コロナ第2波への緊急提言 (2020年5月新刊)

   ――重症化のトリガー:サイトカインストームを止める薬[アクテムラ]を備えよ! 

   篠原 佳年 著
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  ■電子書籍: \600 (消費税別)
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  ■快癒ブックス★POD書籍: \1,000 (消費税別)/(四六判124頁 ISBN978-4-910056-13-5)
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 ◎本書について
  コロナ第2波パンデミックに備え、医療で準備すべき薬「アクテムラ」の必要性を説く提言書。

世界で30万人超の死者(2020年5月現在)に達した新型コロナウイルス・パンデミック。ロックダウンなどの感染防止策やワクチン開発が急がれる中、感染し発症したときに、効く薬は何かが模索されています。有力なのがアビガンですが、レムデシビルが認可されたり、抗寄生虫薬イベルメクチンに注意が向けられた中に、これらの抗ウイルス性の薬とは一線を画す、感染して肺炎となって発生するサイトカインストーム(免疫暴走)を止める薬への期待も話題になりました。テレビ朝日「報道ステーション」スタッフの重症化をくい止めた例として「アクテムラ」の優れた効果が報道さました。この薬は、抗リウマチ薬として高い治癒効果で知られるすでに世界中で使われ、安全性が確認されている日本製のバイオ製剤なのですが、政府もマスコミも、抗ウイルス性の薬やワクチンへの追究に目が向いていて、「アクテムラ」は重症化の場合のみ限定的な効果のある薬という認識があるようで、関心が高くありません。本書は、リウマチ治療でこの薬を10年500人ほどに投与して、多くの寛解を導いてきた臨床医である著者が、コロナ医療対策で大事なことは、医療崩壊を防ぐために重症化させない(死者を出さない)ための備えが必須であると捉え、そのために「アクテムラ」の軽症~中等症から投与することを強く主張した提言書です。なぜ抗リウマチ薬が、コロナ肺炎の重症者(人工呼吸器必要)に効果があるか、サイトカインストーム(免疫暴走)とは何か、重症化をさせないために、初期感染、軽症者や、中等症(酸素吸入必要)で投与することで、2割が陥るという重症化を防ぐことができる可能性を示唆。また、抗ウイルス薬ではないために、どんな病原菌、未知のウイルスが流行っても、サイトカインストームに起因する重症化を防止できる可能性があり、これから予測される2次、3次の波を見据え「アクテムラ」を備えることの有用性を提言した書です。

◎著者紹介
篠原佳年(しのはら よしとし):1950年生まれ、徳島県池田町出身。岡山大学医学部大学院卒業後、岡山大学部第三内科を経て、現在、医療法人わいわい・クリニック理事長、医学博士。膠原病。主に関節リウマチを専門に治療。アクテムラの治療を受けに全国から多くが来院。主な著書に、『快癒力』(サンマーク出版)、『幸福力』(PHP研究所)、『人生50歳脱皮論』(講談社)、『リウマチが治った 寛解症例続々』(知玄舎)など多数。


●目次

 まえがき
第1章 コロナ感染で重症化をくい止める薬剤を探る
◎志村けんさんがコロナ感染により死亡
◎女優の岡江久美子さんが死去
◎政府の要人、岡本行夫氏が死去
◎28歳、大相撲三段目、勝武士力士も死去
◎突如劇症化するリスクかある重症化をいかに防ぐか
◎治療の現場から伝えられた命にかかわる急変
◎免疫暴走の正体「サイトカインストーム」とは?
◎サイトカインIL‐6を阻害する抗リウマチ薬「アクテムラ」
◎抗リウマチ薬「アクテムラ」がコロナ肺炎を救う理由
◎「アクテムラ」新型コロナ肺炎重症者への治験「IL‐6」が鍵
◎新型コロナウイルス感染症を治療できる薬の候補
◎抗ウイルス薬としての候補は?
◎もっと注目されてもいい日本製の薬候補
◎コロナ感染に効果が期待できる三つの薬剤はすべて日本由来
第2章 コロナ感染「緊急事態宣言]下での緊急提言――[アクテムラ]軽・中等症者への治験を要請
◎新型コロナ肺炎の治療薬として、抗リウマチ薬「アクテムラ」(トシリズマブ)の早期投与を提言
◎新型コロナ肺炎に大きな期待ができる治療薬
◎肺炎の重症化を阻止するために軽い症状でも「アクテムラ」を
◎抗リウマチ薬「アクテムラ」が新型コロナ肺炎を抑制するメカニズム(自説)
◎リウマチ薬「アクテムラ」のすぐれた効果
◎「アクテムラ」の薬効はIL‐6ブロックのみ
◎IL‐6が止まると起こる治癒力発動のメカニズム(自説)
◎関節リウマチが改善するメカニズムは、新型コロナ肺炎も同じはず
◎未知のウイルスへの抗体ができるまでのタイムラグ=2週間
◎初期感染者の重症化リスク(20%)を阻止できる可能性
◎「アクテムラ」が重症・重篤化を防ぎ医療インフラ
第3章 コロナ騒動の経緯と次なる禍への備えの提言
◎武漢発のウイルス熱波が春節で世界に爆発感染を引き起こしたか
◎戦時下のような都市封鎖がドミノ倒しで世界中に
◎イタリアで起こって医療崩壊
◎ヨーロッパからの感染者第2陣、なぜ防げなかったのか
◎「非常事態宣言」下で明らかになった「アクテムラ」の潜在力
◎コロナ感染肺炎の重症化で、肺の中で起こっていること
◎アルブミン濃度の低下がもたらす浮腫
◎肝臓で作られるCRPとアルブミンの重要な関係
◎バイオ製剤「アクテムラ」の信じがたいリウマチ改善効果
◎抗リウマチ薬「アクテムラ」の安全性
◎「アクテムラ」IL‐6:CRP:アルブミンの考察
◎アルブミンの重要性
◎コロナ肺炎のサイトカインストームを止める唯一の薬「アクテムラ」
◎テレビ朝日「報道ステーション」スタッフ感染者が「アクテムラ」での回復報道
◎コロナ感染次なる禍、未知のウイルスの到来に備えよ!
◎参考:最近分かった「Dダイマー」値への注意と敗血症リスク
◎コロナパンデミックで分かった医療リソースを維持できる最適な薬を見極めよ!
 あとがき――未知なるウイルスに備えて「原因」ではなく「結果」を変えろ!


まえがき

 新型コロナウイルス感染によりお亡くなりになった方々に心からお悔やみ申し上げます。
 臨床医として治療を応援したい気持はやまやまでしたが、未知の感染症のため、さまざまな制限があったことをご了承ください。
 一連の騒動を日々見守ってきましたが、この度の治療における薬については、大阪の医療機関で重症者に「アクテムラ」という抗?リウマチ薬の効果があったことを聞き及び、普段からリウマチ治療に使ってきた「アクテムラ」が、重症肺炎に効くことを知りました。そのことは、ある程度予測していたことではありましたが、実際に効いたというニュースには驚き、10年500人ほどに投与してきた経験で、なんとか役にたてないものかと提言書などを作成し、しかるべきところに送付しましたが、意に叶わず、本書を「緊急提言」として急遽上梓することにしました。
 原稿を書き上げた最期の段階で、感染したテレビ朝日「報道ステーション」のスタッフの一人の方が、重症化したときに、「アクテムラ」を投与して劇的に改善したニュースを知り、「アクテムラ」を肺炎の可能性がある軽症~中等症で投与するべき主張が、間違ってはいないと確信しました。「アクテムラ」は、重症化してからではなく、重症化させないために準備すべきです。
 その備えができていれば、今後の次なる禍(第2波、第3波)にも、さらに未知のウイルスパンデミックでも、軽症から中等症での見極めで「アクテムラ」を投与したなら、重症化に至るケースを少なくでき、医療リソースの消耗を防げるはずです。ワクチンや抗ウイルス薬の開発も大事ですが、サイトカインストームによる重症化を防ぐことができる薬「アクテムラ」を備えるべきこと、提言いたします。
   2020年5月
篠原 佳年


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