自然治癒力を引き出す[サトワタッチ]とは  (2024年1月新刊)

   ――治らない病を治す奇跡:惟神の医療(かんながらのいりょう)

   臼井 幸治
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  ■書店販売書籍:なし

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 ◎本書について
  奇跡をもたらす自然治癒力による「サトワ医療」の症例と実際を示し、本来の健康で幸福な生活を呼びかける書。


 この書籍は、著者が自身の経験に基づき、独自に追求してきた自然治癒力を活用した医療に焦点を当て、数々の実例を引用しつつ解説しています。著者は幼少期から病気に苦しんだ経験から医師を志し、20年以上にわたる学びと経験を通じて、現代医療では改善が難しい特殊な症状にまで、自然治癒力を組み込んだ治療で取り組んできました。その過程において、奇跡的な回復が数多く起こり、現代医療の在り方に疑問を呈する提案がなされています。著者が実践してきた自然治癒力を引き出して奇跡をもたらす療法は「サトワ医療」と名付けられています。この本は、「サトワ医療」の症例と共に、今後の課題をまとめ、真に健康で幸福な人生を追求する呼びかけとなっています。

◇著者プロフィール
臼井 幸治(うすい こうじ):1972年岐阜県生まれ。獨協医科大学卒業。銀座レンガ通りクリニック院長。幼少の頃から自然の美しさに惹かれ、やがて医師を志し、自然治癒力を求め西洋医学、漢方、アーユルヴェーダ、食養などを学ぶ。2016年東邦大学心身医学講座博士課程を修了し、銀座レンガ通りクリニック開院。あらゆる病気を快方に導くと共に、自然治癒力について全国で講演活動をしている。


●目次

まえがき
第1章  絶望的症状でも、必ず…諦めなかった人たちの奇跡的症例
1‐肩の痛みから白血病発覚:50代男性――体質改善の大切さ
2‐食欲不振、白血病:20代女性――体調改善、旅を楽しむまでに
3‐入眠困難、悪性腫瘍:30代女性――乳癌消失、再発防止
4‐大腸癌転移の末期状態からの回復:60代男性――母親と暮らしたい一心が生んだ奇跡
5‐不妊治療に絶望:30代女性――自然治癒力で子宮や卵巣の活力がアップ
6‐愛着障害、過敏性腸症候群:40代女性――引きこもりから解放
7‐注意欠如多動性障害:20代男性――激務や孤独から解放され希死念慮が消失
8‐ヤングケアラー、うつ病、減薬希望:40代女性――心の整理による安心感
9‐摂食障害、希死念慮:30代女性――タッチの安らぎに救い
10‐睡眠障害、頭痛、双極性障害:40代女性――愉しく人生を謳歌できるまでに
11‐すぐに泣けてくる、自殺企図:20代女性――見えた、安心感のある居場所
12‐首凝り・肩凝り、適応障害:30代女性――理不尽な職場から解放
13‐義母の他界を機にせん妄:60代女性――喪失した悲しみが癒えた喜び
14‐足のムズムズ、情緒不安定:20代女性――タッチの安心感で人間関係も一緒に改善
15‐母との共依存、気分の落ち込み:20代女性――社会で自己表現ができるまでに成長
16‐成長痛:5歳男児――よくあるケースですぐに解消
17‐体調不良でも薬が飮めない:70代女性――体力回復・仕事充実
◎――症例のあとがき
第2章  現代医療と医療者がかかえる盲点
◎――奇跡へのヒント
◎――現代医療のおかれた状況
◎――アーユルヴェーダ
◎――心療内科
◎――ストレス対処行動
◎――自分を見失う(防衛機制)
◎――医療の盲点と展望
第3章  自分への気づき――愛着障害と気づきのステージ
◎――自分の状態に気づけない
◎――自我の形成について
◎――よくなりたいと思えない
◎――愛されたい
◎――愛着障害って?
◎――愛着障害の分類・特徴
◎――気づきのステージ分類
◎――ステージ1の人
◎――ステージ2の人
◎――ステージ3の人
◎――劇的に良くなる奇跡が起こるまでの時間
◎――ステージの分類から抜ける方法
第4章  完全な健康体を取り戻すトリガー:サトワ医療の挑戦
◎――サトワ医療における病気の捉え方
◎――全身すべての細胞に知性がある
◎――生命は一瞬たりとも同じ状態にない
◎――自我は一生成長する
◎――自分らしさはどこにあるか
◎――人は完全に健康である
◎――心と身体の関係性
第5章  こうすればできる、自然治癒力の取り戻し方
◎――保険診療による自然治癒力の生かし方
◎――意識の変化をさせない減薬のタイミングについて
◎――生活リズムの整え方――交感神経と副交感神経
◎――心と身体を回復させる睡眠の取り方
◎――命を育み喜びを味わう食事の摂り方
◎――若いころを思い出す運動の仕方
◎――「いまここ」の自分――マインドフルネス瞑想
◎――気分や思考の切り替えを促す認知療法
◎――非言語のコミュニケーション
◎――心と身体は一つであるという発想
◎――活動と休息のバランス
◎――心の整え方
◎――秘訣は心の問題を直接扱わないこと
◎――本章まとめ
第6章  サトワ医療専門医のための必要な知識
◎――サトワ医療における治療の流れ
◎――Bio-Psycho-Socio-Spiritual Model
◎――Spiritual(自分らしさ)とは
◎――サトワ医療における診療風景
◎――サトワタッチケア
◎――サトワタッチケアを習得するには
◎――無双原理
◎――ヤマト風水
◎――マハリシアーユルヴェーダ
◎――ジョーティッシュ
◎――瞑想
◎――理想的な暮らし方とは
◎――トコトワ人生10箇条
 あとがき


   
 まえがき
 
 「苦しみから解放されたい。」「早く楽になりたい。」「幸福な日々を送りたい。」私もかつて、いつもそんな暗い気持ちに苛まれていました。毎日、それなりには楽しんでいましたが、心はいつも空っぽで、薄暗く、乾いていました。遊んでいてもどこか疲れやすくて、何をしていても楽しめず、煮え切らない幼少期だったのを覚えています。どうにもならなくて、暇さえあれば田んぼや畑、河川、空の雲や山を眺める田舎の少年でした。いつしか、流れる雲を見ながら自然の美しさに強く惹かれ、「どうして自然はこんなに美しいのに、そこから生まれたはずの自分は健康になれないのか。もし自分も自然と一緒になることができたら、健康になれるのではないか。」と考えるようになり、目に映る自然の美しさや、その背後にあるかも知れない大いなる力に興味の対象が移り、やがて医師を目指すようになりました。
 ふり返ると、私は幼少の頃から「奇跡的に病気が良くなること」を求めていました。私がまだ小学校に上がる前、母が不治の病にかかったことがきっかけでした。余命宣告を受け、最後の思い出にと温泉旅行をしたときも、「旅が終わると、母との永遠のお別れがくる。」と考えていました。後に誤診だと分かりましたが、幼い自分にとっては、とても悲劇的で、早く治療方法を見つけなければ、と心に深く深く刻みました。何をしていても気になるし、本を読んだり、人に聞いても治療方法が見つかりませんでした。それでも何とかしなければと医師を志し、高校生の頃には、病気を治すには本人だけでなく、衣・食・住や自然環境も調整していく必要があると思うようになっていました。
 医師として20年が過ぎ、浅いながらも様々な医療に触れ、自然治癒力を生かした治療を求め続けてきました。他の医師と同様に、どのようにしたら目の前の患者さんの苦痛をとってあげられるのか考え、できる限りを尽くしてきました。今回私が本を執筆することにしたのは、求め続けた結果、幸いにもいわゆる「奇跡」を日常的に目の当たりにするようになったからです。心療内科の創始者、池見太郎医師は、実存的変容についての見解を述べています。やや専門的な言葉で分かりづらいかもしれませんが、平たく言うと「嘘のように病気が消えるかのように治ること」を指しています。それは偶然なのか、それとも再現性があり科学の対象として扱える内容なのか。もし治らないはずの病気が快方に向かうのであれば、これほど夢のある話はなく、患者さんにとっても医師にとっても大きな希望となります。
 今回執筆にあたり、冒頭にでてくる患者さんの話はすべて実話です。読まれると分かりますが、皆さん嘘のように改善しています。うつ病から発達障害、また過敏性腸症候群や癌などの身体疾患まで、特に精神的な問題が関与し安らぎが得られた人ほど良くなっています。今現在、病気で苦しんでいる方、それを支えている医療者にとっては、とても信じがたい内容になっているかも知れませんが、事実です。すべて一般的に行われている治療方法に加え、自然治癒力を上げる治療を組み合わせて成果を上げています。どの医療機関でも導入可能ですので、諦めずほんの少しだけでも希望をもってください。第2章では、奇跡のような結果を出すために必要な考え方等を書いています。聞いた事のあるようなありふれた話から、ピンと来ない話まであるかと思いますが、深く考えず気楽な気持ちで読んでみてください。第3章は、奇跡を阻む理由として、「自分への気づき」を挙げています。苦しい状況から抜けられない人にとってヒントになると思います。第4章では、健康の捉え方を修正していきます。「私達は本来健康体である」と捉えるためのヒントが書いてあります。第5章は実践編です。自然治癒力を上げるためには、食事や生活、そして物事の考え方を修正していく必要があります。身体は一日にして出来上がるわけではなく、健康は作り上げていくものであり、その方法を記載しています。実践していくことで結果が出ますから、諦めずに続けてみてください。第6章は、奇跡を体験した人にさらなる健康感を手にしてもらうため、そして治療者になるために必要なことを書いています。ここはさらなる健康を求める人や、人の生命を預かる人向けなので、少々厳しい内容に思えるかも知れませんが、意欲のある人は是非挑戦してみてください。そして奇跡の担い手になってください。
 まだまだ分からないことが沢山ありますが、一人でも多くの人にとって希望になるように、そして、自分も健康になれるかもと実感ができるように執筆しました。病気で苦しんでいる方や治療者にとっては、とても信じ難いかと思います。私もかつては疑っていましたし、今現在でも確認の日々で仮説の立証をし続け、既成概念を改め、見直す日々を続けています。
 もしかしたら、証明するのに何百年もかかる内容なのかもしれませんが、それでも何故効果があるのか、そしてどのようにしたら治療方法を習得し、技術を向上させることができるのか、ということは分かります。
 自然治癒力をあげる方法を生かした医療を「サトワ医療」と名付けていますが、多くの課題が残っています。残念ながら、治療にかなりの時間を要す場合があるのも事実です。本書では、奇跡が起こる人とそうでない人のどこに違いがあるのか、そして、何を心がけていけば奇跡を起こせるのかを書いています。諦めず、そんなこともあるのかなぁ?といった気楽な気持ちで読んで頂けると、分かりやすいかと思います。どうぞ皆様、健康で幸福な暮らしを諦めないでください。
   2023年9月


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