留学生が見たカルチャーショック日本 サベットメヘラン サベット由里子

留学生が見たカルチャーショック日本  (2010年8月初旬新刊) 
  留学生制度が日本を変える!
    

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  サベット メヘラン/サベット 由里子 共著
  
  46判 192頁  2010年8月4日初版発行 定価:1,260円(税込)
  ISBN978-4-434-14638-1 C0037 \1200E
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   留学生30万人計画で日本はどう変わる?
  異文化との交流が浮き彫りにした、
  日本的閉鎖性と日本人のひ弱さ。
  世界の中の開かれた日本のために、
  今、留学制度の全貌を体験的に語る。
 アルクの月刊「日本語」11月号で紹介されました。 

 

 株式会社アルク様および編集部様に心から御礼申し上げます。
単価 : \1,260 (消費税込み)  購入する/数量 :   
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 まえがき

(前半略)

 日本が、外国人を受け入れるようになったのは、つい最近です。島国で鎖国の時代が、長かったことも理由の一つです。しかし、現在約12万人以上の外国人が日本に住んでいます。東京では、10組に1組が国際結婚をしているそうです。そして、私たちの周りでも、外国人をよく見かけるようになりました。
 日本は、外国人を受け入れるようになり、日本人は、私たち外国人にとても親切です。しかしながら、日本人は今までにあまり外国人とコミュニケーションをとる機会がなかったため、日本人と外国人がお互いに理解し合うためには、もう少し時間がかかるように思います。

(中略)

 この本は、外国人から見た日本を、日本人の方々に知ってほしいという思いを込めて書きました。もちろんこれは、私と留学生から見た日本ですので、外国人の一方通行の見解ではあります。だからこそ、日本人が知らない日本に住む外国人の姿が見えるのではないでしょうか。
 私がインタビューをした留学生には、特定の議題や課題は与えていません。留学生が日本で生活をしてみて、感じたことを、全てオープンに話してもらいました。否定的な意見もありますが、選ぶことなくオープンに、全てのインタビューの内容を掲載させてもらいました。
 留学生が見て思った日本が、必ずしもこのとおりということではないかもしれませんし、そんなつもりでもないかもしれませんが、留学生が短期間および長期間に日本で生活をしてみて感じたことであることは変わりありません。
 誰の意見にでも同意し、自分の考えを伝えないということは、つまらないことだと思います。その反面、文化の違いや違った意見を受け入れることも必要だとおもいます。秘訣は、偏見のない態度です。

(後略)

サベット メヘラン


 あとがき

 この著書を出版するにあたっての目的は、日本人への批判や比較をすることではありません。留学生から見た日本を、多くの方々に知っていただき、国際交流について考えていただきたいという思いを込めました。
 「留学生」とは、どのような学生のことをいうのか。日本に留学するためには、どのような手続きが必要で、どのような壁が立ちはだかっているのか。日本の留学生受け入れ態勢についても触れてみました。日本に住む留学生の基本情報を知っていただけたら幸いです。
 そして、「なまの留学生の声」を、ありのまま紹介させていただきました。否定的に感じる方もいらっしゃるでしょう。考えさせられる方もいらっしゃるでしょう。違ったものの考え方、見方、意見を受入れていただけたら嬉しいです。
 最後に、快くインタビューに応じてくださった36名以上の留学生の皆さんに感謝いたします。そして、出版・編集にご協力くださいました小堀さんに感謝申し上げます。

サベット メヘラン
サベット 由里子


■目 次

まえがき (サベット メヘラン) 2

第1章 留学生にとっての最大の壁☆日本語 (サベット メヘラン)

日本に留学するときの言葉の壁 14
外国人にとっての日本語の難しいところ 15
日本語能力に対する外国人への日本社会の対応 19

第2章 どうなっている☆日本の留学生受け入れ態勢 (サベット 由里子)

留学生の体験から見えてくる日本 22
外国人留学生とは? 25
国費と私費の2種の留学生制度 27
経済的格差と私費外国人留学生の負担 29
13万人を越えた留学生数の推移 32
68億2936万人=世界人口推計 33
0.1%=1000人に1人が留学生 35
留学生30万人計画の日本政府の思惑 40
大学等のグローバル化を見据えた骨子の概要 41
低い日本の留学生受け入れの実態 47

第3章 驚いた☆初留学体験時の日本という異文化ビュー (サベット メヘラン)

日本人のコミュニケーションへの戸惑い 52
思い込みと勘違い、相手への理解 53
文化的背景の違いで侮辱はほめ言葉だった 55
友達を日本人学生に求めることのむずかしさ 56
謙遜という日本文化はしたたかに美しい 58
不正な割込も見過ごす日本人のマナー観 59
時間厳守、約束を守る優れた日本人の社会性 61
驚きの日本人熟年夫婦の特殊性 62
留学生が直面する日本における問題 63
カルチャーショック5つのステージ 64
乗り越えた日本という異文化ストレス 65
留学は異国でのかけがえのない人生経験 67

第4章 知っておきたい☆日本の留学生をとりまく問題 (サベット 由里子)

苦手なコミュニケーション、日本人の閉鎖性 70
アジア地域から92%の留学生 71
日本に滞在するのに必要なビザは27種 73
在留資格は留学ビザに一本化 75
日本の留学ビザをとる場合の学校の選定 76
卒業後の留学生の在留資格変更 78
医療費は留学生も国民健康保険加入で 80
寮や宿舎やホームステイなど 80
留学生向け一般の賃貸住宅事情 82
トラブルも多い外国人の賃貸住居生活 82
転貸のトラブルが多いことに要注意 84
ゴミ出しのルールの違いも充分な説明が必要 86
入居審査に必要な書類 88
資格外活動許可はアルバイトに必須な法務大臣の許可 89
13万6000円=留学生が1カ月に必要な平均的費用 91

第5章 留学生の声1☆ここが難しい、日本人との相互理解 (サベット メヘラン)

アンケート調査、留学生のナマの声 94
国際化が進んで変化した日本の受け入れ環境 96
見向きもせずに通り過ぎ、他人との係わりを避けるのは? 100
スキンシップで愛情表現をしないこと 103
感情を表さず遠回しに言われて誤解してしまうこと 106
怒りや苛立ちを表す必要がない珍しい国民性 111
家に招いても、招いてくれない日本人 113
孤独、愛、家族、経済面など相談できる友だち 115
電車の座席、レストラン、住居を借りるとき 119
攻撃的ではないが、差別への認識や配慮には欠ける 124

第6章 留学生の声2☆なぜだ、日本の奇妙な街中の光景 (サベット メヘラン)

軍隊の訓練のように見えた学校の課外授業 128
携帯電話がコミュニケーションを損ねている? 129
ブランド志向の問題 132
酔っぱらいや危険なドライバーが黙認されているのは? 137
街角に氾濫しているポルノ情報に唖然 140
酒席で駅で、良識をわきまえない人が少なくない 146
公共のサウナやトイレで信じがたいこと 149
駅でもお店でもアナウンスの大きさは騒音レベル 153
公共の場にゴミ箱がないので海辺はゴミがいっぱい 154
信頼できる鉄道と甘い交通ルール 156

第7章 留学生の声3☆魅せられた、日本人の生活実態 (サベット メヘラン)

社会の柱に見える日本女性の立場 162
魅力満点の伝統的建築美 163
漬け物の栄養や目で食べるという発想 166
親戚付き合いはあまりしない、
友人や家族での助け合いが不足? 170

第8章 留学制度への期待☆魅力ある日本社会のために (サベット 由里子)

日々留学生との接触から感じること 176
日本人学生と留学生との違い 177
人間の成長に役立つ海外留学 178
日本経済と留学生受け入れの関係 180
日本の未来を担う留学制度の改善 183

第9章 経済から文化まで☆留学生が日本にもたらす恩恵 (サベット メヘラン)

留学生が日本にもたらす恩恵  186

あとがき (サベット メヘラン・由里子)  191

●著者プロフィール

サベット メヘラン
1956年生まれ。 
アメリカ・カリフォルニア州ナショナル大学経営学修士(MBA)取得。
妻・由里子と結婚し、1989年から日本在住。 
長女、長男(カリフォルニア州の大学に留学)の2児の父親。
現在、聖学院大学欧米文化学科准教授。

サベット 由里子
1960年生まれ。
日本の高校を卒業後、アメリカ・カリフォルニア州カリフォルニア大学(UCSC)に留学。卒業後、アメリカ・アラバマ州アンドリュー・ジャクソン大学経営学修士(MBA)取得。
大学時代に夫メヘランと出会い、国際結婚。アメリカ在住歴11年。
現在、聖学院大学学生支援部国際交流課課長。



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