[異界見聞録8] 死後の世界

   ――古代ノーシスの高次元伝承  (2018年5月新刊)

   西田みどり 著
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  ■POD書籍: \1,200 (消費税別)/(B6判138頁 ISBN978-4-907875-71-8)
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 ◎本書について
 死とは何か、死後の世界は、地獄とは何か、など高次元の解明に迫る「ノーシス:知恵」の書。

本書は「ノーシス」と呼ばれる教えのエッセンスをわかりやすくまとめたもの。死とは何か、死後の世界の構造は、地獄とは何か、転生、前生の関係、死の瞬間の脳の活動、魂、光体、次元上昇、高次元などの世界を示したノーシスの知恵を科学的な思考法で迫っている。「ノーシス」とはギリシャ語で「知識・認識」の意味。古代の地中海世界を中心に普及した宗教・思想。日本語では「グノーシス」、哲学史ではグノーシス主義として知られている。世界のさまざまな文明の根底に共通して流れている普遍的な知識(=叡智)でもある。このノーシスを現代に啓発した人物は治療者であり教育者でもあったメキシコのサマエル・アウン・ベオール(一九一七~一九七七)。日本にもたらし講座を開いて伝承したのはメキシコの文化人類学者ミゲル・ネリ。本書は、この講座内容を著者が斟酌し、最新の科学的見地を参照しつつ客観的にまとめた書。

◎著者紹介
西田 みどり(にしだ みどり)
 専門は比較文化、近代日本比較文化史。文学博士。二〇〇六年、「『まこと』と『救世主』――久米邦武の比較文化論」で中外日報社・涙骨賞受賞。著書に『異次元体験アストラルトリップ』(学習研究社)、『サイババ超体験』(徳間書店)、『偉人・天才たちの食卓』(同)、『抱きしめる聖者アマチの奇蹟』(同)、同書改題版『アマチの教え』(知玄舎)、『論理的文章作法』(同)、『〈型〉で書く文章論』(同)、『接続語を使えば、誰でも書ける』(同)、『文章表現のためのワークブック』(同)、『脳トレ文章講座』(同)、『「まこと」と「救世主」――久米邦武の比較文化論』(知玄舎電子書籍)、『[異界見聞録1]なぜ「ベジタリアン?」世界史人の謎――マイケル、レノン、ダ・ヴィンチ、トルストイ、ガンジー・・・!』(同)、『[異界見聞録2]こんなに「粗食だった?」日本史人の謎――空海、賢治、ナオ・王仁三郎、南北、家康、謙信、信玄、海舟・・・!』(同)、『[異界見聞録3]バリの呪術師――イワヤン・シュリアナに会う』(同)、『[異界見聞録6]平田篤胤著「勝五郎再生記聞」現代語超編訳版』等がある。芝浦工業大学、大正大学、学習院大学非常勤講師。佐伯マオのぺンネームで雑誌等で執筆活動。


●目次

 まえがき
 序章 死の臨界と高次元異界に迫った科学者たちの体験
◎ミシガン大学での実験――死から生への移行時に観測される脳波はガンマ波
◎ガンマ波はチベット僧が深い慈悲に満たされているときに出る脳波
◎脳神経外科医・医学博士のエベン・アレクザンダーの見解
◎東大病院・救急部の医師・矢作直樹医学博士の見解
◎東大経済学部教授・経済学博士・宇沢弘文の体験
◎シカゴ大学教授・医学博士のエリザベス・キューブラー・ロスの体験
◎東日本大震災・東北学院大学の金菱清教授のゼミ学生のフィールドワークと、ルポライターの調査
 ◇震災後四カ月 三九歳の男性の体験
 ◇震災後三カ月 五六歳の男性(タクシードライバー)の体験
 ◇四九歳の男性(タクシードライバー)の体験
 ◇五六歳の男性(タクシードライバー)の体験
 ◇震災から数カ月 六七歳男性の体験
 ◇内装業者の話
 ◇女子大生の話
 ◇ある婦人の話
 ◇三歳の男児を失った遠藤由理さん(四二歳=取材当時)の話
 ◇永沼恵子さん(四五歳=取材当時)の体験
◎死者はそばにいる、次元が異なるだけ
◎前世記憶をもつ子どもの研究
 一章 死んだらどうなる?――魂・光体の次元上昇
◎死んですべてが終わるという考え方は合理的ではない
◎体が死ぬと魂は高次元へと上昇していく
◎5次元は理論物理学では論証されている
◎ノーシスでは死の瞬間をどう考えるか
◎死の判定は眼球を押して
◎発光体からの質問
◎死後にたどる三つの道
◎②の道は次の転生への準備期間
◎③の道はエゴを洗浄するためのもの
◎地獄で助けを求める方法
 二章 地獄の階梯はエゴとの飽くなき戦い
◎「地獄」という概念は世界各地に存在する
◎心理的地獄
◎強制的な洗浄の地獄
◎古代遺跡に描かれた地獄に共通するもの
 ◇エジプト遺跡に描かれた地獄
 ◇アステカ遺跡に描かれた地獄
 ◇カトリックの遺跡に描かれた地獄
 ◇チベットの遺跡に描かれた地獄
 ◇日本の遺跡に描かれた地獄
◎地獄は九段階に分かれている
 ◇地獄の一段目は進化のための努力をしなかった人
 ◇地獄の二段目は肉欲に溺れた人
 ◇三段目には大食漢と贅沢三昧
 ◇四段目には浪費家と吝嗇
 ◇五段目には怒ってばかりいた人
 ◇六段目には狂信者
 ◇七段目は自然に反する罪を犯した人が行く
 ◇八段目には人を騙した宗教者や霊能者
 ◇九段目は裏切り者
◎閻魔大王にも慈悲がある
◎病気や困難にも冷静に対処
 三章 前世と転生のからくりから学ぶ生き方の知恵
◎今生は長い転生の中の氷山の一角
◎里子に出された長男
◎甘やかして育てた次男の本性
◎足の指でピアノを弾く長男の演奏のすばらしさ
◎次男にあらわれた母親の前世の罪
◎ポピュラー歌手になった少年の前世
◎火を恐れた理由
◎三二万四〇〇〇回の転生のチャンス
◎転生の目的は進化すること
 四章 運命を拓き魂を進化させるノーシスの秘伝
◎どうすれば進化できるのか
 ◇ポイント①魂を活性化する
 ◇ポイント②サイキス(心の状態)を洗練する
 ◇ポイント③肉体を進化の方向に誘導する
 ◇ポイント④運命を変える
 ◇ポイント⑤エゴの撲滅
◎パーソナリティーのエネルギーは死後幽霊となる
◎エゴは最大の敵
◎進化で重要な三要素
 あとがき


 まえがき
  
 本書は「ノーシス」と呼ばれる教えのエッセンスをわかりやすくまとめたものです。ノーシスとはギリシャ語で、狭義には「知識・認識」を意味します。紀元二~四世紀に地中海世界を中心に普及した宗教・思想を指し、日本語では「グノーシス」と呼ばれています。哲学史ではグノーシス主義として紹介されています。
 けれども本書でいうノーシスとは狭義の知識ではなく、広義の「知識・認識」です。すなわち世界のさまざまな文明の根底に共通して流れている普遍的な知識(=叡智)を指しています。このノーシスを現代に啓発した人物が、治療者であり教育者でもあったメキシコのサマエル・アウン・ベオール(一九一七~一九七七)です。ラテンアメリカを中心に伝統的な医療活動をしながら伝えていきました。著作は数十冊に上ります。現在、英語、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語、イタリア語、日本語などに翻訳されています。
 ノーシスの教えの骨子は「エゴの撲滅」にあります。自分の中にあるたくさんのエゴを「自己観察」によってとらえ、それに「栄養」を与えないこと(=エゴの指令に従わないこと)で消滅に至らせる、エゴが消滅すれば人間の魂は高い次元へと昇っていくことができます。
 ノーシスを日本にもたらしたのは、メキシコの文化人類学者ミゲル・ネリです。ミゲル・ネリは一九七六年にサマエルに出会い、その教えに深く感銘、サマエルを恩師として学びました。その後、日本人女性と結婚して来日し、一般人向けの講座を始めたのは一九八一年です。伴侶のたっての願いだったということです。
  
 本書はその講座で話された内容に、現在の知見や、事例などを付け加えて編集したものです。ノーシスのエッセンスが届くよう、できるだけシンプルに書かれています。
 構成は次のようになっています。
  
 序章 死の臨界と高次元異界に迫った科学者たちの体験
 一章 死んだらどうなる?――魂・光体の次元上昇
 二章 地獄の階梯はエゴとの飽くなき戦い
 三章 前世と転生のからくりから学ぶ生き方の知恵
 四章 運命を拓き魂を進化させるノーシスの秘伝
  
 講座が開催されていたときから四〇年近くが過ぎた今日、科学(特に脳神経科学)の発達により人間の脳内で起こっていることがリアルタイムで観察できるようになりました。中でもfMRI(核磁気共鳴画像法)によって明らかになった脳の生物学的活動と本人の体験していることの相関性は、死ぬ瞬間の脳の活動さえ明らかにしつつあります。
 また、死後や前世について、理系の科学者が本気で研究を始めたのも、近年の大きな特徴です。科学的な思考法で研究し、博士号を取得している研究者が、その同じ手法で死後存続や前世、魂の問題に切り込んでいます。
 そんな最近の動向を序章でご紹介したのち、ノーシスに入って行きたいと思います。現代科学との考え方の類似に驚かされることでしょう。