近代日本の礎を築いた佐賀藩士
 ――「久米邦武」と「佐野常民」の思想研究
(2015年11月新刊)

   西田 みどり 著

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  ■アマゾンPOD書籍 定価:[本体2,400円+税](A5判215頁 ISBN978-4-907875-16-9)
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  幕末から明治期にかけて活躍した二人の佐賀藩士、歴史学の創始者、久米邦武と、日本海軍の礎を築き日本赤十字の創始者、佐野常民の思想を研究した論文集a

  ◎本書について

本書は、近代日本比較文化史の研究および文章論のスペシャリストとして注目を浴びている文学博士、西田みどりの真骨頂、歴史学の創始者として知られる久米邦武(くめくにたけ、1839-1931年)と、日本海軍の基礎づくりに尽力するとともに日本赤十字の創始者として知られる佐野常民(さのつねたみ、1823-1902年)の思想を明らかにした論文集。収録した論文は次の五つ。①涙骨賞受賞論文「『まこと』と『救世主』―久米邦武の比較文化論」(初出:「中外日報」連載、2007年3月6日号~3月17日号)、②「日本人の祈りの習慣化から読み解く久米邦武の宗教観」(初出:『大正大學研究紀要第九十八輯』(大正大學2013年)に「久米邦武の宗教観――『欧米回覧実記』を中心に」として発表したものに加筆)。③「スリランカ訪問から読み解く久米邦武の仏教観」(初出:『大正大學研究紀要第九十九輯』(大正大学2014年)に「久米邦武の仏教観――スリランカの仏教寺院訪問を中心に」として発表)。④「久米邦武の幸福論」(初出:『大正大學研究紀要第九十七輯』大正大學2012年)⑤「『佐野常民』の思想――長崎海軍伝習所時代の手書き記録「安政日記」から読み解く」(初出:『日本近代化の比較文化的研究』(大正大学比較文化研究所2007年)。久米邦武、佐野常民ともに幕末の佐賀藩士として明治維新をまたにかけて活躍した群雄の重要人物。近代日本の確立に多大な貢献と実績を遺した賢人。著者は、①の論文で、近代日本の宗教・思想界に影響を与えたジャーナリスト真渓涙骨を記念して設立された「2006年中外日報社・第3回涙骨賞」を受賞(当時の涙骨賞選考委員は、山折哲雄氏と中沢新一氏)している。


◎著者紹介
西田 みどり (にしだ みどり)

 専門は文章論、近代日本比較文化史。文学博士。二〇〇六年、「『まこと』と『救世主』―久米邦武の比較文化論」で中外日報社・涙骨賞受賞。現在は芝浦工業大学、学習院大学、大正大学非常勤講師、エディター。
 主たる著書に『〈型〉で書く文章論 』『接続語を使えば誰でも書ける』『文章表現のためのワークブック』『脳トレ文章講座』(以上、知玄舎)、『抱きしめる聖者アマチの奇蹟』(徳間書店)、『聖母アマチの教え―ヴェーダの叡智』(知玄舎/改題新版)、『偉人・天才たちの食卓』(徳間書店)、『サイババ超体験』(同)、『今日と明日のへき地医療』(講談社/共著)、『日本近代化の比較文化的研究』(大正大学比較文化研究所/共著)など。


◎大目次
  
第一部 「久米邦武」の思想」(詳細目次は下記電子書籍でご確認ください)
  
第二部 「佐野常民」の思想」(詳細目次は下記電子書籍でご確認ください)


「久米邦武」の思想研究
  ――幕末の佐賀藩士・歴史学の創始者、欧米との比較で日本人の宗教観を明らかにした久米邦武の研究 (2015年11月新刊)

   西田 みどり 著

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  ■電子書籍 定価:[本体800円+税]
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  幕末から明治期にかけて活躍したの佐賀藩士、歴史学の創始者、欧米との比較で日本人の宗教観を明らかにした久米邦武の研究論文。

◎本書について

本書は、近代日本比較文化史の研究および文章論のスペシャリストとして注目を浴びている文学博士、西田みどりの真骨頂、歴史学の創始者として知られる久米邦武(くめくにたけ、1839-1931年)の思想を明らかにした論文集。収録した論文は次の四つ。①涙骨賞受賞論文「『まこと』と『救世主』―久米邦武の比較文化論」(初出:「中外日報」連載、2007年3月6日号~3月17日号)、②「日本人の祈りの習慣化から読み解く久米邦武の宗教観」(初出:『大正大學研究紀要第九十八輯』(大正大學2013年)に「久米邦武の宗教観――『欧米回覧実記』を中心に」として発表したものに加筆)。③「スリランカ訪問から読み解く久米邦武の仏教観」(初出:『大正大學研究紀要第九十九輯』(大正大学2014年)に「久米邦武の仏教観――スリランカの仏教寺院訪問を中心に」として発表)。④「久米邦武の幸福論」(初出:『大正大學研究紀要第九十七輯』大正大學2012年)。久米邦武は幕末の佐賀藩士として明治維新をまたにかけて活躍した群雄の重要人物で、近代日本の確立に多大な貢献と実績を遺した賢人の一人。著者は、①の論文で、近代日本の宗教・思想界に影響を与えたジャーナリスト真渓涙骨を記念して設立された「2006年中外日報社・第3回涙骨賞」を受賞(当時の涙骨賞選考委員は、山折哲雄氏と中沢新一氏)している。
◎底本:『近代日本の礎を築いた佐賀藩士――「久米邦武」と「佐野常民」の思想研究』ISBN978-4-907875-16-9、2015年11月6日初版から『第一部 「久米邦武」の思想』部分、知玄舎POD書籍

◎目次
  
「まこと」と「救世主」――久米邦武の比較文化論 5
 一 5 /二 7 /三 10 /四 12 /五 14
 /六 16 /七 18 /八 20
 ◎――引用・参考文献 23

日本人の祈りの習慣化から読み解く久米邦武の宗教観 25
 一 はじめに 25
 二 「宗教取調べ掛り」という役割 26
 三 アメリカ訪問時のキリスト教への観察から見える久米の宗教観 28
  三・一 アメリカの宗教事情 28
  三・二 「バイブル」社訪問時の記述に見る宗教観 29
  三・三 キリスト教の外的表層と機能 31
 四 イギリス訪問時のキリスト教の見方 34
  四・一 イギリスの宗教事情 34
  四・二 イギリス見聞記でのキリスト教の記述 36
 五 『米欧回覧実記』に見る人道的視点 39
 六 久米の宗教観と日本人の祈りの習慣化   41
 七 おわりに  43
 ◎――註 44

スリランカ訪問から読み解く久米邦武の仏教観 47
 一 はじめに 47
 二 久米にとってのふたつの「東洋」 48
  二・一 久米の「東洋」――幕末佐賀藩の科学技術導入 48
  二・二 久米の「東洋」――スリランカ体験 50
 三 スリランカに久米の足跡を辿る 51
  三・一 キリスト教、回教、仏教が共存 51
  三・二 「アトミタミヒァール」寺 53
  三・三 「ボーカハバット」伽藍 55
 四 仏教観の変遷 58
 五 おわりに 62
 ◎――註 63

久米邦武の幸福論 65
 一 はじめに 65
 二 久米邦武の背景 67
 三 『実記』における久米の比較の視点 68
  三・一 『実記』は二重構造――視察報告と久米の論説 68
  三・二 済世の道と高尚な理論 69
  三・三 理系の学問と文系の学問 71
 四 「西洋物質科学の行詰り」論文に見る久米のコペルニクス的転回 73
  四・一 『実記』から五十年後の久米の思想 73
  四・二 西洋の物質科学の歴史はわずか百年 74
  四・三 時間を節約して手に入れたものは何か 75
 五 おわりに 76
 ◎――註 77
 ◎――引用・参考文献 78


「佐野常民」の思想研究
  ――長崎海軍伝習所時代の手書き記録「安政日記」から読み解く  (2015年11月新刊)

   西田 みどり 著

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  ■電子書籍 定価:[本体800円+税]
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  幕末から明治期にかけて活躍した佐賀藩士、日本海軍の礎を築き日本赤十字の創始者として知られる佐野常民の思想を、長崎海軍伝習所時代の手書き記録「安政日記」から読み解いた研究論文。

◎本書について

本書は、近代日本比較文化史の研究および文章論のスペシャリストとして注目を浴びている文学博士、西田みどりの真骨頂、日本海軍の基礎づくりに尽力するとともに日本赤十字の創始者として知られる佐野常民(さのつねたみ、1823-1902年)の思想を明らかにした論文。収録した論文は、佐野常民の半生、長崎海軍伝習所時代の手書き記録「安政日記」から読み解いた、幕末佐賀藩の科学技術、精煉方の創設、科学研究と技術、長崎海軍伝習所時代、沈没した蘭商船と飛雲丸帆柱、勝海舟と永持亨次郎の状況認識、「藩弊刷新及軍制の改革建白」にみる佐野常民の思想に迫ったもの(初出:『日本近代化の比較文化的研究』(大正大学比較文化研究所2007年)。佐野常民は幕末の佐賀藩士として明治維新をまたにかけて活躍した群雄の重要人物。近代日本の確立に多大な貢献と実績を遺した賢人の一人。因みに著者は、「『まこと』と『救世主』―久米邦武の比較文化論」(初出:「中外日報」連載、2007年3月6日号~3月17日号)の論文で、近代日本の宗教・思想界に影響を与えたジャーナリスト真渓涙骨を記念して設立された「2006年中外日報社・第3回涙骨賞」を受賞(当時の涙骨賞選考委員は、山折哲雄氏と中沢新一氏)している。
◎底本:『近代日本の礎を築いた佐賀藩士――「久米邦武」と「佐野常民」の思想研究』ISBN978-4-907875-16-9、2015年11月6日初版から『第二部 「佐野常民」の思想』部分、知玄舎POD書籍


◎目次

 はじめに 81

第一章 「安政日記」の構成と記述 83
 一節 日付について 83
 二節 記述のしかたについて 87

第二章 佐野常民の半生 91
 一節 佐野常民の伝記について 91
 二節 「安政日記」に到るまでの佐野常民 93

第三章 幕末佐賀藩の科学技術 103
 一節 四人の科学者 103
 二節 精煉方の創設 116
 三節 精煉方の科学研究と技術 118
 四節 精煉方での佐野の役割 121

第四章 長崎海軍伝習所時代の佐野常民 123
 一節 佐賀藩の伝習 123
 二節 沈没した蘭商船と飛雲丸帆柱 128
 三節 日付のない部分の記述について 139
 四節 九月四日以後の記述について 150

第五章 「安政日記」からみる勝海舟と永持亨次郎の状況認識 152
 一節 勝海舟との内話と勝の状況認識 152
 二節 永持亨次郎との内話と永持の状況認識 160

第六章 「藩弊刷新及軍制の改革建白」にみる佐野常民の思想 166
 一節 佐野常民の状況認識 166
 二節 佐野の英国脅威論 171
 三節 佐野の建議 176

 おわりに 185

◎――註 187
◎――史料編「安政日記」 196
◎――佐野常民年譜 208
◎――主要参考文献 212


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