●オンセラ心身健康法 [驚異の温熱療法・自分で治す力が湧き出る!]
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中川忠男著 四六判212頁 2002年5月18日初版発行 定価1,470円(税込)
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ISBN4-434-02000-5 C0047 \1400E
著者略歴
中川 忠男(なかがわ ただお)
1946年、高知市生まれ。徳島大学在学中、自律神経失調症に苦しんだ末、退学。自分自身を取り戻すため東洋医学の道を志す。東京高等鍼灸学校卒業後、故日野厚医博(生態学的栄養学の提唱者)のもとで全国から集まってくる難病患者の治療にあたる。中和治療院院長、一心病院東洋科室長、日心会治療院院長を経て、現在、日本耳たぶ健康法普及会会長、オンセラ健康法普及協会会長、萬生健康治療院院長として多くの病める患者の健康指導にあたっている。
はじめに
私は治療家の道を歩んできてほぼ三十年になります。しかし、つい数年前まで、私は治療でたいへんに悩み抜いてきました。みなさんは私たち治療家を、人の苦しみを取り去り不安を癒す専門家だから、自分では病気などに悩むことはないのだろうと思っているかもしれません。が、それはとんでもない誤解で、まじめな治療家であればあるほど、たいへんな思いをしているというのが実情なのです。なぜなら、難病の治療に専念されてこられた患者さんならお分かりでしょうが、病気というものを根本的に治そうとしたら、西洋医療はもとより、東洋医療においてもとてもたいへんなことだからです。それだから一部の治療家は、根本的な治療法に挑みつづけてきました。私もそのなかの一人です。が、なかなかそれは見つかるものではありませんでした。治らない患者さんは、何度も来る。私は必死で治そうとする。こんなことをずっと繰り返してくると、私自身の体も疲れて、病的にならざるを得なかったのです。これは、私自身がずっと悩んできた治療家としての矛盾でした。
人を治すものが病気ではどうするのか? こんな矛盾を何とかしようと、さまざまな情報収集と治療法の研究をしてきたのです。しかし私には、かなり前から根本的治療の原理は分かっていました。それはだれしもが知っていること。自己治癒力、自然治癒力を促すことだったのです。言ってしまえばいとも簡単なことです。が、要はその方法なのです。どうすればふつうの患者さんから最大限それを湧出させることができるか? それが分かれば、自分の病的状態も克服でき、もちろんたくさんの患者さんの命を輝かすことができます。探して、捜して、さがしました。が、なかなか決定的なものが見つかりませんでした。ないわけではありません。専門的な特殊な方法ならあると言えます。けれど、それをできたという人をほとんど知りません。困難な方法なのです。私が求めたのは、だれにでも簡単にできる方法でした。
しかしある日、とうとうそれを見つけることができました。それは見たこともないほどの巨大なモグサをお腹で焚くお灸でした。私はこれを見たとたんに、自分が治療家として求めてきたものがそこにあると確信しました。こうしてさんざんに調査研究した結果、改善と独自の工夫を加えて、「オンセラ療法」として人々にご紹介できるまでになりました。本書は、このオンセラ療法の実証的効果と原理、方法をお伝えするものです。病苦に悩む、ひとりでも多くの人々のために……。
目 次
第一章◆究極の灸・オンセラ療法で蘇った命の体験
奇跡的に左半身不随から回復=山下さん・六十七歳…12
お腹に施術するモグサ灸の驚異的な温熱効果…15
臍下丹田に自己治癒力の発現を促すオンセラ療法の誕生…17
糖尿病からの強度の凝りと喉の渇きが癒えた=美谷島ふさ子さん・五十歳…20
交通事故後のムチウチと難聴が解決=HHさん・三十七歳男性…22
冷え性にてきめんに効いた=小林米子さん・七十一歳…23
不安感も不信感が消えて安眠できた=Aさん・四十四歳女性…24
血液循環がよくなって肝炎にも効いた=青木俊子さん・五十八歳…26
乳癌手術後の経過がすこぶる順調=山崎由利子さん・五十六歳…29
呼吸困難の薬物療法からの脱却=HIさん・二十九歳女性…30
突発性難聴が背中と首の施術で回復=NKさん・五十歳女性…31
自宅でできるオンセラ治療で狭心症を克服=KHさん・七十五歳女性…31
たった一度のオンセラ療法で念願の子宝に恵まれる=HMさん・三十五歳女性…33
リウマチの絶不調も回復=NSさん・四十八歳男性…34
毎日の自宅療法で頑固な冷えと不眠が解消=SSさん・六十歳女性…34
胃弱、慢性の便秘が数回の施療で回復=YIさん・五十二歳女性…35
子宮頸癌の手術後の全身倦怠感から復活=NYさん・四十六歳女性…36
三十代半ばからの重度の肩こりが解消=MAさん・四十六歳女性…36
頸椎異常による強度の頭痛が解消=KT君・十七歳男性…37
拒食症と神経症による薬物療法から解放=HTさん・三十歳独身女性…38
首の骨の老化が風化カルシウムの摂取で回復=YNさん・六十歳主婦…39
顔面神経麻痺から二〜三週間で回復=STさん・七十歳主婦…39
パニック障害が半年で快方に=MMさん・三十歳男性…40
自律神経失調ぎみの更年期障害が改善=YSさん・四十五歳主婦…41
スポーツによる関節や筋肉の痛みに効果大=TSさん・三十歳男性…41
幼少時からの喘息が数カ月の根気よい施療で解消=YSさん・二十五歳男性…42
心の奥深いトラウマから解放=Tさん・四十五歳女性…43
病苦を癒し魂を救う願いが込められた絵画との出会い=Oさん・女性…45
パニック障害を克服=萩原彰治さん・三十九歳とますみさん・三十六歳ご夫婦…48
『快癒力』の著者・難病の名医、篠原佳年医師も体験…52
五十歳という心身の変わり目…54
西洋医療から東洋医療の時代…57
お腹にお灸をするという驚きのオンセラ療法…58
モグサ灸の臭いを改善する法…60
体のツボならどこでもOK…62
第二章◆自然治癒力は自分の中心から湧いて出る
古来からの伝承のなかでも果たせなかったこと…66
自分の中心を知るための方法…67
過緊張状態で自分の中心を見いだそうとしていたとき…68
呼吸法という瞑想法…70
瞑想の目的はお腹のセンターを感じること…72
臍下丹田とは心身のセンター…75
臍下丹田を感じさせる腹部リング式モグサ灸…78
丹田に意識を置くことのむずかしさ…80
丹田は人間の究極の目標であり究極の目的…82
人間のなかの「知・情・意」のはたらき…85
自然治癒力が生まれてくるところ…86
本質的な心と体を探求する友の出現…87
意識と体を同じレベルで共鳴させる柄本さん…89
無限に湧いてくるエネルギーがいっぱいのAさん…91
足から入る気が全身にみなぎる…93
オンセラ療法を受けるのは瞑想そのもの…96
頭では気をコントロールできない…98
第三章◆オンセラ療法に出会うまでの苦悩の連続
大岩を針の穴に通さなければならない子供のころの夢…102
五十歳を越えてわかった幼児のころの夢体験の意味…103
個のめざめとしての「一生笑わないぞ」という決意をしたとき…105
「世の中は何かがおかしい」という拒絶的な想いの反動…106
不思議な聖霊体験…109
宇宙感覚を伴った霊と闘った恐怖の体験…112
孤独と強迫観念に追い詰められたころ…115
自殺決行の直前に偶然に出合った友人の誘い…117
治療師をやめようとしたときの大恩人のおばあちゃんの声…118
有限の肉体と心、霊的なもの…121
治病の原理の発見について…123
気のエネルギーコントロールで腐心した治療師の時代…126
命がけとなってしまった重病患者への治療…128
自分の丹田という中心と探求…130
相性がある患者と治療師の信頼関係…132
中心をとらえたほんものの治療とは…134
丹田の中心を感じさせる巨大なモグサ灸との出会い…135
いつも何かが違う、何かが足りないという想い…138
人間についての気づきを与えてくれる治療法…140
感情と臓器の関係…143
中心に住むという感覚を与えてくれたもの…145
オンセラ療法の真髄…147
第四章◆自宅でできるオンセラ療法の原理とやり方
人体に浸透する熱…152
特殊な工夫によるモグサの熱は強烈な遠赤外線…153
特殊な遠赤外線がもたらすの還元健康効果…156
巨大な円錐形モグサとリング…158
オンセラ療法の準備と点火まで…160
モグサに点火後の注意事項と応用…163
オンセラ・モグサ灸の施療のポイント…166
オンセラ療法のセラミック療法…170
手軽な小型健康器具=オンセラ健康記憶器…172
オンセラ療法の提案…173
オンセラ療法のいっそう深い提案…175
骨格を支える問題だらけのカルシウム摂取…176
風化カルシウムとの出会い…180
深い関係がある病気と背骨…184
善玉と悪玉があるカルシウム剤…187
食材としての悪玉カルシウムの問題…189
市販のカルシウム剤摂取十年のレントゲン結果…192
肉体→組織体→細胞体→分子→原子→素粒子を体験するAさん…194
臍下丹田に意識を下ろすモグサ灸の効果…197
手よりも足のほうが強いエネルギー放射力…200
仏教経典にも記された四神足は長寿の法?…202
足元からの健康器具=オンセラ満足器…204