ウツ闘病記──

  身も心も動かせない病魔を楽しく乗り越えた『ちぎり絵』効果

   (2019年7月新刊) 

   湯浅 純 著

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  ■電子書籍: \700 (消費税別)
   2019年6月21日初版発行
  ■POD書籍 : \1,400 (消費税別)/(A5判163頁 ISBN978-4907875992)
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◎本書について
ウツとは何か? 体験しないと分からない、身も心も動かせなくなる病魔を真っ向から受け止め、その都度どのように対処したかを、具体的にリアルに記録した闘病記。人によって千差万別な症状が出る病気だが、そこから抜け出し生きる喜びと楽しさを見出す方法が見えてくる。体験者だからこそ書ける病気克服のヒントを満載。内面にこもりがちになる心理状況を解きほぐすユーモアたっぷりの表現や、病苦を乗り越える効果的な考え方、病気に正面から向き合った赤裸々な生きざまは、本人はもちろん、家族や友人、担当医師にも役立つ気づきがいっぱいの書。とりわけ著者に癒しをもたらした「ちぎり絵」効果をカラーで紹介。「おっさん」を自称する著者ならではの、ガン闘病記(書名:『さらばガン』)に続くユニークなウツ闘病体験記。

◎著者紹介
 1946年5月:大阪府豊能郡能勢村に生まれる。
 2002年9月:オムロン(株)退職。在職中は工場に勤務。生産計画、品質管理などに従事。
 2009年12月:尿管がん発覚、左尿管・左腎臓全摘出手術。
 2010年9月:転移がん発覚、放射線治療開始。
 2012年~2年間:独立行政法人国立がん研究センター患者・市民パネルのパネラー活動。
 2013年3月:闘病記「がんに勝つ!!」上梓。同年四月同著書が社団法人日本図書館協会より第2855回選定図書に認定登録。
 2013年11月:夫婦で体験している海外旅行を面白おかしく記述したガイド本 体験で掴んだ極秘ノウハウ「ヨーロッパ・パックツア」を200%楽しむ海外旅行体験記「フランス・イギリス編」電子書籍(知玄舎配信)で上梓。
 2016年6月:6年間のがん観察期間に終止符を打つ。
 2016年3月:2020年迄の4年間 滋賀県薬事審議会委員として活動中。
 2018年5月:近江八幡市総合介護市民協議会委員活動中(2021年4月迄)
 2018年6月:人間ドックで食道ガン発覚、7月手術でガン切除処理をする。
 趣味:ゴルフ。海外旅行。筋肉トレーニング。
 現住所:滋賀県に嫁と二人で居住。


 はじめに
  
 私がウツと診断されたのは確か五九歳のときだった。
 今だからこそ患っていると言えるウツ、私の生き方を換えないと駄目だと言ったウツ、ウツはこの世で一番こわい病だと今以て私は感じている。
 ウツは本当の姿は見せず、人間の持つ思ったり考えたりする脳力、また、感情までもを訳もなく乱れさせてしまう。ひとことで言えば、身も心も動けなくしてしまう病なのだ。
 こんな恐ろしい病は他にはないと、ウツの私は心身で感じ、今も決して忘れることができないでいる。
 あのとき医師より、
 「これはウツ病の症状です」と言われたとき、
 「えっ! これがウツ、うそやろう」と疑った。何故なら、私のこの症状がウツというのであれば、今生きているすべての人がウツ病に罹っているといっても決して過言ではないと思えるからである。
 今から数十年前、テレビが市場に出現したとき、
 「一億総白痴化」と言われたように、今生きている環境であれば、
 「一億総ウツ化」と言われても、何も間違ってはいない。
 医療関係者たちは、既に年寄り社会になっている今、
 「初老期ウツ病」が増えていると言っている。
 いつだったか新聞にウツ病は二、三〇歳代と、五〇から六〇歳前半に罹るふたつのヤマがあると書いてあった。
 運が悪いというのか私もこれに該当していたようなのだ。
 そんなことより、ウツと診断されてこれからどのように生活していけば良いのか心配な私に、医師はこんなことを言ったのだ。
 「医師の管理下で抗うつ剤を中心とした治療をきちんと受ければ、三か月位で治るから」と。
 「えっ! そんなに長く掛かるのか」と、医学的にウツを知らない私は声に出さず愚痴っていた。
 医師はそんな私の顔を見て、アホか、そんな簡単に治るのなら誰も苦労はしないと、言いたい様子であった。
 医師の説明によると、ウツ病というのは症状が良くなったり悪くなったりをくり返しながら、快復していくと。だから、時間が掛かるということなのだ。
 そんな病だから、これから長い付き合いになると、私の気持ちは何処へ行く当てもなく、底なし沼に深く沈んで行ったのである。
 それでも、この三か月という数値は公になっている平均値、だから標準的な人が対象であるはずと気を取り直し良き方に解釈した。
 然為れば私はアウトローだから対象外となる。私は何かにつけて規格外れだから、きっとそれよりも早く快復するに違いないと、勝手な解釈で気持ちを安定させるのだった。
 ところでウツに罹ると身も心も自分の思うようにコントロールができなくなる。
 おそらく精神的に痛む部分が大きく、それで脳がマヒして指令系統に障害を起こすのだろう。だから、不定期で不特定にあちこちいろんな症状が出現する。
 それと難儀なことにこの症状をきちんと医師に伝えることが難しい。それだからこそ患者は出現する症状を正確に捉え、上手く話すことが必要となるのである。
 そうしないと医師は患者からの説明以外に、本人の体調や症状を把握することが難しいのである。
 その中から医師は症状を把握し、処方する薬の種類や量を決める大切な処置に繋げていると、私は経験から感じている。
 そうであるにもかかわらず最近の診察治療といえば、医師はパソコンの画面操作を問診時に多くの時間を費やしている。
 本来の問診は、患者の表情や顔色その他触診を含め、患者と医師とのコミュニケーションであるはずなのに。
 私がこれまでに経験したことは、本来の問診と言えるものではなかった。なので、医師から受けた治療に関する医学的説明には乏しいのである。
 従ってこの辺りの状況をリアルに記述することが難しい。
 その代わりとして、患者周辺で日頃起きている症状などはたくさん書いている。
 なので、ウツ患者の方々に一歩も二歩も近付いた記述ができたと考えている。
 だから「私も一緒、そうなのだ」と受け入れられ、同じ仲間として共有できることで癒され、この書が役割を果たすことになると、私は信じて疑わない。
 それとこの書がウツ患者から「役立っている、少し気が楽になった」と感じる場面を充実させようと考え、ウツで生活していたときに趣味として取り入れた、『ちぎり絵』作品を少しだけ引用することにした。
 上手いとか下手だと評価される作品があると思う。
 が、それを問わず作品に目が留まったとき、ウツ患者とその家族の方々に、一服の清涼剤になると信じて挿入している。
 これから読み始め一度でも『ちぎり絵』に出会えば、そのときからこの本は手放せなくなり、やがてのめり込んでしまうことは間違いない。
 この『ちぎり絵』を挿入した意図はもうひとつある。
 それは、たとえウツ闘病時期であっても好きなことをしていれば、少しは明るい方向に目が向けられ、それがウツ快復へのトリガーになることを伝えたいのである。
 私がそのような思いで取り組んだ作品だと知っていただき、鑑賞することで何かの行動を起こす動機付けにしてもらえることを願っている。
 然為れば心身ともに苦しみが軽減でき、気分転換にもなると信じている。
 現代社会の制度や環境の中で生きていれば、ウツという病はなくならないし、これからも患者は増えると思う。
 もちろん、ウツ治療技術も他の病気と同じく日進月歩である。
 だから、例え罹患しても短期間で治癒が可能になっていくことは時間の問題であると感じている。
 が、もし長引いて医師からウツの卒業証書がもらえなかったとしても、それで残りの人生の全てをウツのレッテルを貼られ続けたとしても、充実した人生を歩み続けることができると、私は経験から信じて今を生きている。
 そうして生きて行く道が間違いなくあることを、私の生きている現実をここに書き伝えて証明しておきたいのである。
 また、こんな私のようなウツ患者が居ることを、この本を一読して知ったウツ患者やその家族の方々は、真に気持ちがほっとするだろう。
 それが快復の手助けとなって、予防のヒントになることを私は望んでいる。
 
 *私なりに熱き想いを持って、患者さんに役立つ作品にすべく書き始めたが・・・



目次

はじめに
 第1章 ウツ発病の前後
1.永年勤めた会社を辞める
2.趣味の検索『ちぎり絵』との出合い
3.C型肝炎の出現
◇ここで少し『ちぎり絵』について
4.縁あって仕事に就く
5.C型肝炎の治療
6.肝炎治療は上々
◇チョット一服『ちぎり絵』作品鑑賞タイム
7.はっきりとした理由もなく仕事を辞める
8.徐々に体調が崩れ出す
9.いきなり体に異変、顔黒いのに頭真っ白
10.ウツ症状は軽減したけれど
11.勝手な行動のツケ
12.先の見えない不安と苦しみ
13.ガン発覚、ウツ症状の感覚が吹っ飛ぶ
14.ガンの転移発覚、ウツ症状を忘れるが再び感じ出す
15.抗うつ薬は減らせるけれど
 第2章 ウツを経験して知った、感じた、考えた
1.ウツの書籍を選択するのは難しい
2.ウツ経験者の闘病記からウツを知る
3.ウツに罹り易い性格
4.ウツ症状をまとめる
◇前触れもなく症状が出現する
◇起床が辛い
◇食欲不振もある
◇肩こりがひどくて息が詰まる
◇頭が冴えて眠れない
◇涙もろくなる
◇外出できない、心の鎖国
◇大きな声を発するのはストレスからか
◇テレビが見られない
5.ウツ治療は難しい、体と心の両輪治療
◇ハード面
◇ソフト面
㋑ 余計なこと(ウツのこと、悪い方にばかり)を考える時間を捨てる。
㋺ 嫁が日々やっている家事の手伝いをする。
㋩ 外出はできない、テレビは見られない、仕事なんかとてもじゃないができない。
㊁ いつまでも家に閉じ籠っていないで、勇気を出して外部の環境に慣れないとウツ快復を遅らせてしまう。
㋭ 健康食情報を参考に、人参100%ジュースを飲むようにした。詳細は別途紹介する。
㋬ ストレスがウツを悪化させると聞いている。
 第3章 ウツとの日常生活の実体
1.笑顔が消える
2.ウツ症状は天候に左右される
3.喋ることが苦痛、聞くのはそれ以上の激痛
4.ウツのときにでもアルコールを飲む
5.明日は必ずやって来る
6.自殺も考えた
7.何も考えられない、つまらないことが頭に浮かぶ
8.できることなら睡眠薬の服用は止めたい
9.おやつのように口にしていた3品
◇ひとつは人参百%のジュース。
◇次にチョコレート。
◇最後のひとつはガム。
◇チョット一服『ちぎり絵』作品鑑賞タイム
 第4章 ウツを罹って思うこと、学んだこと
1.ウツ仲間を見て思う
2.失敗から学ぶ
3.主治医との信頼関係
◇「賢い患者の条件」
4.病名からの判断は駄目
5.経済的不安を強く思う
6.薬とサプリメントを考えて
7.それでもウツとは他人に言えない
◇チョット一服『ちぎり絵』作品鑑賞タイム
 第5章 嫁のバックアップ
1.分からないように見守る
2.家庭内で看護師の役割
3.散歩はいつも一緒
4.生きる場所を整える
5.お金の心配をさせない
6.散歩のときに手をつなぐ
7.食膳の準備に工夫がある
8.嫁が傍に居ると安心
◇チョット一服『ちぎり絵』作品鑑賞タイム
◇エピソード1《ウツのときでも「盗み酒は旨い」》
 第6章 これからどのように生きるか
1.嫁を仕事に復帰させる
2.病に完全な治癒はあるのか
 第7章 ウツを患ってのまとめ
1.ウツ患者に励ましの言葉はいらない
2.ウツ情報もいろいろある
3.ウツ情報に助けられたり怒ったり
4.あらためてウツとは何か、難しく書くとこうなる
◇精神症状
◇身体症状
5.ウツを知る目的は人それぞれ
6.病院情報はときとして良薬や悪薬になる
7.ウツ患者は仲間を求める
8.医師との信頼関係
◇エピソード2《スポーツジムの仲間たち》
◇チョット一服『ちぎり絵』作品鑑賞タイム 
 第8章 これからの生き方を探る
1.見方と考え方を変える
2.ウツと向き合って
3.幸せは身近にあると気付いて生きる
4.七十代の生き方・・ウツがヒントをくれた?
5.ウツ予防薬開発に期待するけれど
6.気分を換える海外旅行(余裕を持って生きる)
7.ウツの病名は取れなくても
8.ときの流れに身を任せ、あるがままに生きる
◇チョット一服『ちぎり絵』作品最終鑑賞タイム。
おわりに

 


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