憲法9条、調べたら怖い

 ――国民主権はマスコミ誘導、

    平和主義で拉致問題放置、

    基本的人権を国は護れず
  (2017年9月新刊) 

  一言いいたい凡民委員会・素波英彦 編

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 ◎本書について
 憲法とはなにか? 9条はなにが問題か? 前文の「諸国民」とは何か? 憲法9条は、調べると奥が深かった。日本の憲法に関わる背景を調べまとめた問題提起の書。

 
憲法とはなにか? 9条はなにが問題か? 前文の「諸国民」とは何か? 憲法9条は、調べると奥が深かった。「~戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」2項の問題規定の背景には、マッカーサー草案、大日本帝国憲法、五箇条の御誓文、十七条憲法、戦時国際条例、国連憲章、世界の憲法があり、国体を表すという日本国の憲法には、天皇とは何かを理解する必要があって、その始まりを探って天皇の系図をたぐり古事記、日本書紀まで掘り下げると、卑弥呼も女性天皇、伊勢神宮の斎宮、祭祀、祭主などから、皇基という日本独自の統治システムが見えてくる。憲法を調べると、日本という国家、日本民族とは何か、新しい気づきがある。憲法を専門家に任せていないで、国民自身が自ら考えて意見を述べる必要がある時期になった今、日本の憲法に関わる背景を、学者や専門家ではない素人の凡民が、素朴に調べまとめた憲法についての問題提起の書。


著者紹介
一言いいたい凡民委員会……メディア、新聞、テレビ、インターネット情報、YouTubeなどをウォッチし分析して日本のあり方を考える任意組織。
素波英彦(すなみ えいひこ)……一九四九年埼玉県生まれ。専門出版社で雑誌・書籍の販売と編集を経験後、一九九七年独立して
出版社および編集プロダクションを設立、運営。精神世界、クラシック音楽(モーツァルト)、医療と健康などの分野で執筆。
著書に『火水家相・鬼門の秘密』住宅新報社刊)、『セアロの道 日本人ミャンマー僧侶―ガユーナ・セアロ*人の道の教え』(知玄舎)などがある。


◎――――――目次

 まえがき

序 章 護憲VS改憲――世論をねじ曲げる偏向マスコミ報道

■憲法とは何だろう?
■新聞・テレビ報道と真逆なウェブ・メディア報道
■日本の保守とリベラル? 世界と逆転している怪!
■日本国憲法の問題「前文と9条」
■世界各国の憲法「戦争放棄」、ドイツ、イタリアは?
■現行憲法無効論の根拠は?

第一章 前文を読めば憲法が分かる――「諸国民?」何だソレ

■日本国憲法「三つの原則」と「前文」とは?
■憲法「前文」の奇妙な文言=「諸国民」とは?
■ポツダム宣言とサンフランシスコ講和条約(対日平和条約)
■ハーグ陸戦条約とジュネーヴ条約、戰時国際法とは
■憲法前文+9条2項と基本的人権の矛盾
■昭和二十(一九四五)年、終戦前後の出来事
■広島、長崎の原爆投下、人体実験の疑い
■原爆投下とレイシズム、ルーズベルトへの不信感

第二章 占領統治下での新憲法――マッカーサーの爪痕いまも

■日本を占領統治したGHQ、マッカーサーと新憲法
■昭和天皇四十四歳とマッカーサー元帥六十五歳の会見
■国家元首として戦争責任を負おうとされた昭和天皇の覚悟
■極東委員会の圧力、天皇存続の行方と新憲法
■マッカーサーの理解を超えた昭和天皇の存在性と日本の統治システム「皇基」
■ポツダム宣言、極東委員会、憲法改正への動き
■マッカーサーが回想した憲法改正の経緯
■新憲法マッカーサー草案、わずか一週間で?
■新憲法の指針、マッカーサー・ノートの三原則とは?
■新憲法成立後十七年後、一度も改正されていないことに驚いたマッカーサーの回想
■新憲法「戦争放棄」は、ほんとうに幣原提案か?
■天皇条項と9条、国際条約を忖度したマッカーサーの言い訳
■9条を楯に貫き、国際紛争から逃れ続けた戦後の日本政府
■平和憲法9条神話はアメリカ軍事と核の傘
■防衛力の行使も国の交戦権も想定していた節があるマッカーサーの回想録
■日本国の国際的役割と憲法9条2項の壁
■自衛隊法規ポジティブリストのハイリスクな足枷
■「平和憲法」と仰ぎ死守する憲法学者とジャーナリストの真意は?
■国連参加の条件「集団的自衛権」を拒否してきた日本の怪

第三章 国民主権・民意を操るTVと新聞――不公正と偏向報道

■平和憲法9条を貫こうとする野党やジャーナリストとメディアの異常
■WGIP日本人洗脳計画とは
■新憲法、注目の問題、9条の平和主義を解体すると
■マッカーサー草案ほぼそのままの9条だが「芦田修正」とは?
■平和憲法とは侵略戦争をしない条項がある憲法で世界中に一四八ヶ国
■憲法9条「最高に道義的理想」とは国防を他国任せにすることか?
■北朝鮮の拉致事件も中国の小笠原、赤珊瑚略奪も防げなかった9条の縛り
■民意・世論を誘導するマスコミにねじ曲げられた国民主権
■権力を監視するのがメディアの役割というウソと奢り
■民意・世論をコントロールするテレビと新聞、反日ジャーナリスト
■日本を貶める反日メディアの背景、視聴率と某国の工作活動?
■右も左も「戦争反対」、しかし侵略されたらどうする?
■民意・世論を牛耳るテレビ主権、放送法違反
■テレビ・新聞の偏向報道が露呈した平成二十九年七月、民意・世論が蝕まれた日
■国民主権を巧妙に誘導する「マスコミ主権」の恐怖

第四章 戦力なく交戦権なし――基本的人権・生命権をどう護る?

■基本的人権、考えたら奥が深かった
■基本的人権は「自然権」、人間として生まれたら当たり前の生命の権利のこと
■生きるために力を行使することも自然権、戦争状態も自然状態
■国民が損害を被ったことを国に訴え、公務員などの不正を告発できる請願権
■思想、信教、集会、結社、表現、居住、国籍離脱の自由
■男性・女性とも平等だが、婚姻は男性と女性の合意のみに限定
■シビリアン・コントロール=文民統制について
■基本的人権を保証しながら9条2項の足枷で国民を守れない平和憲法の矛盾
■憲法は最高法規、憲法を擁護する義務と国際法との兼ね合い
■近代的立憲主義による日本国憲法
■メディアが支配する民意・世論と国民主権の危うさ

第五章 前文・9条論議より重要――皇統・皇紀・皇基と象徴天皇

■憲法前文と9条より重要な天皇条文、国体の要
■皇紀二六七七(平成二十九)年、天皇・皇基にみる国体
■天皇の役割、国家・国民の象徴と国家元首の違い
■旧憲法の「臣民」と新憲法の「国民」
■天皇存在と「皇統」「皇紀」「皇基」
■象徴天皇、その奥行き深い神聖な意味
■天皇「人間宣言」、国民との相互の信頼と敬愛
■「五箇条の御誓文」、皇基に集約された日本の議会制の民主精神
■十七条憲法(六〇四年)に見ることができる議会制民主精神
■男系男子継承を中継ぐために即位した女性天皇八柱十代
■女性天皇と女系天皇の決定的違い
■国家を統治する天皇は男性、皇室の祖神、天照大神の祭祀は皇室の女性
■女性宮家が引き起こす女系天皇の問題
■象徴としての天皇と皇基

◆資料1 日本国憲法(昭和二十一年十一月三日憲法)
◆資料2 日本国憲法関連年表

 あとがき


 まえがき
  
 施行から七十年、一字も改正されたことがない日本国憲法に改憲の動き。憲法9条、何が問題か? 私達はこれまでずっと、マスコミや憲法学者、ジャーナリストなどの専門家から平和憲法と聞かされてきました。理想的な憲法だという説も。そこで自分達で調べてみました。
 私達は専門家ではありません。しかし日本国民です。憲法の基本は国民主権、憲法を理解し、考え、意見を言う権利が私達凡民にこそあります。
 新憲法はどういう経緯で生まれたか、憲法の成り立ちにどういう歴史や国家観があるか、現行憲法も旧憲法も関連条文等も比較して調べ考えてみました。そして驚くべき怖い問題があることが分かりました。国民主権、平和主義、基本的人権の尊重――この憲法の三原則は、憲法前文と9条で台無しになっている……。「平和憲法」と言われているのに、他国の侵略を許し、拉致被害者を取り戻せず、基本的人権すら護ってくれない。こんな憲法でいいのでしょうか。凡民として問題提起します。



 あとがき
  
 本書は、凡民の能力で、できるだけ客観的に素朴に現行憲法の条文を読んでみて、理解できる範囲で憲法条文から得られた疑問や問題を一つひとつ調べてまとめた報告書です。私達は法律や行政の専門家ではありません。学識もありません。ふつうの市民、一介の凡民です。憲法は権威ある大学の憲法学者や政治学者に委ねるべきもので、素人が憲法を語ったものなど、何の価値もないかもしれません。しかし最近話題が出てきた改憲論議をテレビや新聞で見かけることがありますが、権威ある専門家の発言として聞いても、腑に落ちないことが多々あり、単なる一凡民の目で、憲法というものを調べてみることにしました。
 話題は9条です。前文の「諸国民」との絡みで、青山繁晴さんの主張に「そのとおり」と思うところがありましたが、どうしてこういう条文になったのか、凡民なりに調べて行くと、マッカーサー草案、旧憲法、五箇条の御誓文、十七条憲法、戦時国際条例、国連憲章、世界の憲法などなど、書物やインターネットからたくせんの情報を得ることができました。本書は、私達凡民のレベルでできる範囲で、日本国憲法に関する問題を一つひとつ調べたものをまとめたものです。私達は飽くまで凡民の能力しかありませんので、専門家の方からは、底の浅い、あるいは間違いが散見されるものになっているかもしれません。しかしそれでも、できるだけ論理的に考え、収集した資料を斟酌し、試行錯誤をしながらまとめました。
 憲法を考えて行った時、一番興味を惹かれたのは、9条でも「諸国民」でもなく、「天皇」でした。マッカーサーの回想録がとても参考になりましたが、敗戦後も「天皇」は国家の要に憲法で規定されている意味が、重くのしかかりました。日本という国は、天皇存在なくしては考えられないという事実に直面したわけです。天皇とは何か? 天皇の系図をいつも目の前におき、古事記、日本書紀まで探ることになりました。学んだ日本史を思い出しながら、天皇の歴史をたぐることで、日本という国を深く考えることができるようになりました。そこから女性天皇も、女性宮家の問題も、私達凡民なりに整理して理解できるようになりました。天皇の歴史を考えることで、日本という国の印象がこれほど深まるとは思いもよらない収穫でした。また凡民のレベルではありますが、自らの力で読み、調べて理解することによって、国家観とい大事なテーマを教えられてこなかったことに気付かされました。
 憲法を読み考え意見を述べるのは、国民の権利です。ゆとりがあってもなくても、今日本人の一人ひとりが自ら憲法を問いかける必要がある時代です。そのささいなきっかけに本書なれば幸いです。
 憲法関連の項目を調べるのに、多くのウェブサイトや書籍から引用、また参照させていただきました。篤く御礼申しあげます。
 二〇一七年八月
 一言いいたい凡民委員会・素波英彦


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