[アクテムラ]がコロナ禍を救う!
イギリス、そしてアメリカFDAが緊急許可[改題版] (2021年6月新刊)
――重症化に至る、血栓とサイトカインストームを防ぎ、変異株にも左右されないクスリ
篠原 佳年 著
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◇本書は、2020年5月29日初版 『コロナ第2波への緊急提言
――重症化のトリガー:サイトカインストームを止める薬[アクテムラ]を備えよ!』
の改題版(快癒ブックス)です。
■電子書籍: \600 (消費税別)
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■快癒ブックス★POD書籍: \1,000 (消費税別)/(四六判124頁 ISBN978-4-910056-31-9)
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◎本書について
コロナの変異株にも左右されない、重症化を防ぐ最重要な薬「アクテムラ」の安全性と必要性を説く提言書(改題版)。
・ | 新型コロナウイルス・パンデミックが今、ワクチンでの鎮静化を図る最中、変異株で新たな対応を強いられている中、このウイルスの感染症でワクチンとともに大事なものの一つが、治療薬の問題。ワクチンが普及しても、ワクチン効果が薄れることは時間の問題で、感染し発症したときに、しっかりと効く薬は何かを見極め、備えることこそが重要。抗ウイルス薬として、レムデシビル等が認可されてはいるが、発症したときのポイントは、重症化をさせないこと。そこに焦点を当てると、感染して肺炎となって発生するサイトカインストーム(免疫暴走)を止める薬こそが、最重要な薬と言えます。テレビ朝日「報道ステーション」スタッフの重症化をくい止めた例として「アクテムラ」の優れた効果がかつて報道されました。この薬は、抗リウマチ薬として高い治癒効果で知られるすでに世界中で使われ、安全性が確認されている日本製の生物製剤なのですが、政府もマスコミも、抗ウイルス性の薬やワクチンへの追究に目が向いていて、「アクテムラ」は重症化の場合のみ限定的な効果のある薬という認識が強く、関心が高くありません。ところが、2021年初頭、やっとイギリスで正式に治療薬として「アクテムラ」が認定されました。それから数か月、とうとう、アメリカFDAが2021年6月、緊急許可を与え、正式な治療薬として認められました。本書は、リウマチ治療でこの薬を10年500人ほどに投与して、多くの寛解を導いてきた臨床医である著者が、コロナ医療対策で大事なことは、医療崩壊を防ぐために重症化させない(死者を出さない)ための備えが必須であると捉え、そのために「アクテムラ」の軽症~中等症から投与することを強く訴えています。「アクテムラ」は、抗ウイルス薬ではないために、どんな病原菌、未知のウイルスが流行っても、サイトカインストームに起因する重症化を防止できる可能性があり、これから予測されるさらなるパンデミックを見据え、安全で効果が高い「アクテムラ」を備えることの有用性を提言した書です。(注:本書は、2020年5月29日初版『コロナ第2波への緊急提言――重症化のトリガー:サイトカインストームを止める薬[アクテムラ]を備えよ!』の改題版で、本文は同一です。 |
◎著者紹介
篠原佳年(しのはら よしとし):1950年生まれ、徳島県池田町出身。岡山大学医学部大学院卒業後、岡山大学部第三内科を経て、現在、医療法人わいわい・クリニック理事長、医学博士。膠原病。主に関節リウマチを専門に治療。アクテムラの治療を受けに全国から多くが来院。主な著書に、『快癒力』(サンマーク出版)、『幸福力』(PHP研究所)、『人生50歳脱皮論』(講談社)、『リウマチが治った
寛解症例続々』(知玄舎)など多数。
●目次
改題版の緊急出版について
第1章 コロナ感染で重症化をくい止める薬剤を探る
◎志村けんさんがコロナ感染により死亡
◎女優の岡江久美子さんが死去
◎政府の要人、岡本行夫氏が死去
◎28歳、大相撲三段目、勝武士力士も死去
◎突如劇症化するリスクかある重症化をいかに防ぐか
◎治療の現場から伝えられた命にかかわる急変
◎免疫暴走の正体「サイトカインストーム」とは?
◎サイトカインIL‐6を阻害する抗リウマチ薬「アクテムラ」
◎抗リウマチ薬「アクテムラ」がコロナ肺炎を救う理由
◎「アクテムラ」新型コロナ肺炎重症者への治験「IL‐6」が鍵
◎新型コロナウイルス感染症を治療できる薬の候補
◎抗ウイルス薬としての候補は?
◎もっと注目されてもいい日本製の薬候補
◎コロナ感染に効果が期待できる三つの薬剤はすべて日本由来
第2章 コロナ感染「緊急事態宣言]下での緊急提言――[アクテムラ]軽・中等症者への治験を要請
◎新型コロナ肺炎の治療薬として、抗リウマチ薬「アクテムラ」(トシリズマブ)の早期投与を提言
◎新型コロナ肺炎に大きな期待ができる治療薬
◎肺炎の重症化を阻止するために軽い症状でも「アクテムラ」を
◎抗リウマチ薬「アクテムラ」が新型コロナ肺炎を抑制するメカニズム(自説)
◎リウマチ薬「アクテムラ」のすぐれた効果
◎「アクテムラ」の薬効はIL‐6ブロックのみ
◎IL‐6が止まると起こる治癒力発動のメカニズム(自説)
◎関節リウマチが改善するメカニズムは、新型コロナ肺炎も同じはず
◎未知のウイルスへの抗体ができるまでのタイムラグ=2週間
◎初期感染者の重症化リスク(20%)を阻止できる可能性
◎「アクテムラ」が重症・重篤化を防ぎ医療インフラ
第3章 コロナ騒動の経緯と次なる禍への備えの提言
◎武漢発のウイルス熱波が春節で世界に爆発感染を引き起こしたか
◎戦時下のような都市封鎖がドミノ倒しで世界中に
◎イタリアで起こって医療崩壊
◎ヨーロッパからの感染者第2陣、なぜ防げなかったのか
◎「非常事態宣言」下で明らかになった「アクテムラ」の潜在力
◎コロナ感染肺炎の重症化で、肺の中で起こっていること
◎アルブミン濃度の低下がもたらす浮腫
◎肝臓で作られるCRPとアルブミンの重要な関係
◎バイオ製剤「アクテムラ」の信じがたいリウマチ改善効果
◎抗リウマチ薬「アクテムラ」の安全性
◎「アクテムラ」IL‐6:CRP:アルブミンの考察
◎アルブミンの重要性
◎コロナ肺炎のサイトカインストームを止める唯一の薬「アクテムラ」
◎テレビ朝日「報道ステーション」スタッフ感染者が「アクテムラ」での回復報道
◎コロナ感染次なる禍、未知のウイルスの到来に備えよ!
◎参考:最近分かった「Dダイマー」値への注意と敗血症リスク
◎コロナパンデミックで分かった医療リソースを維持できる最適な薬を見極めよ!
あとがき――未知なるウイルスに備えて「原因」ではなく「結果」を変えろ!
改題版の緊急出版について
[アクテムラ]が、ついに、アメリカFDA=食品医薬品局から新型コロナ感染症の重症患者への緊急使用を許可されました。対象となるのは、酸素の吸入や人工呼吸器、ECMO=人工心肺装置による治療が必要で、かつ、ステロイド系の抗炎症薬を投与されている患者です。
すでに[アクテムラ]は、2020年春には中国で、同年6月にはロシアで(承認)、そして大量の感染者で悩まされていた2020年末から2021年初頭のイギリスで、国際的に新型コロナウイルス治療に有効な薬であることが認められ、これを英保健相は「画期的な発見だ」と評価すらしました。
[アクテムラ]は、関節リウマチの治療薬です。そして現在日本でもっとも使用されている生物製剤です。私はリウマチ治療の臨床医としてほぼ10年、500人を超える[アクテムラ]の処方経験があり、リウマチの著しい改善効果(ほとんどが寛解)とともに、気になる副作用がほとんどない安全性を確認しています。
この[アクテムラ]は、大阪大学免疫学フロンティア研究センターの岸本忠三・特任教授が率いる大阪大学の研究グループと中外製薬が共同で開発した国産初の生物製剤です(一般名:トシリズマブ)。日本においても、早期に新型コロナの重症者への治療効果が報告されており、新型コロナ感染症で重症化プロセスとなるサイトカインストームを止める効果がある薬であることは知られていました。
新型コロナウイルスによる感染で重症化は、肺において起こる血栓症からのサイトカインストームによるものです。治療の焦点は、ここにあります。重症化させないために、私は[アクテムラ]を中等症の兆しがあったならすみやかに、先行投与する提言を、2020年4月ごろから関係機関やマスコミ等に行いましたが反応がなかったため、5月下旬に提言をまとめて、『コロナ第2波への緊急提言――重症化のトリガー:サイトカインストームを止める薬[アクテムラ]を備えよ!』という書籍を上梓しました。その内容は、ほぼ1年ほど前にはなりますが、提言の趣旨として、[アクテムラ]が体に作用するメカニズムや、いかに安全性がたかいかについては、今でもそのとおりのことなので、流行遅れとなったタイトルを改め、改題して再び上梓することにしました。
[アクテムラ]の新型コロナ感染症の治療薬としての認可等がされるのが、あまりにも遅いので、私はずっと忸怩たる想いをしてきましたが、今年になってすぐにイギリスで評価され、そしてやっと、アメリカFDAが緊急許可をするとこにまできました。いったい日本の厚労省は、何をやっているのでしょう。[アクテムラ]は日本人によって開発された、画期的なリウマチ薬です。日本の中外製薬の薬です。そのすぐれた治療効果を、どうして日本人の患者のために、積極的に使わないのでしょうか。欧米に比べ、圧倒的に重症者が少ない日本ですが、重症化リスクを小さくするために、ぜひ[アクテムラ]を、新型コロナ感染症の治療薬として正式に日本で認可してほしいと願っています。
新型コロナウイルスは、変異株問題が後を絶ちません。ウイルスというものは、ずっと変異を繰り返すものです。そのため、抗ウイルス製剤やワクチンは、限定的効果しか期待できません。ところが、重症化のプロセスは、変異株等には関係なく共通です。治療の焦点は、血栓症とサイトカインストームです。これを防止する[アクテムラ]効果は、変わりません。新型コロナ感染症での重症化防止に[アクテムラ]を備えるのは、ステロイドを使うよりも一層安全で有効と考えます。
改題版となりますが、[アクテムラ]はなぜ効果が期待できるのか、本文でご確認いただきたくお願い申し上げます。
2021年6月30日
篠原 佳年