ヨガα骨ひびき健康法 (2018年8月新刊)
――自分でできる動禅・骨熱療法
永井 幹人 著
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A5判 128頁 2018年8月8日初版発行 定価:(本体1,300円+税)
ISBN978-4-434-25021-7 発行:知玄舎/発売:星雲社
★電子書籍同時発売、(本体800円+税、トップページから、各電子書店サイトでご確認ください)
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骨を中心にした画期的な指圧・マッサージ法を紹介した健康本。 骨を中心にした画期的な指圧・マッサージによる、自分でもできる健康法の本。ヨガの身体性から、動禅(アサンス)指圧を切り拓き、最大虚への施術を提唱してきた著者が、指圧で触れられたことがない、骨を直接刺激するマッサージ法を発見。これが「骨ひびき骨熱療法」。大腿骨、上腕骨、アブミ骨を刺激する(ひびかせる)だけで、全身が温熱を得て活性化する健康法を公開。 |
◎著者プロフィール
永井 幹人(ながい みきと)
1947年広島県呉市生まれ。日本大学法学部卒業。関西にて鍼・灸・指圧の資格を取得。1972年沖ヨガ道場入門、1973年ヨガ道場の、常駐スタッフになる。1974年青年海外協力隊の一員として、エチオピアに赴任。天然痘監視員として2年間従事。帰国後、再度スタッフになる。ヨガの導師に随行して国内及びヨーロッパ・オーストラリア各地でヨガの指導をさせていただく。沖ヨガ修道場では改造班の責任者として主に鍼・灸・指圧・吸圧療法・電気療法・個人修正法・呼吸法・ヨガ訓練法・断食法などを述べ10万人以上に指導させて戴く。1991年、びわの温熱療法(長谷部南宗先生)につき、常駐スタッフとして2年半学ぶ。この期間は癌患者を中心に指導をさせていただく。1993年、東京、吉祥寺に指圧・びわ温熱治療院を開く。この間、140名の動禅式療術師を養成。2008年、武蔵小金井に規模を収縮して研究を中心とした動禅式療法(ひびき療法研究会を主宰)を継続し新たなる活動を展開する。誰もが簡単にでき、施術者自身の指にやさしく、健康になり、受けられる人が楽になられる、手技療法を開発し現在にいたる。著書に『アサンス指圧』、『永井流・動禅指圧法』(共に知玄舎刊)、『骨ゆらし健康法』(日貿出版社)がある。現在、NPO沖ヨガ協会会員。
■目 次
はじめに――本物の健康法を求めて
第一章 沖ヨガの時代
1.ヨガの勉強=修破離
2.直観治療――虚実はまったく計算外
3.誤った学びには「断」が必要
4.共に学び合う心身改造班グループ
5.沖ヨガの目的は、国際奉仕なり
6.国際奉仕って何?
7.楽しみありの国際奉仕団生活
8.帰国して再びヨガ道場スタッフへ
9.ヨーロッパに広がる沖ヨガの輪
10.沖ヨガで行うヨガ世界大会開催
11.沖先生と2人で香港針研修の旅
12.オーストラリアヨガ世界大会に参加して
13.沖先生の死と思い出
14.独立して自立健康法開発に目覚める
第二章 骨ひびき健康法にいたる道
15.骨ひびき健康法にいたる道――虚実の実態
16.虚、実、最大虚――骨熱に変化する、修、破、離の変遷
17.骨熱療法とは
◎骨熱療法4つの技法
① [こすらない]
② [ずらさない]
③ [ゆるめない]
④ [快不快の原則]
18.歪みを正す2分の1修正法と隙間療法
◎2分の1修正法とバスタオル
◎隙間療法と2分の1修正法
◎施術を受けたり眠る時に歪みを正す2分の1修正法と隙間療法
〇上向きの場合
◎2分の1修正法の注意点
◎隙間療法(被施術者の体の隙間を埋める)
19.動禅は、ヨガ10段階のうち、2段階目の教え
20.全中一の原理
◎動禅とは――自然で調和がとれている心と体
21.ひびき療法、一関節上下の法則
22.医療の原点は、手当とひびきと祈り
◎[ヨガ道場]祈り行法の誓い
23.聴診器とひびき療法(診断手当て)発見
第三章 動禅ひびき療法と2分の1修正法
24.ヨガα骨ひびき健康法――ここがポイント
◎骨に着目した理由
◎骨の果たす体の役割
25.動禅式ひびき療法
◎基本手技
26.施術部位に合わせた体の姿勢位置とその手の置き方
◎体と手の位置の原則
27.骨熱療法――セルフ
◎セルフの行い方(原則)
28.2分の1修正法とは
◎2分の1修正法は、つぎのように行います。
29.2分の1修正法――セルフ【実習編】
◎セルフの仕方
◎セルフの手法
30.施術者の注意点
31.受ける人の注意点
32.無理するな、無駄するな、続けて行う2分の1修正体操【実習編】
33.私が指圧を志した理由――症状が出れば私も原爆2世
第四章 ひびき骨熱セルフ療法入門
34.ひびき療法を開発して5年
35.2分の1修正法
36.骨熱療法【実習編】セルフ――自分の健康は自分の手で行う
◎頭、顔を座姿勢で行う時の順番と効果
37.骨熱療法――セルフ【実習編】
38.ヨガα骨ひびき健康法【技法編】――指先「ゼロ」は技法の極意也
⑴ 一体感のある施術
⑵ 肘裏でゼロにする方法
39.施術者の姿勢「体全部を使って治療する」
40.骨熱・セルフをする人の要注意事項
⑴ セルフ=基本
⑵ 骨熱療法=基本
41.施術の心得「3つのH」
42.ヨガα骨ひびき健康法【実習編】――2分の1修正体操
43.初心者が始める手当て法
44.セルフ診断法と手当て
45.骨熱ひびき療法の実際――階段の上り下り手すりなしでは歩きにくい人の場合
46.骨熱療法3つの手技
47.大腿骨:最大虚、アブミ骨(耳小骨の一部):最小虚
あとがき――健康の源、アブミ骨・上腕骨・大腿骨へのひびき
はじめに――本物の健康法を求めて
骨ひびき健康法を開発して5年。
45年の健康法を振り返ってみると、25歳のときヨガ道場に入門。
20年間住み込みで、心身改造班の責任者となり、数万人の方々に施術する立場で日々の生活を余儀なくされた次第でした。
元来、ヨガの道に入ったのは、入門当初、針灸指圧の学校に通いながら、丁稚奉公であん摩の仕事を2年半しており、治療家から健康法の指導者に変更したいと思っておりました。
なぜ、治療家から健康法の指導者を志したかというと、私のとりまく環境が治療家集団の中におり、誰でも治療家になれはしたものの、健康法指導者は皆無であり、世間も当時はそういった集団もなかった状況でした。
色々仲間たちにも、本物の健康法は何処かにないものか、尋ね、東京在住のインド人夫妻を訪ね、色々な、健康法の会を訪れ、どうもヨガの教えにその鍵があることに気づいたのでした。
その中で、ヨガの沖正弘先生に出会い、弟子入りを許可され卒業と同時にスタッフになりました。道場生活は朝5時半起床、夜10時消灯と一日一日が駆け足の如くすぎさる有様でした。来場者も、ガン、リューマチや精神疾患の方々など難病、奇病の方も多く、道場では2つの班、鍛錬と心身改造に分かれており、区別なく訓練は同じ内容でしますが、心身改造はプラス断食、施術が加算されていました。
私は国家資格(針灸指圧)を持っていることもあり、心身改造の責任者として仕事に従事することになりました。
スタッフになるまでは、施術は辞めて、ヨガの健康法を修得して、その教えを世の中に啓蒙する目的でした。実際にはただひたすら、大型バスの運転と施術では浄血療法、低周波などの電気療法、針、灸頭身、生姜湯、温冷交代浴、砂浴、酵素風呂、民間療法、断食や食事療法などありとあらゆる療法を施す技を徹底的に修得していった次第でした。