宇宙の源流......[気のメカニズム] (コボリ出版刊)
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明龍会東洋哲学研究会編:赤岡竜明著
四六判上製本452頁 1998年2月1日初版発行 定価・本体4,935円(税込/割引提供)
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東洋学の英知を凝縮。人間の運命の謎を解き明かす、東洋の精神医学「万象学」の書。四柱推命等の運命学や易学などの淵源、貴重な秘伝大系を解明。気功を学ぶ人、鍼灸や漢方関係者必読の書。
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ISBN4-907638-04-3 C3040 \4700E
はじめに
東洋医学というと、我々は漢方薬や鍼灸、あるいは気功といったものを連想しますが、これら東洋医学の基本を成すものが、陰陽説、五行説という基本的な学説です。この陰陽、説、五行説は自然の観察から生まれた科学であり、また哲学でもあります。西洋の医学が人間を細胞、組織といった細かな部分からとらえていったのと対称的に、人間を自然界の一部としてとらえていったのです。人間イコール小宇宙といわれるように、人間には自然界と同様な生理活動を営んでいるとして、多くの法則を導き出したのでした。それを医学的に体系化していったものが、先の漢方や鍼灸であるわけで、これらの学術的代表的な古典といわれているものに傷寒論や素問、霊枢等があります。
ところが、これらの東洋医学はあくまで肉体医学の領域であり、精神医学ではないのです。漢方も鍼灸も一般的な気功も、肉体的にリラックスさせ、バランスを取り、最大限に自然治癒力を働かせようとするものです。この肉体的にリラックスさせるということや、多くの場合患者さんの悩みの相談を聞きながらの処方や治療のため、精神科におけるカウンセリングと合い通じるようなイメージがあり、これら東洋医学には精神医学も含んでいるかのような錯覚がありますが、本物の東洋医学における精神医学は万象学の中に存在しているのです。この万象学こそ、心の悩みをケアすることが出来る東洋の精神医学であり心理学なのです。そして、東洋生まれの漢方や鍼灸と同じく、陰陽五行説から成り立っているために共有出来る部分が多く、また従来の東洋医療に幅と厚みを持たせることが出来る学問となるのです。しかも、最近死後の世界や霊魂のことを科学的な立場で論ぜられ、人間が肉体だけではなく、霊魂の両方で成り立っていることが分かってきましたが、そので霊魂の仕組みなどが万象学では詳しく理解することが出来ます。また古来から「病は気から」と言われたりするように、ストレスをは
じめ、目に見えない原因によって肉体が病むことは承知のことですが、その病気は何らかのメッセージであるとしての気づきが必要になって来ました。自分のせいでなくとも、家族の中の何らかのバランスを取るために、病気という役目を負っていることに気付き始めましたが、これらも万象学でなるほどと思われることでしょう。また多くの怪奇な事件に対して、最近は精神鑑定が表に出てきましたが、これら特殊な場合も含め、不満やストレスなどにより歪められた心の問題にも万象学は多面的な見方が出来ます。
病気に関して、直接戦うのは西洋医ですが、患者さんの心の内面的環境を整え、病気を克服するのを裏で助ける働きを万象学が担うことが出来るのです。どこから来るのか分からない悩みや不満、あるいは心の仕組みなど今まで一般に明らかにされていなかったものを東洋の哲学的理論として紹介しようとするものです。そして東洋医療の世界を広げるために、例えば東洋哲学的心理学あるいは教育学としての研究の息吹となれば幸いです。
今の医療では臓器移植が話題に取り上げられることが多くなりましたが、肉体を一部切り離して交換する思考は東洋哲学の自然の法則に反した行為です。これも人間が自然物であり、自然の中でバランスを取って生かされているということを忘れているからです。どんなに科学技術が進もうとも、自然の法則からはずれる技術は、後に人間を苦しめること
になるでしょう。以上のような理由で、この東洋の学問を学んでもらいたいと思います。
平成十年一月吉日
明龍会東洋哲学研究会
●著者プロフィール
赤岡竜明(あかおか・たつあき)
昭和40年、山梨県生まれ。
国立金沢大学薬学部卒。
薬剤師、鍼灸師、柔道整復師。
剣道、空手道等の武道を学ぶ中、気功に出会い、東洋思想に触れる。
東洋医学である漢方や鍼灸を学ぶに及び精神医学分野の欠落に気づくが、運命学の中にそれを見出し、治療への応用を模索中。
現在、薬局と治療院を経営すると共に漢方相談や東洋医学の治療を行う。自己を再認識し心のやすらぎの場となる治療に専心。
明龍会東洋哲学研究会(連絡先=〒400-0100 山梨県中巨摩郡敷島町島上条515-1)では、顧問として気功指導にあたっている。
●目次
はじめに…………………………………………………
序…………………………………………………………
第一章−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
自然思想…………………………………………………
陰陽論……………………………………………………
宇宙集約論………………………………………………
五行説……………………………………………………
陰陽説の役目……………………………………………
第二章−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
気 論……………………………………………………
自然論……………………………………………………
時間空間論………………………………………………
暦術論……………………………………………………
生年月日と干支…………………………………………
占技というもの…………………………………………
六神獣……………………………………………………
人間界の構造……………………………………………
干支配分論………………………………………………
宇宙創世論………………………………………………
第三章−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
運命論……………………………………………………
天命論……………………………………………………
本能論……………………………………………………
五徳の法…………………………………………………
中庸論……………………………………………………
天稟論……………………………………………………
天地論……………………………………………………
無有願論…………………………………………………
価値論……………………………………………………
第四章−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
異気集合論………………………………………………
霊魂の融合論……………………………………………
気の分子達………………………………………………
座気論……………………………………………………
貴幼法……………………………………………………
位置法……………………………………………………
位置法付論………………………………………………
想位考……………………………………………………
三分真儀法………………………………………………
座気連請論………………………………………………
背接法……………………………………………………
第五章−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
実気と虚気………………………………………………
大運法……………………………………………………
星の思考…………………………………………………
次元論……………………………………………………
因縁論……………………………………………………
第六章−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
天冲殺論(天)…………………………………………
天冲殺論(人)…………………………………………
天冲殺論(地)…………………………………………
五行諸類考………………………………………………
鑑定表……………………………………………………
参考文献…………………………………………………