家相がよくわかる吉と凶――幸運を呼ぶ住まいのつくり方  (2017年11月新刊) 

  多田花外 監修
  多田家相研究会・素波英彦 編著

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  ■電子書籍: \1200 (消費税別)
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  ■POD書籍: \1,800 (消費税別)/(A5判 170頁 ISBN978-4-907875-56-5)
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 ◎本書について
 正しい家相とはなにかがわかる名著の復刊。実際に影響がある現代人に納得できる家相説を再編。

 
正しい家相とは何かをたくさんの実証と易断の研究から導いた、現代人に納得できる迷妄・迷信を排した家相書。「本研究会がまとめた家相理論は、七十余年になんなんとする家相吉凶事例の数万件にも及ぶ実証を基に結論づけられた、建築物の正しい吉凶相説である。巷間で流布する、空論や迷論に近い家相とはまったく異質なものだ」(まえがき)という家相理論を説いたのは、明治生まれの医師でもあった杉野五堂師(1878-1974)。杉野流家相を受け継ぎ建築的な観点からよりわかりやすい家相理論を確立したのが建築家でもあった多田花外師。豊富な家相の実証から何が本当で何が迷信かを、伝承された家相説を徹底検証。その研究により自然の日照と通風、水気の関係から科学的にも理解できる古くて新しい家相説展開。実際の家相相談例と吉相の家相図面などをふんだんに紹介した、わかりやすい家相書の復刊。

◇底本:『よくわかる家相』1995年2月28日改題増補版2刷(初版1985年10月21日「家相と家づくり式典集」)住宅新報社、ISBN4-7892-1842-2

著者紹介
多田花外(監修)……明治38年(1905)新潟県に生まれる。中央大学商科卒業後、東京市電気局、満州国安東省、東京住宅公社などの公職を歴任。多田建設工業、乾地所などを設立。住宅家相コンサルタント主宰、建築家として活躍。昭和40年から杉野師に師事。以降、杉野家相を継承した。著書に『住宅家相と平面図』『幸運を呼ぶ家相』『同図面集』『大地震防災は人海戦術で』(以上、住宅新報社)など。平成8年(1996)5月に帰幽。享年91歳。
多田家相研究会(編著)……多田家相を継承した素波英彦が主宰する会。


◎――――――目次

 監修にあたって
序 章 家相とは?
◎家相のイメージ
◎家相の目的は健康
◎家相と先天運
◎コラム――高齢者のための家相はあるか
第一章 家相の見方・考え方――吉凶判断の仕方、家相と間取り、家相と迷信
◎家相の基礎――まず最初に必要な知識
◎家相の吉凶――八方位、九領域別の六つのポイント  
◎家相の秘訣――鬼門と病門をおさえる  
◎家相と間取り――プランニングのために
◎家相の真偽――気になる迷信と実際
◎コラム――二世帯住宅とマンション・アパート・店舗等
第二章 地相の見方・考え方――敷地選び、建物の配置、道路付け・チェックポイント
◎地相の基礎――まず常識を働かせること
◎地相の吉凶――敷地選びの四つのポイント
第三章 秘伝・凶災除けの方法
◎凶相を吉相に転じる特別な方法・具体例
◎コラム――家相は第一が健康
第四章 家相相談Q&A――素朴な質問にズバリ回答
1.新築――吉運を呼ぶ間取り・配置・車庫・外構・庭
2.新築――気になる玄関・トイレ・神棚の処理法
3.新築――南北に細長い敷地を間違いなく生かす
4.新築――厄年の建主自身が設計した家は凶か
5.新築――南に居間を突き出すのは良い家相ではない
6.新築――床の間・火と水の場所に気配りする
7.建て替え――鬼門をよける水回り・仏壇・植樹の配置
8.増築――後悔しない寝室・納戸・物置・車庫の新設
9.増築――水気は東北・南・西南方位が要注意
10.増改築――病気を吹き飛ばす増改築のススメ
11.改築――家相を考えた家なのに不満が残るときは…
12.改築――凶相を直し健康な住まいをつくる
13.改築――思い切った改築で病気と縁切りする
14.改築――盛土で風通しのよい住まいにしたいが…
15.二世帯住宅――理想的な二世帯住宅の家相を探る
16.二世帯住宅――アパートの横に吉相の総2階建てを新築希望
17.店舗併用住宅――お店は東南・巽方位、巽出にすると無難
18.店舗併用住宅――商売繁盛の店構え
19.アパート――賃貸住宅にも吉凶の影響がある
20.マンション――同じ棟でも吉相と凶相に分かれるマンション
第五章 吉相作図例――敷地条件を克服した吉相プラン
◎吉相作図例1:鬼門を通る給排水路を敷地外に通して凶兆を避ける
◎吉相作図例2:水廻りを東南に配し居間を鬼門に配する割り切り方
◎吉相作図例3:鬼門と病門の領域が多くなる矩形の間取りでの挑戦
◎吉相作図例4:東北から西南に長い家相で最悪の条件を克服
◎吉相作図例5:道路への出入りでは鬼門と病門は絶対に避けること
◎吉相作図例6:ウナギの寝床でも方向次第で家相に有利
◎吉相作図例7:西北から東南に細長い敷地は家相でもっとも良い条件
◎家相に関する特別知識
第六章 家づくりのしきたり集――地鎮祭、上棟式、新築祝いの手順と費用・全知識
◎建主の気働き次第――無事を祈り、祝う式典
◎土地を清めて工事の無事を祈る儀式――地鎮祭
◎建物を清めて無事を祈る儀式――上棟式
◎完成したわが家のお披露目――新築祝い
◎気学家相における八方位の内容
◎八方位における体用(注=体用とは本体と作用の意)
 あとがき


 監修にあたって
    多田 花外
  
 数年前、住宅新報社の前会長、故・中野周治氏と会談の際、「住宅新報社の発行する家相の図書を唯一信用できるものにしましょうか」などと話し合ったことがあるが、このたび、多田家相研究会によって、だれにもわかりやすい家相の書が、ここに編集されたことは、本当に喜ばしいことである。
 本研究会がまとめた家相理論は、七十余年になんなんとする家相吉凶事例の数万件にも及ぶ実証を基に結論づけられた、建築物の正しい吉凶相説である。巷間で流布する、空論や迷論に近い家相とはまったく異質なものだ。
 この信用できる正しい家相説は、故・杉野五堂先生が、すぐれた易断と家相の実証結果の統計によって、科学的に統計値的に結論づけたものである。
 杉野先生は、世間でいういわゆる易者とは一線を画す。先生は、易占断や易学識においては、真勢中州や神谷古暦、松浦東鶏、松浦琴鶴等よりもすぐれた占断家であった。しかも金銭的に淡白な人柄であった。
 先生のお宅には、国会図書館にもないような貴重な易の書が三千余冊も積み重ねられ、しかもその書には、先生が実際に体験され研究されたご意見が、朱書されていた。特に中国の易大家の説に対しても、一々附箋が付されているのには、ただただ感嘆させられるばかりであった。
 かつて伊東工学博士が東京日日新聞紙上に、家相は迷信である、と論じられた。これに対して杉野先生は、自信をもって堂々と反駁された。その主旨は、博士の論は、博士自らの実験によるものではなく、巷間に流布しているわずかな稚書を標準としての論述であり間違っている。本当の住宅家相は、古来より多くの人々による実験と経験の結果としてまとめられた学術であり、決して迷信ではない、というものだった。
 家相について、もっともらしく論じている常識的な論述は多々あるが、杉野先生のように、ご自身の病気とその経過を発端として、七十年にもわたる実験と尊い体験から滲み出た家相説は類例がない。信ずるに足る奥深い住宅家相なのである。
 杉野先生は、「易と家相は車の両輪の如し」と言われている。先生の場合は、易占断が百発百中だった。しかも、易占断と実験と経験による住宅家相吉凶占断が、いつも完全に符合した。だからこそ言い得る言葉であったのだろう。長年月腐心された結果、住宅や図面を実際に見ることなく、易占断だけで住宅の吉凶を占断することのできる秘訣書「八陣活法」と「活断法」の二法をついに案出された次第である。
 杉野住宅家相は、その易活断法を助けとし、長年月にわたる数多い住宅家相吉凶の実験と経験を基とした、正しい住宅家相なのである。これを私が受け継いだ。決して迷信的な家相論ではない。ただし杉野先生の医師としての体験から、人には先天運が確実にあり、それによって吉凶が強く来る人と軽く来る人がある。これはいかんともすることができぬ、と付言されている。
 釈迦も人間には業があると言われているから、吉凶の出方にも軽いものと重いものがあるのはしかたのないことであろう。


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