がんば
  顔晴れヨーガ・レッスン−−誰にでもできる、足心ヨーガ健康法入門

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   井坂 津矢子・井坂 功 共著、 四六判192ページ 2008年8月8日初版発行 定価1,470円(税込)
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 メタボ・ストレスをすっきり解消!
 初心者から中高年のための、
 すぐにできる実践的ヨーガポーズを紹介。
 そして、ヨーガと人生のかかわり、
 離ればなれになった夫婦が再会したことの意味、
 ガンを克服したヨーガ・レッスン一筋の人生を語る、
 一笑懸命顔晴るヨーガ=井坂ヨーガ、
 心も身体も元気にする本!

ISBN978-4-434-12110-4 C2075 \1400E

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●プロフィール

 井坂 津矢子 (いさか つやこ) 著

 1944年三重県伊勢市に生まれる。1962年三重県立宇治山田高校、1964年愛知みずほ大学短期大学部を卒業後、1964年三重県南勢町立五ケ所小学校教員となる。
 1974年5月ヨーガの道を志し、インド研修を行い、1978年井坂ヨーガ研究所を開設(「足心ヨーガ」を商標登録)。1990年5月ヨーガ名「ディヴヤ」(ヨーガの神性の意味)を拝名。2001年厚生労働大臣認定の健康運動指導士取得。
 現在、井坂ヨーガ健康研究所代表として、中京大学オープンカレッジ、金城学院大学エクステンション、NHK、朝日カルチャーセンター、中日文化センター、愛知県社会保険協会、あいち健康プラザ、中小企業大学校、トヨタ他企業の健康保険組合、県市町村の社会教育・福祉関係等でヨーガ講師を務めるかたわら、講演や各種ボランティアで各地を訪問するなど、ヨーガの指導と普及のために精力的に活動している。
 著書に『ガンに克ちヨーガに生きる』恒友出版、『あなたのヨーガ』ナウ出版、『ハートレッスン・足心ヨーガ健康法』(シリーズ三部作)、『基本のヨーガ』『美しくなるヨーガ』名工社。ビデオに『ヨーガを楽しむ』全5巻(とこなめニューテレビTVタック)。テレビでは、グリーンシティ・ケーブルテレビのは−とふるステーションで「井坂津矢子のナマステ健康法」に出演中。インターネットでは、愛知共済「インターネット・文化講座」『足心ヨーガ健康法〜ちょこっとヨーガ〜』連載中(http://www.aichi-kyosai.or.jp/essence/health.html)。
 井坂ヨーガ健康研究所 〒463-0046名古屋市守山区苗代2-7-17 TEL:052-793-0581

井坂 功 (いさか いさお) 著

 1944年東京都麹町に生まれる。1962年三重県立伊勢高等学校、1966年富山大学経済学部卒業後、オリエンタルカレーに入社。1969年から社団法人日本経営協会、経営教育課長などを歴任。退職後、笠寺工業顧問、大森運輸営業部長・運行管理者を歴任。現在、ハートレッスン代表取締役。
 有限会社ハートレッスン 〒463-0046名古屋市守山区苗代2-8-28 TEL:052-794-3648


◎目次

 まえがき 1

 プロローグ わたしにもできますヨーガ 11

序 章 究極の「愛」ヨーガ  井坂津矢子

 大きな愛への気づき 34 
 もっとたくさんの「愛」の形 37
 ヨーガは究極の「愛」の実践 38
 絶対なる宇宙意識も「愛」につながるもの 40
 
第一章 私を育んでくれた父母と恩師  井坂津矢子
                      
 明け方のヨーガ・アーサナで想う父と母 44
 「よく生きたなぁ」と思えるほどの三十歳代のころ 46
 平凡な幸せを得られなかった家庭生活 47
 私の母の思い出は「お母ちゃん、かわいそう」 49
 耐える力が身についたのは母が一生懸命働いていたから 51 

 「お母さん」という想いでどんなことでも乗り切れる 53
 私の体と心はお父さんとお母さんの形見 55
 父を尊敬できるようになるまで 57
 失意のどん底で出会ったヨーガ 60
 ヨーガ入門事始めで学んだ沖ヨーガ 61
 ヨーガ禅を提唱された佐保田鶴治先生を師と仰いで 62
 ヨーガのバイブル『ヨーガ根本経典』の翻訳者 64
 恩師・佐保田鶴治先生から「サホーダ会」の名をいただいたとき 66
 ガンの手術から快復した直後に接した訃報 68
 最期まで自然体のヨーガそのものを見せてくれた佐保田先生 69
 聖名「DIVYA=ディヴヤ」をいただいた歓び 71
 「自灯明」という佐保田先生の教え 72
 人との比較ではない自分自身への自覚 74
 夫との再会と新しい門出 77
 
第二章 家庭崩壊から夫婦和合まで  井坂 功

 井坂ヨーガ教師としての妻の存在の驚き 80
 還暦という人生の転換点からの出発 82
 私たち夫婦の不思議な縁 84
 夫婦という関係での長い回り道 86
 私が家を離れたわけ 88
 妻の個性の長所と短所 91
 まったく違うサラリーマンと商人の家庭環境 93
 忘れることができないわが子への想い 95
 妻との復縁を果たした秋深いある朝のこと 97
 
第三章 生命の源泉=ヨーガのすすめ  井坂津矢子

 ヨーガとの出会いの意味 100
 ヨーガの発祥地、インドへの旅 101
 自分の魂が感じる懐かしさの不思議 103
 インドで暮らしていたような微かな記憶 106
 ヨーガとは悟りの世界へ入る道 107
 光マンダラとアートマン 110
 早朝の静謐のなかにみるインド 111
 プーネのハタヨーガのアシュラム・アイアンガー道場 112
 プーネにあったバグワン・オショウのアシュラム 114
 オショウのアシュラムでの奇妙な光景 115
 フリーセックスと精神修行? 117 
 ヨーガの究極はアートマンとブラフマンの合一 119
 ハタ・ヨーガとチャクラ 122
 彼岸に行くための六枚のチケット 125
 男女の営みは宇宙パワーを得る方法のひとつ 126
 人間に与えられたセックス行為本来の意味 128
 男女についての一般的なヨーガのスタンス 130
 性エネルギーの心身への手向け方 134
 シャーリー・マクレーンに顕現した神の世界 138
 無執着のセックスは聖なる行為 140
 「セックスは大いなる愛の表現である」と伝えたウォルシュの神 143
 ほんとうの幸せのために必要なセックスをきちんと行う力 148
 聖音「オーム」のなかの男性原理と女性原理 150
 私のヨーガは「一笑懸命顔晴るヨーガ」 152
 
第四章 ヨーガで築くハートレッスン  井坂 功
 
 奥が深い夫婦という人間関係 156
 支配ではなく従順でもない相互に認め合う関係 158
 人の悩みの解けない問題 160
 家出までした私自身を通して知ったカルマの重み 162
 自分で身につまされたお釈迦様の教え「四苦八苦」 164
 自分自身の気づきのためのサットサンガ 167
 ヨーガは実生活を豊かにするためのもの 170
 日々の生活のなかで活かす気づきのヨーガ 172
 
第五章 アーサナの前にヤマ・ニヤマ  井坂功・津矢子

 アーサナを始める前のヨーガの基本「ヤマ・ニヤマ」 176
 やってはいけないこと・すすんでやるべきこと 177
 仏教の八正道にもつながるヤマ・ニヤマ 180
 こころが弱くなった現代人にますます必要なヨーガ 182
 ヨーガとカルマ 185
 
 あとがき 190

 座るヨーガ 〜まずは基本座法から〜 12
 声を出すヨーガ 〜発声体操〜 14
 寝てするヨーガ 〜快眠のための体操〜 16
 笑いのヨーガ 〜今日も笑顔で通りゃんせ!〜 18
 脳を鍛えるヨーガ 〜動物脳を取り戻せ!〜 20
 待ち時間でするヨーガ 〜乗り物待ち体操〜 22
 怒りを鎮めるヨーガ 〜イライラ解消術〜 24
 喜びを高めるヨーガ 〜犬のポーズ〜 26
 疲れスッキリヨーガ 〜ストレス解消法〜 28
 清めのヨーガ 〜九つの浄化準備体操〜 30
 踊るシヴァ神のポーズ 45
 クリシュナのポーズ 47
 ガルダ神のポーズ 49
 ヴィシュヌ神のポーズ 51
 かたつむりのポーズ 55,59
 前屈の変型ポーズ 63
 ねじりのポーズ 65
 はばたきのポーズ 71, 73, 75
 目覚めの体操 101, 103, 105, 107, 109, 111, 113, 115, 117
 フィギア・スケート 121, 125, 129, 135, 141, 145, 149
 風車のポーズ 154
 二人でヨーガを 177 179, 181, 183 184, 185, 187
 太陽礼拝体操 188
 星の礼拝体操 189


 はじめに


 私、井坂津矢子は、二〇〇八年、数え六十五歳になりました。私がヨーガと出会ったのが三十年以上も前のことになります。私はヨーガを実践するうちに、その魅力にはまり、気づいたときには自分でヨーガを人に教えるようになっていました。それがほぼ三十年ほど前のことですから、振り返るとヨーガ教室を四半世紀以上にわたってやってきたことになるわけです。
 その間インドに学びに行ってはスワミニ・カルナさんのようなグルに教えをいただき、また日本では故・佐保田鶴治先生のような偉大な師から指導を受けました。ヨーガというものは、学べばそれだけ、実践すればそれだけ、奥がどんどん深くなるものでした。
 還暦を越えた今でもまだ、ヨーガの道の行き着く先はどんどん遠くなるような気さえします。私はこの道で真理を見極めるつもりで、今生をかけて歩むつもりです。
 幸いなことに、私の宿命のパートナーである夫が、私のヨーガのための仕事をより以前にも増して緊密にサポートしてくれるようになりました。
 ヨーガの道の究極には、宇宙におけるひとつの原理に還るという崇高な目標がありますが、その目標に向かう道の途上で、私たち人間には、それぞれ持って生まれた課題があります。その課題をこなすにおいて、ヨーガには適切な修行法が伝えられており、その入り口に、ヤマ・ニヤマ(禁戒・勧戒)というカリキュラムがあり、ここには、人の道を正しい方向に導く、たいへん分かりやすい教えと、だれにでもできる簡単な修行法が示されています。ヤマ・ニヤマを少しずつ実践していけば、私たちが抱えている様々な問題は、氷が溶けるように解消されていき、人間関係のすばらしさ、奥の深さに改めて気づかされるとともに、自分が今ここに生きている人間としての意味が、朝日を見るように明らかになることでしょう。
 現代人に必要なものは、高邁な思想や学力や知識が先行することではなく、きちんと常識を踏まえた、社会的な徳に根ざした生活の充実を、まずは心がけることなのです。そのためのヤマ・ニヤマの実践がベースとなって、ヨーガの体位法として知られるアーサナや呼吸法のはかり知れない効果を体験することができるようになるのです。
 口で言うのは簡単なことですが、私自身、人生の課題がたくさんありました。なかでも、今は緊密となった人生のパートナーの夫との関係です。一度は離ればなれになっていた長い時期がありましたが、人生の半ばを大きく超えた今、私たちの関係は、ヨーガ普及という共通のテーマを核にして、夫婦という関係を超えた緊密な人間関係に至りました。私たちは遠回りをしたと言う人がいるかもしれませんが、そんなことがなかったなら、私がヨーガと出会うチャンスがなかったかもしれません。
 私が人間関係の大切さに出会い、これを育てる方法に出会ったのは、ヨーガの道を歩んだからにほかなりません。ヨーガに弛まず励んできたからこそ、崩壊していた私たち夫婦の関係は、ある日を境に少しずつ歩み寄り、いまでは共通の生きがいを持つ夫婦和合の関係に育ってきました。人間は一人だけでは生きてゆけません。「人」という文字が、人と人とが支え合っているとはよく言われることですが、そのもっとも身近な関係は、男女一対であり、この社会のなかでは、夫婦という絆だと思います。
 この世に生まれて縁があって夫婦となった関係は、よく世の中をながめてみれば、仲むつまじく、協力し強調し合う関係ばかりではありません。じつは多くは、お互いのわがままや家の問題、性格の不一致などによって、ひとつ屋根の下に暮らしながらも心理的に分離している関係で悩みを抱えている例がたくさんあるのです。お互いが仮面を被って、夫婦関係をかろうじて保っていることが少なくありません。
 しかし、ヨーガを勉強して思うことは、「人間関係というのは、こんなに表と裏が違ったままですごしていてもいいのだろうか?」ということでした。「神様は、夫婦の問題を人として仲良くやっていける訓練のために、縁を結んでくれたのではなかろうか?」とさえ思うようになりました。もし仲良くなれなかったり、争うようなことがあるとしたら、それは自分を人間として成長させるための反面教師なのではないだろうかと思うのです。私たちがまさにその典型的な夫婦関係でした。幸い私たちは、不思議な縁で不和な関係で終わることなく、和合の関係に歩み始めることができました。
 夫婦生活での食い違いは、辛く悲しい出来事なのですが、「苦痛を通して、その果報なる光と愛をもたらしめよ」とある覚者のことばそのままに、私たちはヨーガの普及と実践を通じて、夫婦和合のプロセスを歩んできたことになります。まだまだ道の途上ですが、ヨーガは、私たちの関係を通して、不思議で奥深い人生の機微を教えてくれました。ヨーガの探求は、人類・宇宙との一体化が体験できるまで尽きることがありません。
 そんなヨーガのすばらしさを、私は、夫とともに、これからも弛まずに伝えてゆきたいと本書を著しました。
 みなさまの喜びと幸福のために、少しでも寄与できることを願って……。

 二〇〇八年五月吉日   ディヴヤ 井坂 津矢子



あとがき


 私がヨーガと出会い、ヨーガをたくさんの人たちと分かち合えるようになってから、ほぼ三十年が経過しました。私は若いころ、人生においてたくさんの辛酸をなめました。理不尽だと思ったことが何度もあります。しかし耐えて、待って、限界に達したときに、行方知れずの夫と再会を果たすという、信じられないような不思議な人生の展開が自分に起こったことは、まさに奇跡です。
 井坂ヨーガ健康研究所としてヨーガの指導を本格的にスタートさせてからも、順風満帆というわけには行きません。お風呂場で大火傷を負ったことも、ガンになって入院したこともありました。
 それでも私は、こうして今、人に驚かれるほど元気に、ヨーガの講師をさせていただいております。
 この人生を振り返るには、まだ少し早すぎるとは思いますが、むかしからよく言われていた「人生五十年」をすでに通りすぎ、齢数え六十五歳になった今、ようやく自分のやってきた生きざまを、振り返ってみるこころのゆとりというものができたのだと思います。
 私がこの生涯を賭して打ち込んできたものがヨーガです。何度も言いますが、波瀾や起伏が大きかった私の人生を、ほんとうの意味で導いてくれたのは、ヨーガという柱です。もちろん私がヨーガを究めたというわけではありません。まだまだ修行の道の途上です。しかし、つねにヨーガの修行を怠ったことはありません。「継続は力なり」という言葉のとおり、私の生命の源泉は、ヨーガの修行をたゆまず継続してきたところにあると明言できます。その努力が、夫との再会を果たし、夫との新しい仕事を二人三脚で始めることとして実ったわけであり、また、大火傷や悪性腫瘍のガンを克服して、今の健康な心身をもってみなさまの前に立つことにつながったということであると思います。
 ヨーガを伝えるというのは、人様のお役に立つすばらしい仕事です。それをようやく、人生を折り返し、おばあさんと呼ばれておかしくない年代になった今、ますます励もうとする気持ちでいっぱいです。このヨーガの普及を通して、今生、様々な人生におけるトラブルの解消をすることができた夫とともに、夫婦一体となって充実した日々を過ごすことができるようになりました。
 この幸せは、熱心にヨーガ教室に通ってくださった、たくさんの会員の皆様方のお蔭であり、私たちの活動を支援してくださった自治体や企業の方々のお蔭です。
 この場から、みなさまに、こころから御礼と感謝を申し上げます。
 そして何よりも、ヨーガというすばらしい教えを残してくださった古の偉大なる聖者・賢者・覚者方の魂と、これを歴史を通して伝承することに奔走しているデーヴァ(精霊)たちに、こころから感謝の思念を送ります。
 ナマステ(ありがとうございます)。
 二〇〇八年七月吉日   井坂 津矢子


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