モーニングバード ......[童話・絵本]
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  蛍大介作 黒木ひろたか絵 A5判変形上製本32ページ 2002年12月16日初版発行 定価1,050円(税込)
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     6カ月まえ、
     ぼくは不思議な体験をした。
     黒い小鳥が去ったあと、
     ぼくはさみしくなっておそるおそる、
     足を動かしてみた。
     すると……
     ・・・・・強くやさしいこころを育てる絵本。



ISBN4-434-02714-X C8793 \1000E

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●黒木ひろたか(黒木洋高) プロフィール

1965年生まれ。
86年、交通事故で手足が不自由に。寝たきりになりたくなくて、口に筆をくわえて絵を描きはじめる。
第4回障害者自立読売絵画展(社会福祉法人ありのまま舎ほか主催)で「読売光と愛の事業団賞」を受賞。宮崎、京都などで個展を開きながら、夢のある温かな絵を描き続けている。


 あとがき

 僕は、一年ほど前、「モーニングバード」の主人公のような体験をしました。
 その日の早朝、なんだか息苦しくなり、胸に激しい圧迫感をおぼえ、救急車で病院へ運ばれました。検査の結果は「肺血栓塞栓症」。肺の血管に血のかたまりができる病気です。ドクターから、その病気と治療について説明を受けたところで意識が遠のき、僕は三日間も眠り続けたようです。
 意識がもどったとき、まっさきに目に飛び込んできたのは家族の顔でした。このとき、僕は生きていてよかったと心から感じました。
 十数年前、事故にあい、手足が動かない不自由な体になりましたが、僕には大切な家族があり、筆をくわえて絵を描くことができます。あしたを夢見ることもできます。どれほども大きなことを望む気はありません。優しく一日一日が流れていけばそれでいいと思うのです。
 まるで僕の人生のような物語に「絵を描かないか」と誘ってくださった螢大介さんに感謝しています。また、フリー編集者の藤田正明さん、制作を手伝ってくれたボランティアのみなさん、本当にありがとうございました。
 僕は、これからの人生、これまでのようにみんなに助けられ、絵を描きながら歩んで行きます。

    黒木 ひろたか


●螢大介 プロフィール

作者は、東北大学医学部を卒業後、郷里の病院に勤務。診療と医学を研究する一方、子どもたちに童話を書き続けている。
また学生時代に、社会福祉法人ありのまま舎の常務理事で、筋ジストロフィー症を抱える山田富也氏と出会い、その後、自作の作品に障害のある人が絵を担当するというスタイルの絵本の出版にも力を注いでいる。


 伝えたい“やさしいこころ”

 人はみな、絶望のふちに立たされたり毎日単調な入院生活を送っているとき、悲しく寂しい気持ちになり、人のやさしさや温かさが恋しくなってくるのではないでしょうか。そんなことを思い浮かべてこの作品をつくってみました。偶然にも、絵を担当してくださった黒木さんも、この物語のような体験をされたと聞きびっくりしました。この絵本をとおして命の尊さ、家族の愛、自分への励まし、そして何よりも人へのやさしさが大切なことを感じていただけたらと願っています。
 黒木ひろたかさんとは『みっちゃんの小冒険』『白銀色の友はどこへ』以来3度目の出会いとなります。いつも前向きに頑張っている黒木さんの姿に、私自身も励まされています。これからも素敵な絵を描き続けてください。

    蛍 大介


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