エリートビジネスマンのための 介護学入門 
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  ジュリオ・シニア・ホーム研究会著  株式会社ケー・シー・エス監修 
  四六判188頁 2002年11月24日初版発行  定価1,260円(税込)
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ISBN4-434-02619-4 C0030 \1200E

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●著者プロフィール

ジュリオ・シニア・ホーム研究会代表
栗原 幸太郎(くりはら こうたろう)

 1955年(昭和30年)山口県柳井市出身。ジュリオ・シニア・ホーム研究会代表。スマイルトレード株式会社、ジュリオ株式会社、株式会社日中輸出入交流促進協会各代表取締役。
 明治大学商学部卒。証券会社、住宅会社を経て1995年独立。定期借地権を中心としたコンサルタント、デベロッパー業務を行う。
 2001年、世界初の少子高齢化社会を迎える日本の「家族の絆」を原点に、ユーザー、土地所有者両方の立場に立った『ジュリオ・システム』を稻本洋之助東京大学名誉教授と共同開発。個人・企業土地所有者始め地方公共団体等からも『ジュリオ・システム』の申し込み急増を踏まえ、全国展開中。
 著書に「定期借地権マンション活用マニュアル―事業計画から相続物納まで」(住宅新報社刊、共著)等がある。


あとがき

 四人に一人が高齢者……そんな時代がもうすぐ訪れようとしています。それに伴い、高齢者をめぐる介護問題は、私達の誰もが避けては通れない共通の社会問題となりました。やがては私達自身も、確実に年をとり介護される側にならないとも限りません。そんな高齢化リスクがこれからの時代を生きるうえで潜在していることには、充分な準備で対処しておくことが重要です。こんな高齢社会に対してどんな備えで臨んだらいいのか? 私達自身が生涯の安心と豊かさを手に入れるにはどうすればよいのか?
 その答えのひとつとして私達は、住む側(親子関係、家族の絆、家族のあり方)とともに地主側の立場も考慮し、定期借地権による介護付き住宅・ジュリオ・システムとして具現化しました(なお、ジュリオ・システムにつきましては、ジュリオの理念と考え方を共有していただけるところと一緒にやっていきたいと思いまして、所有権との組み合わせを含め、特許を出願いたしました)。介護が必要な高齢者の暮らしに大切なものは、家族との絆をスムーズに保てる住宅の仕組みです。ジュリオ・システムは、定期借地権のメリットをフル活用することで、低コストで終身介護まで含めた豊かな生活と安心を実現するまったく新しい住宅のあり方を、まさに今の高齢社会に提案するものです。
 ジュリオ・システムでは、現在の有料老人ホーム、特別養護老人ホームなどなどの考え方、ポジショニングを全面的に見直しました。たとえば、一人一代かぎりの終身利用権ではありません。自分の父母、祖父母、配偶者の父母、祖父母、自分達が使え、そしてそれを子供に遺せるという循環システムです。譲渡・相続ができて住宅金融公庫等の融資が使えます。そればかりか有料老人ホームに比べて圧倒的な低コストを可能にしました。
 こうして兵庫県明石市の協力を得て世に問うこととなったジュリオ・システム第1号『ジュリオ朝霧』は、ジュリオ・システムに基づくたくさんの可能性のなかのひとつのモデルケースです。ご参考になれば幸いです。このシステムはケース・バイ・ケース、さまざまな展開が可能です。本書は、終身介護まで可能な「終の住まい」を探していらっしゃる読者の方々を想定してまとめましたので、ジュリオ・システムについてもっと詳細にお知りになりたい方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。
 また、本年12月より「ジュリオ友の会」を発足する予定です。「友の会」では、皆様のご希望にできるだけ添えますよう、全国を約40のブロックに別けて、そのうち3ブロックの重複登録をしていただきます。登録いただきました皆様には、その地域でジュリオの案件が出次第、情報をメールにてお送りいたします。「ジュリオ友の会」入会ご希望の方は、本書に挟み込みの別紙ハガキにてお申込みくいただくか、後掲のジュリオ・シニア・ホーム研究会にご連絡ください。
 さて、ジュリオ・システムの構築に際しましては、定期借地権を創られ今回のジュリオ・システムを共同で開発して契約書はじめ多くの規約の作成をしてくださった東京大学名誉教授の稻本洋之助先生、資金とともに精神的なバックアップをくださった株式会社ケー・シー・エスの藤井晃社長、株式会社エヌ・ケイ・プロモーション代表取締役で行政書士の大久保直之先生他、じつにたくさんの方々のご尽力をいただきました。この欄を借りまして御礼を申し上げます。ありがとうございました。本書が、高齢社会の問題をかかえる読者のみなさまに、少しでもお役に立つことがあれば幸いです。

    ジュリオ・シニア・ホーム研究会代表 栗原幸太郎


●目 次

プロローグ●介護その前に

■その時あなたはどうする? お年寄りが車椅子の人となったなら 2
■ハードルはあっても、上手に越えられる 4
■上手にハードルを越すための秘訣 5

第1章 サポートが必要になった時に知ること−退院前に準備しておくことは?

■在宅か、病院か…医師、医療ソーシャルワーカーに相談 12
■在宅で介護、誰がどうサポートするか話し合っておく 14
■現実の問題は避けて通らないように 15
■今さらながらサポートしやすい家を 17
■お互いの暮らしのビジョンを描いてみよう 19
■家族で描いた暮らしを現実にしてゆこう 20

第2章 介護保険制度を味方にするには?

■まず介護保険を知ろう 24
■プロのノウハウは活用すべき 25
■負担一割 使わない手はない!! 26
■上手なサービスの使い方は? 29
■介護サービスは、自治体の腕次第 30
■住みなれた町について、よく知っていますか? 33
■家庭内のちょっとした事故に注意 34
■無理しなくていい住まいにしよう 36

第3章 介護保険の手続きとケアマネージャー

■サービスを受けるには、まず役所で申請手続きを 介護保険制度を使い、使えるサービスは全て使う 42
■サービスをうけるための第一歩 要介護認定の申請から、介護サービスを使うまで 44
■かかりつけ医者を持とう 49
■介護認定 わが家に調査員がやってきたら 52
■認定の結果「こんなはずじゃない」と後悔しないために!! 53
■ケアマネージャーって何をしてくれる人? 56
■こんなこともあるから注意! 58
■ケアマネージャーに、本当のところを話せるか? 60
■ケアマネージャーの善し悪しとは? 63
■できるだけ早く問題を見分けるために 64
■介護の成功はケアマネージャーとの付き合い方できまる 68
■ケアプランの目的を理解しよう 68
■具体的な疑問・不満はきっちり伝えよう 72
■「ここがよくなった、ここがよくない」を伝えよう 74
■介護保険で受けられるサービス・施設サービス 74
■介護保険で受けられるサービス・在宅で受けられるサービス 78
■その他のサービス・わが町に独自のサービスはある? 88

第4章 ハウ・ツウ サポートことはじめ−ふだんから学んでおきたいサポートやエチケット

■ちょっとした変化を見逃さない 92
■食事は楽しく…とる・つくる 97
■悩まずに、相談する習慣をつくる 102
■お年寄りの資産を守る・成年後見制度 105
■家から出られなくとも、役立つ情報は手に入る 110
■事前に練習できる、サポートの基本テクニック サポートの方法は人それぞれ 114
■着替え 115
■歯磨き・洗顔 117
■お風呂 117
■洗髪 118
■シーツの交換 119
■椅子での移乗〜トイレ編・車編 121
■お年寄りへの心遣いとは? 124
■住みやすさはバリアフリーから 128

第5章 高齢期の生活プランを具体的にしよう−親と楽に暮らせる介護付き住宅=ジュリオ・システムとは?

■高齢期のプラン…いつ立てる? 136
■高齢化先進国ではどうしている? 138
■いきいきとした高齢期とは? 140
■老いをハンデにしない家選び 143
■高齢期こそ、幅広く家を選びたい 144
■移り住みのニーズを現実にしたい 147
■定期借地権を活用した、介護付き住宅=ジュリオ・システムの提案 148
■終身介護という安心が得られるマンションの選択肢 151
■ジュリオ朝霧のプランニング=専門家の意見 153
■ジュリオ・システムと定期借地 155
■介護の意識と実態 157
■バリアフリー・ユニバーサルデザイン 160
■人生の第3ステージで安全・安心が得られること 162
■個室化になる介護福祉施設と費用負担の問題 165
■相続できる財産価値と土地の有効活用 167
■どんなサービスも可能な医療体制の介護棟 169
■家族の関係を壊さないで被介護者と近くに住めること 171
■リーズナブルな価格設定が可能なジュリオ・システム 173
■ジュリオ・システムならではの暮らしと生活の提案 175
■新たな住まいの選択肢として、実りの第3ステージへ 183


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