モーツァルト音律療法4  (202212月新刊)

   ――驚異の8000㎐:心と体の癒しと気づき

   篠原 佳年 著

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  ■書店販売書籍:なし
   
  ■電子書籍: \1650 (税込)
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  ■快癒ブックスPOD書籍: \1,650 (税込/A5判204頁 ISBN978-4-910056-48-7)
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 ◎本書について
 胎内回帰を導く8000㎐の音による聴覚トレーニングがもたらした。心と聴覚の変化を絵画表現を通して詳細に分析した書。

耳の聴覚は、心と体に深く関わっているばかりか、人の生き方をも反映している。聴覚は、人生の縮図でもある。耳という聴覚器官は、単なる五感の一つではあっても、その影響力は人生をも支配する。そんな聴覚の驚くべき影響力を知るための方法の一つに、モーツァルト音律療法によるによるリスニングチェックがある。いわゆる耳鼻咽喉科で行う検査を応用し、さらなる多くの検査から得られた結果から、リスニングマップ(聴覚図)が出来上がる。このマップから、心理傾向、体調、生き方、人生観までを読み取ることができる。モーツァルト音律療法の特徴は、ただ単に聴覚を検査するだけではなく、聴覚の歪みを修正し改善する特殊なプログラムを有する。そのプログラムのトレーニングに使用されるのが、モーツァルトの音楽とリズムである。ポイントは、胎内回帰音となる8000㎐の音。そして聴覚トレーニングによる変化を確認するのが絵画表現。本書は、モーツァルト音律療法によるいくつかの症例を紹介しつつ、そこで表現された絵をもとに、心と聴覚の変化を詳細に分析した記録をまとめた貴重な書。聴覚による社会的な影響や関わり、人生にまで及ぶ問題を、聴覚の改善によって解決できる可能性を探った奥深い書。

◎著者紹介
篠原 佳年(しのはら よしとし)
 一九五〇年大分県生まれ。徳島県三好市池田町の小・中・高校で育ち岡山大学医学部大学院卒業後、岡山大学部第三内科を経て、現在、医療法人わいわい・クリニック理事長、医学博士。膠原病(主に関節リウマチ)及びアトピー性皮膚炎を中心に治療を行う傍ら、聴覚・栄養療法による様々な病気や障害を治す研究にもとづき、患者が参加する医療を提案。また人間としての気づきやコミュニケーション改善のための講演やセミナーなどの活動を展開している。
 主な著書に、『快癒力』(サンマーク出版)、『幸福力』『奇跡の聴覚セラピー』(PHP研究所)、『人生50歳脱皮論』(講談社)、『いつでも、今がいちばん幸福』(竹内書店新社)、『生死同源』(幻冬舎)、『意識の扉をあけて』(七賢出版)、『病気を治すのはあなた自身』(日新報道)、『病気を治すのは自意識力』『治る人』(青龍社)、『サバイバルモードから抜け出す方法』(ビジネス社)、『治癒力創造』『モーツァルトを聴くだけでみるみる元気になる!若返る!』(主婦の友社)、『絶対成功力』『モーツァルト療法』『絶対モーツァルト法』『愛のモーツァルト法』(マガジンハウス)、『モーツァルトを聴くと超健康になる』『不眠が治る「魔法の音」CDブック』(マキノ出版)、『奇跡の音8000㎐英語聴覚セラピー』『できる人は右耳を使っている』(きこ書房)、『モーツァルトCDブック』(シリーズ、主婦の友社)、『魔法のくすり箱』『ファンタジックゴルフ』(コボリ出版)、『モーツァルトセラピー』『アトピー最新医療』『リウマチが治った 寛解症例続々』(知玄舎)、『[アクテムラ]がコロナ禍を救う! イギリス、そしてアメリカFDAが緊急許可』(快癒ブックス)など多数。


●目次

 まえがき
第一章 耳の深層に響くイルカの鳴き声・超高音
◎イルカのクラウンと魂の交流をしたジャック・マイヨール博士
◎英語を聞き取れるようになる耳の療法
◎耳を振り出しに戻せば、トラウマは消えるか
◎心理療法でトラウマを治すには……
◎トラウマは記憶に根を降ろしている
◎筋肉反応でアクセスするスリーインワン・キネシオロジー
◎トラウマの原因が永遠に見つからなくなることもある
◎背中に背負えるだけの荷物を背負ったわたし
◎耳のトレーニングは医療に応用できる?
◎アタマではなく「耳」が悪いということ
◎聴力はトレーニングすることができる
◎トレーニングで鍛えることができる耳
◎やり直すことができる耳という感覚器官
◎自閉症は「耳」閉症だった
◎耳は胎児や乳児が社会に通じるこころの窓
◎聞こえても聴かない自閉症の耳
◎耳だけを深層意識まで振り出しに戻す方法を自分で試す
◎海からやってきた生命進化の痕跡が刻まれた耳の構造
◎胎児が聞いているのは水中(羊水)の音
◎イルカが自閉症の子供を治す
◎イルカのコミュニケーションとヒーリング能力
◎イルカの水中世界と八〇〇〇ヘルツ超の音世界
◎イルカの鳴き声は胎内で聞く母のしゃべる声?
◎聴覚セラピーで必要な水中音の再現
◎八〇〇〇ヘルツ超の音は耳を胎内の時代の振り出しに戻す
第二章 聴覚セラピーのための絵画分析
◎絵は無意識の深層・こころの裏側の窓
◎アルカンジェリさんの絵
◎Aさんの絵
◎Bさんの絵
◎Cさんの絵
◎Dさんの絵
◎香川由美加さんの絵
◎絵で分かる自分を知るための心理テスト
◎描かれた絵のキャンバスが示す意味
◎樹木を描くことで分かる深層意識=バウムテスト
◎胎内回帰プロセスで描かれる絵
◎音声誕生プロセスで描かれる絵
◎聴覚セラピーのカルテの例
第三章 耳に現れた心と身体=リスニング曲線の分析
◎視力検査をするように耳の検査が行われないのは……
◎こんな症状があったら要注意=耳の自己診断
◎聴力検査とは違うリスニングチェックの仕方
◎リスニングマップ(聴覚図)の見方
◎リスニング曲線の三つのプロトタイプ
◎リスニング曲線の対象的な二つのタイプ(フラットと理想曲線)
◎エアー曲線は社会との、ボーン曲線は自分自身との関係
◎リスニング曲線の三つの周波数ゾーンの特徴
◎エアー曲線とボーン曲線のチェックでエラーがあったとき
◎音の聞き分けチェックでわかるストレス耳
◎左右の耳のバランスが大事な言語耳
◎リスニングチェック・リスニングマップの実際例
第四章 聴覚セラピーが社会に貢献できること
◎耳が変わると「こころ」も変わる
◎耳への気づきは自分自身とアクセスすること
◎難聴を改善する超高音のエネルギー・シャワー
◎耳の教育システム=胎児から幼児・児童教育まで
◎集中力を養い学習力を高める効果
◎スポーツ能力をアップするかぎは耳
◎耳のトレーニングで防止できる老化
◎聴覚セラピーの三つの特徴
第五章 モーツァルトセラピーへの新ステージ
◎モーツァルトの音楽を愛した聴覚セラピーの先駆者
◎耳と言語の四つの要素
◎聴覚の変化は人生の変化
◎気づきのモーツァルトセラピー
◎モーツァルトセラピー研究への期待
 あとがき


 まえがき
 
 聴覚セラピーをはじめて数年が経過しました。これまで、たくさんの人の聴覚をチェックし、その結果が性格や生き方によく現れるということを見てきました。耳の聴覚は、そのときの生き方の縮図だったのです。ですから、リスニングチェックによるリスニングマップ(聴覚図)を見れば、心理傾向から体調、生き方、人生観まで検討がつくようになりました。耳に気づくということは、ほんとうにすごいことなんだと、つくづく感じている今日このごろなのです。
 ある日、聴覚セラピーを受けるために来られた方のリンニングチェックの結果を見ながら、わたしがカウンセリングをしたときのことです。
 この方は、立派な青年だったのですが、重い引きこもりで生きる意欲を失い、とても暗い印象でした。たしかに言語耳は左であるうえに左のリスニング曲線は消極性そのものだったのです。が、わたしは、ふと言語耳としては使っていない右耳のリスニング曲線を見て驚きました。何とこの方の右耳の曲線は、理想曲線に近いものでした。言語耳として使っている左耳とはまったく異なる耳を持っていたのです。
 そこでわたし言いました。
 「あなたのいまは使っていない右耳は、神様の耳ですよ」
 するといままでずっとうつむき加減で精彩がまったくなかったその方の目が、突然光を放ったかのように輝き、こう言いました。
 「先生、いま、何とおっしゃいました?」
 「あなたは神様の耳をもっておられますよ」
 この方は、神様ということばに突然魂が動いたのかもしれません。自分のなかに神様と同じものがあるということに、自信のようなものが湧き出したのでしょう。それからというもの、聴覚セラピーを積極的に受けるようになり、追加プログラムまでこなしました。こうしていまでは、社会で活躍する意欲でいっぱいの見違えるような好青年になりました。この方の耳は、左右の聴覚特性がまったく異なる特殊なものでした。左右の耳が違いすぎるというのは、よいことではありません。二つの耳は、二つの性格を意味するからです。しかしこの方の充分には使っていなかった右耳は、理想曲線に近い優れたものだったのです。理想曲線のことを、神様の耳などといいます。それでわたしは彼にそう言ったわけです。そのことが、こうして開始された聴覚トレーニングによって、引きこもりの性格を改善するとともに、神様の耳を活性化することになったのでしょう。そのことを裏付けるものが、その方がトレーニング前と最中と終了時に描いた三枚の絵(第二章で紹介します)であり、リスニングマップだったのです。
 聴覚セラピーで行う耳のトレーニング方法は、ひとつだけではありません。さまざまなものがあります。理論もまた多様です。とくに最近、少しずつ理論も技術も新しいものが確認されつつあります。わたしはこれからも、リスニングチェックや絵画分析で、さまざまな聴覚のアイデアを研究していくつもりです。なぜなら、聴覚を正常に活性化することでさまざまなストレスやトラウマ、引きこもりや学習障害、健康障害や老化現象などなどを、楽しく苦痛なく改善できることが分かったからです。このようなすばらしいシステムと理論は、よりたくさんの人々に利用していただくために、広く社会に普及させるべきものです。
 本書では、リスニングチェックと絵画分析についての基本を中心に解説しました。まずはここから、聴覚の新しい時代を切り開くきっかけとなることを祈ります。
   二〇〇二年三月
篠原 佳年 


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