Zenする 夢記3「曼荼羅ニホンジン異聞」

   ――オテントサマの神話第13~18巻(改訂・総合版)  (2016年9月新刊)

   永淵 閑 著
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  ■POD書籍 ISBN978-4-907875-36-7 A5判、価格(本体2000円+税)
   2016年9月9日初版発行
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  ■電子書籍同時発売、価格(本体800円+税)
   2016年9月16日初版発行
  (購入はTOPページの販売店でお求めください。
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 ◎本書について
本書は、2015年にかけて出版された電子書籍『オテントサマの神話』第13~18巻(知玄舎)を推敲・改訂し、一書に統合したもの。
オテントサマに告げられたフシギな大人のメルヘン第13~18巻改訂・総合版。

 
夜明けの夢が開いた深層世界の旅路、夢想のなかでオテントサマから告げられた、不可思議な異界の様を、半覚醒、無意識の自動筆記法で物語った『オテントサマの神話』シリーズ。本書は、『オテントサマの神話』というタイトルの電子書籍(知玄舎)第13巻から第18巻を(種本として)時間をゆっくりかけて統一・整理しなおし、推敲を重ねた総合版。内容の改訂に加え縦組みへの変更などレイアウトを一新。各巻はそれぞれ10章(譚)構成。各巻とも共通に、次のコンセプトで創作。[1章:死生譚/2章:トリックスター譚/3章:ムキブツ譚/4章:ショクブツ譚/5章:ドーブツ譚/6章:ニンゲン譚/7章:ゲージュツカ譚/8章:カミサマ譚/9章:ジゴク譚/10章:テンショー譚]。本シリーズは゜『Zenする 夢記1「近未来ニホンジン再誕生奇聞」』オテントサマの神話1~6巻改訂・総合版、『Zenする 夢記2「修羅ニホンジンを物語る」』オテントサマの神話7~12巻改訂・総合版、発売中。

◎著者紹介
永淵 閑(ながふち かん)
東京生まれ。オーストラリアのシドニー在住。文筆業。同時に、大学でのライティング授業、ハイスクールでの国際バカロレア授業、それに帰国子女受験生の小論文個人指導ほか、日本語ライティング指導を少人数受けている。
著書:『インドを這う』(立風書房)、『サハラを這う』(立風書房)、『イベリア夢街道』(山手書房新社)、『セミリタイアのすすめ』(文香社)、『「哲学する!」練習帳』(文香社)。以下、知玄舎より発行。『国際バカロレアと点才教育(改題・新訂版)』、『シドニー人間紀行――6人6話の光と影』、『タスマニア「般若心経」思索紀行』、『Zen悟り考 「シドニー無常風」、「インナー紀行」、「悟りと悟る」』、『オテントサマの神話』(シリーズ本)、『シドニー無分別庵便り』(シリーズ本)がある。専門は、鈴木大拙の禅哲学の「悟りとはなんぞや」を基盤に、そこから発展させたフィクション、ノンフィクションの執筆。


●目次

 第13巻 
 1章 ヒトガタと血液型戦争
 2章 イモリ男の再生
 3章 簡体字とレキシ
 4章 笑うサボテン
 5章 毒ヘビと闘う神ネコ
 6章 60歳志願兵
 7章 秀才・天才・点才
 8章 小人の神
 9章 ボッキーズのバツ
 10章 ミズ
 第14巻
 1章 研究者ウルフ
 2章 妖精ウサヒメ
 3章 一秒前の月
 4章 宇宙花を織る
 5章 深層カラスネコ
 6章 元記者のキシャ
 7章 セカイをアートする女人
 8章 パートタイム神
 9章 懺悔のバツ
 10章 野良犬ノラ
 第15巻
 1章 ゲジゲジ心中
 2章 天邪鬼
 3章 トンネル
 4章 ミミ澄ますゴムの木
 5章 ノンチャンと森ネズミ
 6章 神話ハイク
 7章 禅寺三兄弟
 8章 ジャランジャラン神
 9章 天井のバツ
 10章 マタイ受難曲
 第16巻
 1章 箱舟ヨット号
 2章 ワサビ源八郎
 3章 幻想の星座
 4章 ジャカランダの感覚
 5章 哲学するネコ
 6章 ニンゲンK
 7章 愚者サクラ
 8章 滅びの神
 9章 イケニエのバツ
 10章 サハラ幻想行
 第17巻
 1章 カラスと銃殺刑
 2章 商品キツネン
 3章 ウミガメとスイカ
 4章 ときにはショクブツのように
 5章 緑眼のネコ
 6章 バルタン星人の分類基準
 7章 哲学詩人ジガジコ
 8章 地下の神サタン
 9章 メダマヤキのバツ
 10章 嘆きの赤ワイン
 第18巻
 1章 地球消滅
 2章 「私」が踊る
 3章 見て観えていない
 4章 聖樹ジャカランダ
 5章 ネコ丸と靴
 6章 身のほどを知る
 7章 人質となったニホンジン
 8章 ユダネンの神
 9章 カガミ部屋のバツ
 10章 極楽トンボ
 あとがき――裏日記を物語る


あとがき――裏日記を物語る
  
 毎朝、このオテントサマの神話を書き続けている。夜明け前にみる夢の記録である。夢をパソコンに書き記すつもりで机に向かうのだが、どうしても、文章にならないときがある。実際には、記録として残しているのは、年間にならすと、週に4つぐらい、月に15ぐらいが精一杯である。夜明け前の夢は毎朝みているのだが、カタチにならないためである。夢をつかみきれていないんだろう。
  
 しかし、記録されない夢も何かを物語っていることは確かである。そして、気がついたのだが、夢でみるモノガタリを記すということは、私の日記を書いているのではないか、ということである。それも、裏日記、というものかもしれない。起きているときに書く日記は、意識の世界での、表日記、を書いているのだろう。しかし、裏日記は、無意識セカイを書いている、といえる。普遍的無意識から湧いてくるモノガタリを、無意識自動筆記法で書き記しているのである。
  
 私は、私の湧いてくる夢を、私の関心の分野に分けて、各巻10章仕立てにした。これは大成功だった。10の異なる分野を記すということは、気分的に追い込まれないですむ。つまりマンネリにならずに済むのである。前日、次は、この分野について書きたい、と考える。すると、いつのまにか、脳はその準備をしてくれ、そこに集中してくれる。私は、脳をすこしコントロールしている。そして、脳はオテントサマとつながり、何かを夢のなかに湧きだしてくる。つまり、本書は、私の日記、それも裏日記である。
  


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