IB高校生が書いた本

――私が11年生・12年生時に書いたエッセイ・コメンタリーを公開します
  (2018年9月新刊) 

  安達成那 Sena Adachi/監修:永淵 閑 Kan S. Nagafuchi 著

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  ■電子書籍: \1,000 (消費税別)
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  ■POD書籍: \1,500 (消費税別)/(A5判部分カラー198頁 ISBN978-4-907875-76-3)
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 ◎本書について
   IB(国際バカロレア)論文の教員・永淵閑氏の指導で書き上げられた高校生の文学解説(英文)集。

 
IB(International Baccalaureate)とは、国際バカロレア機構(本部ジュネーブ、1986年~)が提供する国際的な教育プログラム。チャレンジに満ちた総合的な教育プログラムとして、世界の複雑さを理解して、そのことに対処できる生徒を育成し、生徒に対し、未来へ責任ある行動をとるための態度とスキルを身に付けさせるとともに、国際的に通用する大学入学資格(国際バカロレア資格)を与え、大学進学へのルートを確保することを目的として設置されたもの。本書は、コメンタリーとエッセイのライティングについて、IB日本語DP・SLの担当教員の永淵閑先生から指導を受けた過程で書いた生徒の著者が英文で書きあげたもの。当時高校生だった著者はオーストラリア在住。その授業はテキストとして選ばれた小説・エッセイ・詩歌の徹底分析(著者、大要、主題、タイトル・冒頭部分・結末部分と主題の関係、登場人物の役割と効果、文学的テクニック、個人的知見ほか)を、まず口頭で助言・指導し、それから、IB教師である永淵閑(Kan)先生が考えた方式にそった執筆授業のプロセスによって書き上げられた成果。IB生に絶大に支援となる驚異的な参考書。「IB国際バカロレア論文指導」シリーズ第3弾。

著者紹介
安達成那/Sena Adachi……4歳の時にイギリス(ロンドン)へ引っ越し、現地の小学校に入学。習い事はピアノとGymnastics。ロンドン滞在中にヨーロッパ(17カ国)を旅行し国際的な感覚が身につける。Year 6(小6)の時に日本へ帰国し、小学校最後の1年間は杉並区立大宮小学校。小学校6年の冬に帰国子女受験で渋谷教育学園渋谷中等学校を受験し合格。入学後はバトン/チアリーディング部とディベート部に所属。中2の冬にオーストラリア(シドニー)へ引っ越す。引っ越し後は中2から高1(Year 10)に飛び級するための試験を受け、St. Andrews Cathedral Schoolに入学。日本とはまったく違う教育システムだが新しい環境にもすぐに馴染み、バスケットボール部とディベート部に所属。Year 12の時には学校のリーダーシップである Prefect(生徒会委員)に選ばれ、様々なキャンプやボランティアにも参加。大変充実した高校生活を送り、首席で卒業。因みに、英語が母語なので両親と話すとき以外は、話したり、書いたり、考えたりするのは英語。


◎――――――目次

編集室より
まえがき
第一部 日本語A文学 DP/SL
第1章 宮澤賢治著『注文の多い料理店』(4554字)
第2章 宮澤賢治著『銀河鉄道の夜』(5814字)
第3章 井上ひさし著『ボローニャ紀行』(2396字)
第4章 有吉佐和子著『恍惚の人』(4098字)
第5章 遠藤周作著『深い河』(4931字)
第6章 フランツ・カフカ著『変身』(4261字)
第7章 Written Assignment(公的試験 提出原稿)
第8章 口頭プレゼンテーション 俵万智著『サラダ記念日』原稿
第二部 English、Mathematics、TOKほかの英文原稿7編
Chapter 1 English A Literature SL/HL (Group 2)
1-1 Works in Translation Written Assignment Sample
1-2 Individual Oral Commentary Discussion Questions Sample
1-3 Paper 2 Essay Response Sample
Chapter 2 Business Management HL (Group 3)
Business Management HL Internal Assessment Sample
Chapter 3 Psychology HL (Group 3)
Psychology HL Internal Assessment Sample
Chapter 4 Physics SL (Group 4)
Physics SL Internal Assessment Sample
Chapter 5 Mathematics SL (Group 5)
5-1 Mathematics SL Internal Assessment Sample (Practice)
5-2 Mathematics SL Internal Assessment Sample (Final)
Chapter 6 Theory of Knowledge (TOK)
6-1 TOK Presentation Sample #1
6-2 TOK Presentation Sample #2
6-3 TOK Essay Response Sample
Chapter 7 Extended Essay (EE)
Extended Essay (Psychology) Sample
第三部 私のIB学習の背景
1:Kan先生について
2:著者プロフィール
3:Tutoring:家庭教師
4:後輩IB生へのメッセージ
5:解説 Kan S. Nagafuchi 永淵閑
6:Kan S. Nagafuchi/永淵閑紹介――IB教員・作家
7:永淵閑主宰オンラインスクール 「閑塾」――「IB組」/「文章組」/「出版組」


編集室より

――IB生にとって、これ以上の参考書はありません。
  
セナさんのIB日本語DP・SLの担当教員として、コメンタリーとエッセイのライティングについての指導を、Kan先生は2年弱にわたって行なった。その授業はテキストとして選ばれた小説・エッセイ・詩歌の徹底分析(著者、大要、主題、タイトル・冒頭部分・結末部分と主題の関係、登場人物の役割と効果、文学的テクニック、個人的知見ほか)を、まず口頭で助言・指導し、それから、Kan先生が考えたK式フォーマル・ライティングにそった執筆授業を進めた。その成果のなかから、今回本書の第Ⅰ部に、日本語A文学のエッセイとコメンタリー合計8編を載せることにした。なお、第Ⅱ部では英語でIB本部に提出したドラフト7編、第Ⅲ部では、「私のIB学習の背景」として、担当教員のKan先生について、セナさんの履歴と後輩のIB生へのメッセージ、それにKan先生による「解説」、Kan先生主宰のオンラインクラス「閑塾」、そしてKan先生の著書の紹介を載せた。
  
Kan先生は授業を受けもってから半年ほどして、セナさんが書いたコメンタリーやエッセイは、後輩のIB生に役だつすばらしい内容であると考え、セナさんに出版の希望をきいてみた。それは、後輩のIB生によい刺激を与えると同時に、書いている本人自身に猛烈な励みになると考えたからである。セナさんは、大喜びでKan先生の提案を受けた。以後、セナさんはますます意欲的にライティングに取り組んだ。それは他の教科のエッセイ執筆にもよい影響を与えたようである。これまでのIB生で、その授業中に書いたものを本にした生徒は、世界中でセナさんがきっとはじめてだろう。高校生(出版時は大学生)で、自著をもつ人は世界を見回してもほとんどいない(?)のではないだろうか。
  
セナさんの書いたコメンタリーとエッセイを編集者として整理するなかで、これは、世界中のニホンジンIB生対象の内容だけでなく、日本の中学生・高校生・大学生・大学院生、海外留学生、帰国子女生などの学生さんを初めとして、IB教員、日本語教員、中・高・大学教員にも参考になるものではないか、と考えた。あるいは、会社員や公務員で、仕事上、文書を日常的に書かなければならない職種の人にも、役だつのではないか、さらに、さらに、小説家やエッセイストなどを目指す人にも、何らかの参考になる内容ではないか、と考え、緊急出版することを決定した。加えるに、現在、世界中でIBを学んでいながら適切な日本語教員がいないために困っているIB生には、最高の参考書になるはずである。
  
同時に、編集室Kで発行済みの『IB 国際バカロレア教員授業ノート』1-6巻、それを1冊にまとめた知玄舎発行のPOD(印刷)本の『IB 国際バカロレア満点獲得教員の授業メモ 第1集』を併読してもらえたら、さらに効果的であると考えている。同書では、IB生の書いたドラフトに丁寧な添削をしたものを載せ、また、ライティングの背景となる幅広い知識や技法の説明をも盛り込んだシリーズである。なお、本書、『IB高校生が書いた本』シリーズは、セナさんの後輩で、本にできる内容に達しているIB生には、希望があれば、同様の本の出版を検討していきたいとおもっている。それがIB生に励みになれば、嬉しい限りである。現在、二人目のIB生の出版を検討中である。
  
これで、IB教員としてコメンタリー・エッセイの執筆指導をし、本書の監修をし、解説を書いたKan氏は、IBの3部作を出版したことになる。
1:『国際バカロレアと点才教育』eBook、POD(知玄舎)
2:『IB 国際バカロレア満点獲得教員の授業メモ 第1集』eBook、POD(知玄舎)
3:『IB高校生が書いた本』eBook、POD(知玄舎)
注:eBookは電子書籍、PODは印刷本(Print On Demand)。
なお、セナさんは、英語が母語ながら、日本語A文学DP/SLは満点の7を獲得した。総合獲得点数は45点満点中43点であった。また、バイリンガル・デュプロマも獲得したことを付け加えておく。
最後にお断りですが、本書の発行は電子書籍、PODともに、日本語と英語の併記、および、専門となる数式などが元原稿に含まれており、編集作業が困難を極めました。そのため、著者との話し合いの結果、出版することを優先し、一部の数式ほかを省略しました。(編集子)
 


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