動禅指圧法――永井流・ツボと経絡の再発見    (2019年6月新刊)    
永井 幹人 著 
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POD書籍: \1,500 (消費税別)/(A5判212頁 ISBN978-4-907875-96-1)
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 鍼・灸・指圧、あんまマッサージ資格取得や実践のための参考書として最適な一書。
  本書は、昭和期後半に日本のヨガ普及を牽引した日本におけるヨガの草分け的指導者、沖正弘師の直弟子の一人として、また治療家として認められていた著者が編み出した、独自の指圧法を公開した初版の復刊。ただツボを押す(実)こととは違うツボの「虚」を中心とした治療法とは何か? 「動禅」と著者が名付けた指圧法には、沖ヨガで習得した技法の一部と、ヨガの背景に流れる深い精神性の観点があり、その施術を受けた人々からは絶大な賛辞が……。「指圧とは、疾病の予防並びに治療を目的に、母指を中心として四指並びに手掌のみを使用し、全身に定められたツボと呼ばれる指圧点を押圧しその圧反射により生体機能に作用させ、本来人間の身体に備わっている自然治癒力の働きを促進させると謳っている日本独特の手技療法(Wikipedia)」とされているが、著者の指圧法はツボの捉え方に独自の視点があり、痛みなく快癒するマッサージ理論が本書で具体的に公開されている。鍼・灸・指圧、あんまマッサージ資格取得や実践のための参考書として最適な一書。

◎著者プロフィール
永井幹人(ながいみきと):1947年広島県呉市生まれ。日本大学法学部卒業。関西にて鍼・灸・指圧の資格を取得。1972年沖ヨガ道場入門、1973年ヨガ道場の、常駐スタッフになる。1974年青年海外協力隊の1員として、エチオピアに赴任。天然痘監視員として2年間従事。帰国後、再度スタッフになる。ヨガの導師に随行して国内及びヨーロッパ・オーストラリア各地でヨガの指導をさせていただく。沖ヨガ修道場では改造班の責任者として主に鍼・灸・指圧・吸圧療法・電気療法・個人修正法・呼吸法・ヨガ訓練法・断食法などを述べ10万人以上に指導させて戴く。1991年、びわの温熱療法(長谷部南宗先生)につき、常駐スタッフとして2年半学ぶ。この期間は癌患者を中心に指導をさせていただく。1993年、東京、吉祥寺に指圧・びわ温熱治療院を開く。この間、140名の動禅式療術師を養成。2008年、武蔵小金井に規模を収縮して研究を中心とした動禅式療法(ひびき療法研究会を主宰)を継続し新たなる活動を展開する。誰もが簡単にでき、施術者自身の指にやさしく、健康になり、受けられる人が楽になられる、手技療法を開発し現在にいたる。著書に『永井流・動禅指圧法』『アサンス指圧』『ヨガα骨ひびき健康法』『ヨガ・動禅ひびき身体法』(共に知玄舎刊)、『骨ゆらし健康法』(日貿出版社)がある。生前までNPO沖ヨガ協会会員。2018年8月逝去。享年71歳。

■目 次

 まえがきに代えて──復刊について
序章 不眠症が治った!
──指圧・自然療法
◎夜眠れない日が何年も─YFさんの体験
◎指圧だけで四人にかかった
◎一年間の総合的療法で不眠症が治った
◎激痛点緩和法の発見
◎永井先生の指圧には「やすらぎ」がある(YFさん談)
第一章 私が目指してきたもの
──私が指圧を志した理由
◎大阪万博で自分の進路が決まる◎
◎あんまは腰で揉む◎
◎治療から健康法へ◎
──沖道ヨガで学んだもの
◎沖正弘先生との出会い
◎ハードトレーニングに明け暮れて
◎沖道ヨガの改造行法
◎青年海外協力隊の一員としてエチオピアへ◎
◎帰国して再び沖道ヨガへ
◎ヨーロッパ・サマーキャンプ
◎ヨガ世界大会
◎沖先生の死
──挫折と再出発
◎沖道ヨガとの別れ
◎父のガン
◎再出発
◎健康会入門
◎治療に明け暮れる日々
◎独立──「生命の喜ぶ声を聞く健康法」を目指す
──いま私が思うこと
◎高齢化社会のスキンシップ
◎一億総肩凝り疲労症候群到来
◎国際親善に役立つ指圧
第二章 動禅指圧法のすべて
──動禅指圧とは
◎指圧は難しい?
◎「虚」と「実」
◎誰にでもできる「動禅指圧」
◎東洋医学の「陰陽五行」
◎ツボの発見法
◎経絡は「くぼみ道」
◎虚のツボが中心
◎虚と実の関係
◎指圧は経絡にそって
◎ツボに対して垂直
◎ツボの影響線
◎隠れた経絡を浮き上がらせる
◎経絡図(線で示したのが経絡です)
──動禅指圧の身構え
◎愛の波動
◎「動禅」の意味
◎動禅指圧法の身構え
◎ツボはもともと痛いもの
◎〝無の力〟は〝無限の力〟を与える
◎痛くない指圧の原理
◎被施術者の姿勢◎
◎愛情エネルギーが大切
◎呼吸のポイント
◎終わった後の休息が大事
──写真でみる動禅指圧
◎首・肩
◎背中
◎腕
◎肩甲骨
◎足
◎横向きの指圧
◎仰向けの指圧
第三章 指圧の実例
──実例1[動禅指圧の流れ:Tさんの偏頭痛を例に]
◎症状
◎はじめは手から
◎睡眠不足が原因?
◎肝臓からも反応が
◎アドバイス
◎治療を終えて
──実例2[風邪の場合]
◎冷えの強い場合は生姜温熱法が効果的
──実例3[腰痛の場合]
◎腰痛解消法
◎腰痛の元は内臓にあり
──実例4[ゼンソクの場合]
◎ゼンソク解消法
◎難病者は総合治療により救われる
◎自分の健康は自分の力で
第四章 誰にでもできる健康法
──激痛点緩和法
◎第一警告反応と第二警告反応
◎永井式「激痛点」
◎激痛点緩和法
◎激痛点緩和法
──マイ・リラクゼーション[ツボに指を入れる]
◎マイ・リラクゼーション
◎効果を高めるために
──動禅運動法
◎動禅運動法とは
──びわ健康法
◎ガンにも効くびわの葉の成分
◎お釈伽様の実践したびわ温熱法
◎日本に伝わるびわの葉の歴史
第五章 動禅指圧法・体験談
──肩こり、偏頭痛、ぎっくり腰、自律神経
◎永井先生は〝マッサージ・ドクター〟(肩凝り) 
◎施術者との信頼関係が調整のツボ(肩凝り・偏頭痛)
◎ぎっくり腰が治り大雪山縦走(ぎっくり腰)
◎即効性も持続性もある永井先生の指圧(腰痛)
◎体が変わると心も変わる(自律神経)
──動禅指圧習得体験
◎「人の役に立ちたい」からツボ療法院を開業
◎高齢者のボランティアを目指して
◎指圧される人からする人へ
 あとがき

 まえがきに代えて──復刊について
 
指圧とは、疾病の予防並びに治療を目的に、母指を中心として四指並びに手掌のみを使用し、全身に定められたツボと呼ばれる指圧点を押圧しその圧反射により生体機能に作用させ、本来人間の身体に備わっている自然治癒力の働きを促進させると謳っている日本独特の手技療法(Wikipedia)──とされています。
 本書は、昭和期後半に日本のヨガ普及を牽引した日本におけるヨガの草分け的指導者、沖正弘師の直弟子の一人として、また治療家として認められていた著者が編み出した、独自の指圧法を公開した初めての書。ただツボを押す(実)こととは違うツボの「虚」を中心とした治療法とは何か? 「動禅」と著者が名付けた指圧法には、沖ヨガで習得した技法の一部と、ヨガの背景に流れる深い精神性の観点があり、その施術を受けた人々からは絶大な賛辞がありました。その体験者の一人である日本ホリスティック医学協会理事の樋田和彦氏は、本書初版に次のような「推薦のことば」(抜粋)を寄せてくださいました。
 
──(前略)本書ではヨガの「三密」という考え方が述べられていますが、これはヨガのみならず、座禅や武道にもある古典的な原則です。この三密を指圧に取り入れたということは、沖道ヨガで長年活動されてきた永井さんならではの発想であります。彼の文章には、人生観を含めて今までに培ってきたものがよく現われています。紆余曲折を経て、ツボ療法という彼自身が得意とする分野にたどり着いたことはとてもすばらしいことです。(中略)医療というと医師と医療関係者だけの世界と考えられてしまいがちですが、ホリスティック医学協会では一般の方、文科系の方も理科系の方も分け隔てなく集まって勉強しています。自然治癒力という考え方を癒しの原点として、心と体のために必要なものすべてを受け入れていこうという考えです。(中略)人間が本来もっている「自然治癒力」は今後重要なポイントの一つになるでしょう。私たち医師は医学を学んできたときに、自然治癒力についてはあまり教えられませんでしたし、体験上はそういうものがあるということを何となく知っていたにすぎません。(中略)私も永井さんに指圧をしてもらいました。無理がなくたいへん気持ちよく、本書で述べられていることそのものでした。そして、私はあることに気づきました。永井さんは指圧をしながら、「患者さんが健康になるように」と願っているのだと。自分が治療するすべての人の健康を願う、言ってみれば「愛の波動」が患者さんの自己治癒力を高め、治療効果を上げているのではないでしょうか。このツボ療法、指圧法はどなたでも簡単にできます。ご夫婦で、ご家族で行うことで健康な生活を送ることができます。一人でも多くの方が、この療法を学ばれ実践されることを願っております。
 
──以上は初版からの部分引用で、平成十一年一月のものです。本書を始めとして著者は以降、「動禅指圧」の普及のために施術例や施術技法を伝える書を数冊上梓。平成三十年、『ヨガα骨ひびき健康法』(知玄舎)の上梓を見届けた八月、帰幽されました。そして同年十月、遺稿となった『ヨガ・動禅ひびき身体法』(知玄舎)が最後の著書となりました。本書は、指圧治療に独自の技法を編み出した著者が、その治療法を伝えるために上梓した初版を復刊したものです。(令和元年五月、編集者)


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