1320円
数量 :   (銀行事前振込・郵便振替がご利用になれます)

◇著者プロフィール
 篠原 佳年(しのはら よしとし):1950年生まれ、徳島県池田町出身。岡山大学医学部大学院卒業後、岡山大学部第三内科を経て、現在、医療法人わいわい・クリニック理事長、医学博士。膠原病、主に関節リウマチを専門としている。一早く生物学的製剤アクテムラを導入し、全国から多くの方が来院。現在まで約700例の実績。主な著書に、『快癒力』(サンマーク出版)、『幸福力』(PHP研究所)、『人生50歳脱皮論』(講談社)、『リウマチが治った 寛解症例続々』(知玄舎)、『[アクテムラ]がコロナ禍を救う! イギリス、そしてアメリカFDAが緊急許可[改題版]』(快癒ブックス)など多数。

●目次

 まえがき
Prologue リウマチが寛解するってほんと?
◎――釜石からの患者さんの素朴な疑問――血液検査の意味
◎――見直しが必要な治療薬――なぜ未だに、副作用が強い薬が……?
◎――リウマトレックスからアクテムラへ:完全寛解の時代到来!
◎――多剤併用しない、単剤で寛解する[アクテムラ]とは?
第1章 リウマチと疑う、その前に
◇リウマチ外来――その前に
◇本来リウマチは整形外科の分野ではありません(手術の際は整形外科)
◇リウマチの原因は免疫異常でも結果は炎症なのです
◇リウマチ診断に必須の「血液検査」の基本項目
◇リウマチを疑ったら――チャート式独自の診断基準
◇誤診を止める――診断基準は何?
◇リウマチの治療が必要ない、老化による変形性関節症がほとんど 
◇リウマトイド因子が陽性でも、約80%はリウマチじゃない
◇炎症はないが、MRIや関節エコーでリウマチ所見と診断?
◇病院を受診したら必ずドクターに聞いてください(どの病気でも)
第2章 ここが知りたいリウマチ相談~Q&A
Q:相談:どこも痛くないのに早期治療は必要ですか?
Q:相談:なぜ[アクテムラ]がいいんですか?
Q:相談:[アクテムラ]で最初に治療した患者さんのその後は?
Q:相談:[アクテムラ]の治療で驚いたことや気づいたことは?
Q:相談:[アクテムラ]の寛解率9割以上はほんとう?
Q:相談:自己判断できる?
Q:相談:セロネガティブ関節リウマチって何?
Q:相談:血清補体価CH50とは、何?
Q:相談:紹介状がなくてもセカンド・オピニオンは?
第3章 あなたにも出来るリウマチ診断
◇診断症例――リウマチの治療が必要か不要かのポイント
◎――リウマチではないケース【治療×】[RA×]
◎――リウマチ性多発筋痛症のケース【治療○】[RA×]
◎――リウマチの体質でも治療は不要のケース【治療×】[RA○]
◎――リウマチが発症しているので、適切な治療が必要なケース【治療○】[RA○]
第4章 間違いだらけのリウマチ治療「うまくいっていないケース」
◎――原因不明の「貧血」と「炎症」……総合病院では輸血までされていたが、実はリウマチの他に「リウマトイド血管炎」を併発していた、80代女性【治療○】[RA○]
◎――慢性腎疾患のためにMMP-3が上昇し、リウマチの発症と間違われた、60代女性【治療×】[RA○]
◎――17歳で発病~10年経って成人スチル病と診断された女性45歳【治療○】[RA×]
◎――鉄欠乏性貧血だけなのに13歳で若年性特発性関節炎と誤診され、抗リウマチ薬が処方されていた女性20歳【治療×】[RA×]
◎――リウマチも他の膠原病の発症もなかった60代女性【治療×】[RA×]
◎――Ⅰ型糖尿病があるリウマチ治療でステロイドを投与され、重症に陥った80代女性【治療○】[RA○]
◎――大学病院でリウマチの診断基準を無視し、勝手にリウマチと診断された50代の女性【治療×】[RA×]
◎――炎症所見が未確認のまま、強い抗リウマチ薬を投与されそうになった50代女性【治療×】[RA○]
◎――膠原病の体質(抗核抗体陽性)だけでは治療が必要なわけではない40代男性(正しい診断だが、説明が不十分なケース)【治療×】[RA×]
第5章 一緒に考えよう「リウマチ治療」あなたの診断は?
♠想定症例その1――指の変形だけでリウマチと診断?
♠想定症例その2――リウマチ因子だけでリウマトレックスが処方?
♠想定症例その3――リウマチの症状がないのに早期治療?
♠想定症例その4――朝のこわばりと関節の痛みはリウマチ?
第6章 再確認・リウマチ発症のメカニズムと治療薬[アクテムラ]
◇炎症を起こすサイトカインの正体は?
◇リウマチの炎症とは――CRPとMMP‐3の上昇
◇炎症を静める原理――CRPの産生を止める治療
◇サイトカインを止める最強の生物学的製剤の[アクテムラ]
◇IL‐6を止める生物学的製剤――[アクテムラ]
◇IL‐6の秘密――CRPとAlb
◇リウマチ寛解の鍵――[アクテムラ]が証明
◇700に迫る症例が証明、[アクテムラ]単剤療法効果
第7章 リウマチ治療がいまも一向に進まない理由
◇新薬が出てもリウマチの治療法が進展しないわけは?
◇リウマチの権威者がなぜこだわる「消えた炎症」
◇日本リウマチ学会の認定薬メトトレキサートとは?
◇不完全なリウマチ検査で、早期治療・予防治療をしてはいけない
◇一生つきあう病気ではなくなった完全寛解するリウマチ
Epilogue 最後にひと言「誤診に注意!」リウマチ外来その前に
◎――なぜなくならない、リウマチの誤診と必要のない治療
◎――最高の医療を求めて――リウマチ医師の矜持
◎――あなたにもできるリウマチ診断のポイントとまとめ
 あとがき


 まえがき

 「リウマチ」と聞いたら、みなさん何を連想するでしょう?
――リウマチは、自己免疫疾患の膠原病(いくつかの病気の総称で、関節リウマチはその中の一つ)です。リウマチ因子や抗CCP抗体を持っていることによって、関節が破壊され、手足は変形し、痛みがずっと続いて全身に影響を及ぼし、ひどくなると人工関節の手術が必要になる病気です――。
 リウマチを少しでも知っている人は、このように答えることでしょう。

 ドクターの多くは、リウマチが治らない理由を、リウマチ因子や抗CCP抗体があることだと強く思い込んでいるようです。なぜなら、ドクターの多くが、治療において病因の過剰合成を抑えるために、リウマトレックスやプレドニンなどの免疫抑制剤をあたり前のように使っているからです。
 またドクターの多くは、患者さんのリウマチ因子や抗CCP抗体が下がっていなければ、CRP(炎症反応)がマイナスであるにもかかわらず、まだ、治っていないと思い込んで薬を次から次へと追加したり変更したりする傾向がみられます。
 一番肝心な患者さんの関節の炎症反応であるCRPには見向きもせず、原因とみなされるリウマチ因子や抗CCP抗体だけにずっと執着しているドクターが、とても多いようなのです。

 関節リウマチの原因は、確かに免疫異常です。しかし実態は、関節の炎症(CRPの上昇)です。実はリウマチの本性は【炎症】なのです。
 そのため、炎症を止めたら、病気(リウマチ)は止まります。健康な状態に戻るのです。
 それゆえリウマチの治療に、リウマトレックス、プレドニンなどの免疫抑制剤は、根本的に必要ない薬だと私は考えています。
 
 重ねて申し上げます。
 「リウマチの実態は【炎症】なのです。
 【炎症】のないリウマチなどは、もともと存在しないのです。
 炎症がなければ、早期発見・早期治療は全く必要ありません。
 
 もう一つ、いま日本で、そして世界で行われているリウマチの治療について、大きな問題があることをお伝えしたいと思います。
 
――西洋医学は対症療法である。原因療法ではない――

 血圧が高ければ血圧に対して降圧剤を、糖尿病であれば糖尿病に対してインシュリンか経口糖尿病薬を投与します。これらの病気の原因はわかっていません(恐らく老化現象のあらわれだと思われます)。そのために、結果(高血圧や超尿病など)に対しての対症療法を行い、決して分からない体質に対して一切治療はしていません。
 しかし、なぜか関節リウマチだけは、リウマチ因子(RF)や抗CCP抗体が原因だ、という偏った医療指針があまりにも広く通説になっているためか、ほとんどの医師は、その原因に対してアプローチする原因療法を行っています。
 世界中のリウマチ治療が、リウマトレックスやプレドニンなど危険な薬を使って、原因(免疫)を取り除こうと躍起になっているのです。これは患者さんの体にとって、リスク(命の危険)しかありません。
 このような治療は、明らかに間違っています。
 確かにリウマチの原因は、免疫異常にあります。しかし、起きていることは [炎症] なのです。
 なので「炎症を止める」――これで、リウマチは良くなるのです。
 約20年前から「炎症」を止める薬は作られています。
 それが「生物学的製剤」です。
 しかし、副作用や価格の面、注射であるということなどから、使用するのが怖いと思われる向きがあり、多くが敬遠されています。が、生物学的製剤の作用は、炎症の情報を遮断するだけなので、実際には、体への影響はほとんどありません。
 ほんとうは、リウマトレックスやプレドニンを使う治療の方が、比較にならないほど危険なのです。生命へのリスクが常に存在しているからなのです。
 「炎症がないのに、因子があるだけで、または因子がなくても症状が似ているからなどから、リウマチの治療がもともと必要ない状態にもかかわらず、リウマチと診断されて危険な治療に巻き込まれている患者さんが、あまりにも多くみられます。
 リウマチの治療の必要性は、CRPとMMP‐3だけを見ればよいのです。
 CRPとMMP‐3の上昇がなければ、治療の必要は一切ありません」
 
 私は、間違いだらけのリウマトレックス=MTXによるリウマチ治療を正すために、本書をしたためました。未だに蔓延している、不適切なリウマチ治療の啓蒙を目指して……。
   令和6年7月
篠原 佳年 


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