IB方式[国際バカロレア]作文・論文全書  (2021年5月新刊)

   ――[これ1冊]説得力のある本・エッセイ・レポートが書ける

   永淵 閑 著
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  ■書店販売書籍: なし

  ■POD書籍: \2,200 (消費税別)/(A5判306頁 ISBN978-4-910056-27-2)
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 ◎本書について
  IB方式による日本語ライティングの基礎知識を獲得できることはもちろん、書き方のスキルすべてを網羅した、ライティングの決定版。


 本書は、著者が著した『国際バカロレアと点才教育』『IB国際バカロレア満点獲得教員の授業メモ』『日本語ライティング「Ⅰ」』、他4書の集大成版(すべて知玄舎刊)。各書から重要部分を抜粋し、加筆し、整理し、より使いやすい日本語ライティングの基礎的な内容の網羅をめざした全書。著書が大学やIB(国際バカロレア)の指導で創りあげたライティング方式の基礎をもれなく説明。IB生だけでなく、すべての生徒・学生、すべての教員に役立つ内容を網羅。IB生5人のコメンタリー(論評)、現役国語教員のコメンタリー、それに著者の書いたコメンタリーも掲載。それらの実例から、作文・論文・エッセイ・レポート・コメンタリーなどが楽々書けるポイントを解説書。この一冊で、日本語ライティングの基礎知識を獲得できることはもちろん、書き方のスキルすべてを網羅した、ライティングの決定版。

著者紹介
永淵 閑(ながふち かん)
オーストラリアのシドニー在住。東京生まれ、東京学芸大学卒業。主たる仕事はモノカキ。シドニーの大学でライティングを主にした日本語学科元教員。現在、IB授業をシドニーのハイスクールで受け持ち、さらに、IB生のための「IB External Online Class」と、ライティングを勉強したい方の「K式小論文ライティングクラス」を、スカイプを使ったオンラインで開設している。著書:『インドを這う』(立風書房)、『サハラを這う』(立風書房)、『イベリア夢街道』(山手書房新社)、『セミリタイアのすすめ』(文香社)、『「哲学する!」練習帳』(文香社)。以下、知玄舎より発行。『国際バカロレアと点才教育(改題・新訂版)』、『シドニー人間紀行――6人6話の光と影』、『タスマニア「般若心経」思索紀行』、『Zen悟り考 「シドニー無常風」、「インナー紀行」、「悟りと悟る」』、『オテントサマの神話』(シリーズ本)、『シドニー無分別庵便り』(シリーズ本)がある。専門は、鈴木大拙の禅哲学の「悟りとはなんぞや」を基盤に、そこから発展させたフィクション、ノンフィクションの執筆。


●目次

まえがき
序章 現状認識――作文と論文と原稿用紙
【1】作文教育について
【2】作文と論文の違い
1.作文例
2.論文例
【3】作文と原稿用紙使用についての疑問点
1章 IB国際バカロレア入門
【1】国際バカロレア(IB)の基礎知識
1:IBの本部組織と歴史
2:IBの教育理念(使命宣言)
3:IBの学習者像
4:IBの基本学習システム
【2】ディプロマ・プログラム(DP)の基礎知識
1:ディプロマ・プログラム(DP)の科目
2:ディプロマ・プログラム(DP)の試験の合格基準
3:ディプロマ・プログラム(DP)の教員としての筆者の心構え
【3】「言語A文学」の基礎知識
1:「言語A文学」のテキスト選定
2:「言語A文学」の試験と評価基準
3:「言語A文学」の筆者の授業の特色
【4】IB哲学と点才教育――1章のまとめとして
1:書いて、考える――二年間で50-100回は書く
2:本質を掴む――小説の主題の分析はモノゴトの本質把握
3:学習の仕方を学ぶ
4:読書人になる
5:差異を尊重する
2章 Kan式IBライティング
【1】ライティングの基礎知識
1:作文と論文
2:伝統的論文書式と現代的論文書式
3:原稿用紙 Manuscript Paper
4:レポート・エッセイ・コメンタリー
【2】論文の全体構成
1:概要 Abstract
2:目次 Table of Contents
3:序論 Introduction
4:本論 Main Body 
5:結論 Conclusion
6:註 Note
7:参考図書・文献 Bibliography
8:索引 Index
【3】論文の段落構成
1:例文提示
2:リンキングワードとコネクティブワード Linking Word, Connective Word
3:トピックセンテンスTopic Sentence(中心文)と、サポーティングセンテンスSupporting Sentences (支持文)
4:キーワードKeyword
5:一つのパラグラフには一つ限定のトピック
6:パラグラフをつらぬく主題
7:パラグラフの最後の文章
【4】論文執筆上の注意事項
1:剽窃・盗用 Plagiarism(プレイジアリズム)の文章
2:主題 Theme, Main Idea(テーマ・メインアイディア)のない文章
3:個人的知見(切り口)のない文章
4:「です・ます体」、「だ体」、「である体」混用の文章、および、口語使用の文章
5:文体の理解
6:句読点と、「は」と「が」
7:その他の気をつけなければならないこと
【5】論文執筆の進行
1:計画 Planning(プラニング)
2:調査 Research(リサーチ)
3:執筆 Writing(ライティング)
4:推敲 Elaboration(エラボレイション)
【6】IB論文試験と他の論文試験の差異――インターナショナル方式とローカル方式
1:IB論文ライティングの試験問題
2:外国人が日本語を勉強する教科書から
3:帰国子女小論文試験
4:大学入試センター国語試験
【7】外国語を母語とする日本人、および日本語を学習する外国人のためのマトメ
1:プリント1―――ライティングの基礎知識
2:プリント2――「論文執筆計画と、小論文試験での字数・時間配分と、評価基準」
3:プリント3――「論文の全体構成 Paper Structure」
4:プリント4――「小論文の構成の一例」、(テーマ型、文章型とも)
5:プリント5――「実例 Sample」
6:プリント6――「プラニング用紙 Planning paper」
7:プリント7――「リンキングワード Formal Writing Linking Words」
8:プリント8――「トピックセンテンス、サポーティングセンテンス、キーワード」
9:プリント9――「論文執筆の注意事項」(口頭・板書説明)
【8】最新Kan式IB執筆プラニング
1:プラニング・フォーム
2:プラニングを立てる上の留意事項
3章 IB生のコメンタリー
【1】かっぱさんコメンタリー:宮澤賢治著『どんぐりと山猫』(final draft 4581字)――10回の添削・推敲付き
2:Final Draft
3:IB生の執筆後所感・保護者の読後所感
4:Kanの解説
【2】堀田真由(Mayu Hotta)コメンタリー:宮澤賢治著『どんぐりと山猫』(5350字)
【3】安達成那(Sena Adachi)コメンタリー:遠藤周作著『深い河』(5329字)
【4】中原瑠南(Luna Nakahara)コメンタリー:宮澤賢治著『銀河鉄道の夜』(8054字)
【5】宮川拓也(Takuya Miyagawa)コメンタリー:アルベール・カミュ著『異邦人』(5626字)
【6】安達成那(Sena Adachi):俵万智著『サラダ記念日』原稿(4165字)――口述プレゼンテーション
4章 高知の現役国語教員 尾﨑靖司さんのコメンタリー
【1】宮沢賢治著『グスコーブドリの伝記』 コメンタリー
1:「イーハトーブの森」について
2:「トシ」について
【2】宮沢賢治著『雨ニモマケズ』 コメンタリー
【3】コトノハ集
5章 永淵閑のコメンタリー:宮澤賢治著『銀河鉄道の夜』(28,417字)
コメンタリー 「銀河鉄道の夜」
序論
本論
1:著者
2:作品の大要
3:著者の人生の主題と「銀河鉄道の夜」の主題
4:主要登場人物の名前の由来と役割と主題の関係
5:タイトル・冒頭部分・結末部分と主題の関係
6:効果的な文学的テクニック「トリックスター」
結論 筆者の個人的な知見
6章 役に立つ日本語ライティング関連書籍
【1】作文・論文、IBエッセイ・コメンタリーのライティングに役立った主な本
A:大江健三郎
B:井上ひさし
C:森本哲郎
D:鈴木孝夫
E:司馬遼太郎
F:これまで筆者が日本語の勉強をするのに役立ってきた本
G:その他の作文・論文・エッセイ等のノンフィクション系のライティングに役立ってきた本
【2】作文・論文、IBエッセイ・コメンタリーのライティングに役立ったその他の本
H:小説の文章読本関係
I:その他
7章 閑塾と永淵閑の仕事
【1】閑塾 Kanjuku
A:KIB式 作文・論文 添削ワークショップ――2021年スタート
B:既成クラス
【2】永淵閑の仕事
終章 日本語が失われたら日本人は消滅する。しかしながら……


   
おことわり(編集室より)
 
本書は下記に出版した著者の集大成版です。下記の本はすべて知玄舎からの出版です。本書は下記の著者の重要部分を抜粋し、加筆し、整理し、より使いやすい日本語ライティングの基礎的な内容の網羅をめざした全書です。この一冊で、日本語ライティングの基礎知識が獲得できることを目的にしています。ライティングが苦手の方に贈るライティングの決定版です。本書の特徴として、著書が大学やIB(国際バカロレア)の指導で創りあげたライティング方式の基礎が、もれなく説明されています。そのため、IB生だけでなく、すべての生徒・学生さん、すべての教員の方々に大変役立つ内容が盛り込まれました。また、IB生5人のコメンタリー(論評)だけでなく、現役国語教員のコメンタリー、それに著者の書いたコメンタリーも載せられています。つまり、本書はライティングの解説書であると同時に実例集でもあります。この全書でライティングについての勉強をし、それから下記の著者の本でさらなるライティング知識を獲得していってください。そうして、作文・論文・エッセイ・レポート・コメンタリーなどが楽々書けるようになってください。
 
日本人の弱点の一つと考えられるものに論理的思考があります。この論理的思考の獲得を、本書では徹底的に解説し、その具体例をたくさん載せています。本書で論理的な全体構成を学び、段落構成を学び、文章構成を学んでください。国際人の前提は、フォーマルな論理的思考を元にした執筆とプレゼンテーションができることです。英会話ができても論理的発言ができなければ国際人ではありません。著者が冗談っぽく言うには、著者が住むオーストラリアでは子どもも英語で話し、イヌさえ英語で吠えます。しかし、かれらは国際人ではありません。国際人とは、要は論理的な思考ができ、論理的な発言(=表現)ができる人です。そのためには、論理的発言の元になる論理的ライティングを本書で学び、議論の相手を論破できる論理的日本人になることです。よく日本語は曖昧である、という人がいます。しかし、それは違います。日本語を使うその人が論理的でなく曖昧なだけです。本書でご一緒に勉強しながら、明晰な日本語使いになりましょう。それが著者の願いです。追加ですが、著者は「閑塾Kanjuku」という私塾を主宰し、以上の実践として日本語学習のクラスを運営しています。
 
「原本一覧」
1:『国際バカロレアと点才教育』(知玄舎)
2:『IB国際バカロレア満点獲得教員の授業メモ』(知玄舎)
3:『日本語ライティング「Ⅰ」』(知玄舎)
4:『宮澤賢治の「哲学する童話」を旅する』(知玄舎)
5:『E.ヘミングウェイの「哀しき短篇」を旅する』(知玄舎)
6:『F.カフカの「隠された意志」を旅する』(知玄舎)
7:『IB高校生が書いた本』(知玄舎) 著者:安達成那、監修・解説:永淵閑
 
読者対象
作文・論文・エッセイ・コメンタリー・レポート執筆に悩む、小・中・高・大・院生
IB(国際バカロレア)生、帰国子女生、海外への留学生、受験生
国語教員、他教科教員、日本語教員、IB教員、その他のすべての教員
会社員、公務員、海外駐在員
主婦、、子育て中のお母さん、リタイヤ―後の時間とエネルギーがあまっている方
本好きの方、文章で自立したい方、本を書きたい方、自費出版希望者
どうしても伝えたいことがある方、自分の表現手段をもちたい方
そして、自立をめざすあなたへ
 
永淵閑 Kan S. Nagafuchi


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