モーツァルト音律療法5  (2024年8月新刊)

   ――ハートから幸運を導く高周波の秘密

   篠原 佳年 著

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  ■書店販売書籍:なし
   
  ■電子書籍: \1870 (税込)
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  ■快癒ブックスPOD書籍: \1870 (税込/A5判221頁 ISBN978-4-910056-64-7)
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 ◎本書について
 モーツァルト音楽が包含する超高音=高周波の秘密と謎に迫った書

自分自身を探求する過程で音を感知する耳の聴覚に興味を抱いた著者が、そのプロセスで出会ったフランスの聴覚の研究家、トマティス博士が開発したトマティスメソッドによって、自ら体験した聴覚と意識の深いつながりの気づきから、自分探しの旅が始まった。トマティス博士が聴覚の気づきのために活用したのがモーツァルトの音楽。モーツァルトには、気分や感情を整え改善するとともに、身体をも活性化する力がある。その秘密はまた、人の聴覚に緊密に関連していることを追究して、著者は、トマティス博士のフランス、モーツァルトも活躍したパリに赴き、モーツァルト音楽が包含する超高音=高周波の秘密と謎に迫った。本書は、そのプロセスを辿り、モーツァルト音楽と聴覚の関係、「モーツァルトの耳」と言われる見の秘密を解きあかした書。

◎著者紹介
篠原 佳年(しのはら よしとし)
 一九五〇年大分県生まれ。徳島県三好市池田町の小・中・高校で育ち岡山大学医学部大学院卒業後、岡山大学部第三内科を経て、現在、医療法人わいわい・クリニック理事長、医学博士。膠原病(主に関節リウマチ)及びアトピー性皮膚炎を中心に治療を行う傍ら、聴覚・栄養療法による様々な病気や障害を治す研究にもとづき、患者が参加する医療を提案。また人間としての気づきやコミュニケーション改善のための講演やセミナーなどの活動を展開している。
 主な著書に、『快癒力』(サンマーク出版)、『幸福力』『奇跡の聴覚セラピー』(PHP研究所)、『人生50歳脱皮論』(講談社)、『いつでも、今がいちばん幸福』(竹内書店新社)、『生死同源』(幻冬舎)、『意識の扉をあけて』(七賢出版)、『病気を治すのはあなた自身』(日新報道)、『病気を治すのは自意識力』『治る人』(青龍社)、『サバイバルモードから抜け出す方法』(ビジネス社)、『治癒力創造』『モーツァルトを聴くだけでみるみる元気になる!若返る!』(主婦の友社)、『絶対成功力』『モーツァルト療法』『絶対モーツァルト法』『愛のモーツァルト法』(マガジンハウス)、『モーツァルトを聴くと超健康になる』『不眠が治る「魔法の音」CDブック』(マキノ出版)、『奇跡の音8000㎐英語聴覚セラピー』『できる人は右耳を使っている』(きこ書房)、『モーツァルトCDブック』(シリーズ、主婦の友社)、『魔法のくすり箱』『ファンタジックゴルフ』(コボリ出版)、『モーツァルトセラピー』『アトピー最新医療』『リウマチが治った 寛解症例続々』(知玄舎)、『[アクテムラ]がコロナ禍を救う! イギリス、そしてアメリカFDAが緊急許可』(快癒ブックス)など多数。


●目次

 まえがき
第一章 パリ・シャンゼリゼからの贈り物
 パリでの探し物
◎自分の探し物=今を生きること
◎たった独りのインドへの旅
◎医者をしていて見えてきたもの
◎宇宙の時間と自分の時間
◎こころにつける薬
◎子象の物語=サバイバルモード
◎医療を変える聴覚改善システムとの出会い
 聴覚の気づき=トマティス博士
◎トマティス博士とカーブの出会い
◎生まれ故郷の言葉
◎土地の言葉と気候風土・空気・音響
◎トマティス博士がパリで行った最初の耳と声の発見
 パリのサント・シャペルでのメッセージ
◎バスチーユ・オペラ劇場での心地よい眠り
◎冬のパリと夏のパリ
◎眠らない夏のパリの夜
◎パリ・セーヌ河に浮かぶシテ島のサント・シャペルでの出来事
◎万華鏡のようなモーツァルトの響き
◎トマティスメソッドはシャンゼリゼ通りからの贈り物?
第二章 音楽の神様=モーツァルトの耳
  神が母に託した天才の耳
◎パリを訪れた神童モーツァルト
◎あらゆる音声を聞き取る可能性を秘めた新生児の原始耳
◎バランスを失った、わたしの、あなたの聴覚
◎異常が重なって生まれた神業的耳の発達
◎モーツァルトを産んだときの母
 モーツァルトのパスバンド
◎聴覚を決める言語のパスバンド
◎パスバンドが発生するわけ
◎民族耳とコミュニケーション
◎ポリグロットのモーツァルト
◎パスバンドを超えた耳誕生の秘密
 あらゆる音声を受け入れる耳の理想
◎理想的な耳を育む絶好の教育環境
◎聴覚のカルテ=聴力図
◎モーツァルトの耳の理想曲線モデル
◎耳のよみがえり
◎モーツァルトの耳に限りなく近い耳へ
第三章 モーツァルトが初めてわたしに届いた日
 わたしの耳で起こった変化
◎タクシーのなかで聞こえてきた初めてのクラシック体験
◎聞こえないはずのものが聞こえてきた
◎トマティスメソッドとの出会い
◎ほんとうに起こった「そんな不思議な」話
 音のカーテンと中耳の秘密
◎四〇年間以上も聞こえなかった音の謎
◎トラウマが仕掛ける音のカーテン
◎中耳に仕組まれた仕掛け
◎恐るべき中耳のはたらき
 わたしにもあったモーツァルトの耳
◎自分にとってかけがえのない耳
◎耳に残ったメッセージの意味
第四章 モーツァルトの効用とトマティスメソッド
 かけがえのないモーツァルトの音楽
◎メソッドの音素材
◎特別な音楽=モーツァルト
◎植物や微生物も活性化するモーツァルトの音楽
◎牛乳もワインもおいしくするモーツァルトの音楽
◎生体の神経組織に届くモーツァルト?
◎音楽に無縁な耳をも楽しませるモーツァルトの響き
 モーツァルトの音楽の効用をめぐる問題
◎モーツァルト効果に疑問の声
◎音楽に魅せられるということの心理的な意味
◎人間の神経インパルスを活性化するといったトマティス博士
◎超ロングセラー・ワールドミュージックのモーツァルト
◎多次元の魅力を備えた奥の深いモーツァルト
 トマティスメソッドにおける耳の胎内回帰
◎トマティスメソッドが届けるモーツァルト
◎超高音トレーニングのヒント
◎胎内の耳が聞いているもの
◎水中聴覚とイルカ療法
◎だれもが記憶の底に持つ羊水のなかで聞いた音
◎八〇〇〇ヘルツ超の音の体験
◎人間の意識活動をリードする先端の感覚=聴覚
 音と声の秘密を解くトマティス理論
◎トマティス効果
◎耳で聞いた音しか声に出すことができない人間
 魔法の耳=エレクトロニック・イヤー
◎聞き方と話し方を変えることができる魔法の装置
◎耳のサバイバルモードを切り換えるもの
◎電子耳の魔法的効果
第五章 音の秘密=内耳が音を生み出すとき
 二万ヘルツ超の音を含むユーミンの声
◎聞こえなくても大切な二万ヘルツ超の音
◎美空ひばり・山口百恵とサザン・ユーミンの違い
◎超ワイドの周波数で魅せる松任谷由実さんの声色
◎超高音は、頭と意識を目覚めさせるエネルギー
◎意識と体にも繋がっている耳の聴覚
 超高音をかきたてる坂本龍一さんのピアノ曲
◎音声を作りだす耳の可能性
◎現代人の耳をとらえて離さない坂本龍一さんの音の魔法
◎耳には高音域をエネルギーに変えるしかけがある
◎超高音の予感
 内耳・蝸牛に秘められた力
◎音を再生する耳
◎悪い音でも感動できる音楽
◎音声を補正する耳?
◎耳は音の欠落を補う?
◎蝸牛は必要があれば音を再生する?
 人が聞き耳を立てるとき
◎聞き耳を立てるということ
◎音楽の感動はいつも個性的
◎小林秀雄さんの頭のなかで鳴り渡ったモーツァルトのト短調
◎バイロイトでのワーグナー体験
◎耳は思いがけずに超高音すらも創成する?
第六章 モーツァルトの母の願い
 パリのモーツァルト=光と影
◎母とすごした青年モーツァルトのパリ滞在
◎パリで大喝采を博したシンフォニー
◎母の死と父への配慮をしたモーツァルトの手紙
◎友人への母の死の悲しみを伝える手紙
◎モーツァルトの母が埋葬されたサン・トゥスタシュ教会
 モーツァルトの母の永遠の愛
◎二百二十二年目の命日の出来事
◎聖母マリアの面影を背負ったモーツァルトの母?
◎モーツァルトの音楽に生命を見た博士
◎「治療師」としてのモーツァルト
◎音楽に浸された幸福な母親の胎内ですごしたモーツァルト
◎モーツァルトの母の愛のメッセージがパリから?
◎モーツァルトの耳への喝采「ブラボー!」の贈り物
 あとがき
◇著者プロフィール


 まえがき
 
 モーツァルトをテーマに、わたしが本を書くことなど、まったく思いもよらないことでした。モーツァルトが天性の音楽家であることはよく知っていましたが、わたしの興味は音楽ではなく、いつもここにいてここにいない自分自身を探すことでした。わたしはずっとそれを探してきましたが、耳という迷路に入ったとたん、どういう道に迷いこんでしまったか、わたしは胎内の音の記憶を探すこととなり、そこでトマティス博士と出会ったのです。
 博士はわたしをカーブという不思議なハミングで、またたくまに巨大な音の渦に包み込みました。その日から、わたしはモーツァルトという音楽の中で自分の探し物をするようになりました。それはつかんだかと思うと手から逃げ、どんどん姿も形も変えて、時間のなかを疾走していきます。モーツァルトは逃げ足が早い……。わたしはそれをつかまえたいのですが、それには特殊な耳が必要でした。それが本書のテーマの一つ「モーツァルトの耳」です。そしてその耳は、超高音に関係し、胎内の音の記憶に直結するものでした。わたしは、探し回ってますます迷宮の奥にはいりこんでしまったのかもしれません。
 モーツァルトは、母の愛を恵まれすぎるほど受けたようです。しかし嬰児のころは、強度の栄養失調で超虚弱児でした。だからモーツァルトは、天上に探し物に出かけて、元気がいっぱい出る神の歌声や音楽をたくさん聞き取り、わたしたち人間に聞かせてくれたのでしょう。彼は嬰児のころの欠落した生命力を満たしたかったのではないでしょうか。
 トマティス博士は、超未熟児で誕生したといわれます。博士もまた、それを探し回り、しっかりとトマティスメソッドという方法を開発しました。それは胎内に回帰するタイムマシンだったのです。この方法に従えば、だれもがタイムトラベルで、胎内の音を疑似体験できるのです。博士はおそらく、今でも胎内が恋しいのではないでしょうか。なぜなら、博士はあまりに早く地上に降りてしまったからです。博士は、耳で胎内に帰る船を作ったのです。
 わたしには博士が作った、トマティスメソッドというタイムマシンにこころが動きました。わたしには幼児のころの家庭的な懐かしい記憶が欠落していたのです。タイムマシンに乗れば、修復してかえってくることができます。わたしはその船で、耳の時間を逆上りました。はたして問題を修復できたかどうかわかりません。しかしそこにはわたしの探し物がありました。「モーツァルトの耳」に限りなく近いわたしの耳を手にいれたのですから。
 「モーツァルトの耳」はわたしだけのものではありません。だれもが手にし、いえ、耳にすることができます。わたしはみなさんに「モーツァルトの耳」を届けたいのです。なぜならこれを耳にしたとき、止まっていた過去からの時間が勢い動きだすからです。そうしてみなさんに、いつもいまここにいて、最高に輝いている自分を見つけてほしいのです。
   二〇〇〇年八月
篠原佳年 


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