●人間の運命を考える
−癌・心臓病・糖尿病・脳梗塞を乗り越え今、此処に生きる私のレーゼンデートル− (2011年6月新刊)
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チャーレス・マツザキ 著
四六判上製 240頁 2011年6月26日初版発行 定価:1,890円(税込)
ISBN978-4-434-15332-7 C0030 \1800E
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昭和初期から 平成に生きた男、
一人の人間として、一つの魂として
この心の財産を
相続して行こうではないか。
【新刊協力書店様】
ありがとうございます。
人間として、 一生一度きりの人生だから、 美しい独自の花を咲かせようではないか。 (本書「まえがき」から) |
●著者プロフィール
Charles S. Matsuzaki(チャーレス・マツザキ)
1927年生まれ。戦后、日本産業界の復興に努力し、更に日本國家繁栄の為に、世界各国に赴き、日本の國力を高める為の指導等を展開していた。然し、近年、重篤な数々の闘病を波状的に患い、死に至った当然の人間が、奇跡的に生還。今、國家のあり方と生命の素晴らしさを、体験談として、世の人々に問い続けている。
■目 次
まえがき…………1
第一章 人間の運命―――――――――――― 11
一、 運命の分かれ道…………12
二、 人間の運命を考える…………13
第二章 病の体験実話―――――――――――― 21
一、 癌…………22
二、 味なし人間…………28
三、 Heavy Smoker が煙草をやめられた…………32
四、 心臓病 (一)…………43
[一] 僧帽弁狭窄症 43
[二] 心不全―心臓手術 51
[三] 異次元の世界―魂の散歩 55
[四] 異次元の世界―「音」無しの世界 57
五、 右目明き盲目―網膜動脈分枝閉塞症…………63
六、 糖尿病 (一)発病…………69
[一] NS榊原記念クリニック 69
[二] 東京病院 77
七、 脳梗塞…………78
八、 糖尿病 (二)その後…………85
[三] 東京女子医大(糖尿病代謝センター) 85
[四] 糖尿病との闘い 91
九、 心臓病(二)…………96
[一] 検査入院 96
[二] 最期の連絡先 98
[三] 心臓の大手術 102
第三章 幸せな運命への道――――――――――― 115
一、 生命を大切に…………117
[一] 極楽に通じる道を辿る者 125
[二] 地獄に通じる道を辿る者 128
二、 父母の想い出…………130
[一] 母の想い出 136
[二] 父の想い出 145
第四章 幸せを掴み取ろう――――――――――― 147
一、 素適な人になろう…………148
二、 人間の基本倫理…………169
[一] 教養と道徳 169
[二] 規則を守る 175
[三] 正義に走る 177
[四] 國際人としての道徳 179
[五] 約束を守ろう 182
[六] 良識とManner 184
[七] 食事のManner 191
[八] 國際人としての品格 196
第五章 つれづれの想い――――――――――― 199
一、 正しい行動基準…………200
[一] 相手を知る 200
[二] 思い遣り 202
二、 《願》懸け…………205
三、 霊的現象…………209
四、 自伝 燃える心…………214
[一] 核廃絶 218
[二] 美しい國家「日本」 218
[三] 環太平洋國家の首都 219
[四] 日本領土の明確化 220
[五] 最も安心して住める國 221
[六] 常々想うこと 222
[七] 靖國神社 226
あとがき…………233
結 語…………237
はじめに
一九四五年に東京教育大(現筑波大学)付属旧制中学を卒。歳月の流れは速く、あっという間だ。
二〇〇二年頃に、付属の『桐光会』があり、健在で卆寿を迎えられた当時の担任大木先生や、白髪交じりに童顔を覗かせた旧友と再会した。
このような集いには、同じ思いが通じる「世代の会話」とでも言えるものがあり、とても楽しい夕べを過ごした。
「次回もまた元気な姿で会いたい。皆長生きしよう」
と心から思う。
人生も八十歳代になると自分の「健康管理」が極めて身近な問題になるが、人は年齢に関係なく、何時か《生命》に関していろいろ考える時があると思う。
「あの時死んでいたかも知れない」「生きているのが不思議だ」「生きていられて幸せだ」と……。
今生の私にも死に関する想い出はいろいろあり、自分の《運命》を考えたものだった。
この『人間の運命を考える』というタイトルは、曾て 澁澤倉庫の常務で、同じく東京商科大学(現一橋大学)時代の親友であった故武本君とホテルオークラのレストランで、お互いの想い出の体験を語り合った時によく話題に出てきた言葉であった。
私自身が今日までに直面した、幾つかの死の体験を通し、少しでも多くの人が自分の《生命》も、他人の《生命》も大切にし、今生でも、その先の生でも、幸せになって欲しいと思うようになり、何かのお役に立てばと私の体験を纏めることにした。
更に、昨今では現役時代よりも、今が、《最も価値ある、人生収穫の時》と思い、楽しい毎日を送っている。
心臓手術等によって、曾てやっていたボートのコックス、乗馬、ゴルフ等の運動も出来なくなり、今では、陶芸や油絵等の鑑賞、歌謡曲、囲碁、将棋等の室内趣味に変わってしまったが、「趣味の友人方」は、これまた人格的にも、皆素晴らしい人々ばかりだ。
友人達の支えによって《感謝の日々》を送っている。これを《仏の心境》とでも言うのであろうか……。
曾ては、お國の為に身を捧げた時代の男。定年になっても、お金の為ではなく、やはり、日本國家の繁栄の為に、少しでも貢献したい気持で一杯だ。これは、明治、大正、昭和に生きた両親の教育環境に育った人間の一つの世界であろうと思う。
皆さん、人間として、一年草の様に、一生に一度きりの人生だから、美しい独自の花を咲かせようではないか。
あとがき
惟えば、今から約二億二千年前に、地球には恐竜が生存していた。
「人間」が地球に住むようになり、何時しか恐竜は総て姿を消し、今ではその化石しか見ることが出来ない。
一方、一九四二年、十五〜二十のUFOが地球の Los Angeles 上空に飛来して以来、殆ど毎日and/or数年毎にUFOが地球外から飛来しているのが確認されている。例えば一九四五年の広島原爆投下直前、エノラ・ゲイ号がUFOに遭遇。一九五四年、ロケットの父、H・オーベルト博士は、「空飛ぶ円盤は地球外から飛来した」と断言。また、一九七六年、J・カーター大統領もUFO目撃を公言。
日本でも、二〇〇一年以降、多くの人々がUFOを見ており、二〇〇七年には福田首相もUFO公式見解を公表・いろいろのUFO写真を撮っているのが実体である。
このように、宇宙の中では、地球も一滴の露の如きもので、何千年先にはどのように変わって行くのか分からないのである。
冒頭に述べた私の夢。それは、人間が地球に住み続ける限り《日本人は素晴らしい民族である》と、世界の人々から礼賛されるような國造りをして行くこと、之である。
以上は、私の体験を通じての理念であって、私の生甲斐として、人生の終着点になっている。
どうか皆さん、《人間の運命》は、自らの人生観の持ち方によって、また、《自らの努力によって誰でも幸せに生きる》事が出来る事を確りと知って欲しい。
過去からの徳の積み重ねが現在の自分に反映はしているものの、現世に於いてのみ自分の今より先の運命を変える事が出来るのである。
之は、死後の世界にも直結しており、《幸せ》その道は、《今》の現在の自分自身の善良なる行為に現れており、徐々に極楽切符を入手しつつあるものとして、約束されているのである。
あの世の世界にまで幸せに生きようとする、私の体験に基いた事柄をここに述べた。これ等の事を実践してみると、人によっては良い意味での不思議な現象が起こって来るに相違ない。そして世の中が更に素晴らしくなって来る事疑いない。
私は、皆さんがあの世に行っても幸せのドームの中で喜んで飛び交うホタルの様に、素晴らしい宇宙の世界に巣立つ事を願って止まない。
現在、私は、現役の時代よりも、《今日という今が一番楽しい》。
皆様もどうか、現世以上に死後の世界を幸せに生きて欲しい。《貴方自身の人生が、幸せに変わるならば》、私としてこれ以上の喜びはない。
尚、本書は、約四十年前に筆をとったものであるが、現役中は多忙であった為、原稿の一部を見失ってしまい、そのままになっていた。「まえがき」にある大木先生も今年(平成二十二年)、満九十八歳との葉書きを、先日頂いた。