ダルクの日々  (2014年新刊、1月上旬発売) 


  ―薬物依存者たちの生活と人生(ライフ)

  ダルク研究会 編著 

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  四六判382頁 2013年12月25日初版発行 定価(本体2,000円+税)
  ISBN978-4-434-18700-1 C3030 \2000E 発行:知玄舎/発売:星雲社
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 薬物依存者がどのように依存症と闘い回復へ向けて必至に生きているか、そのすさまじい生きざまを、インタビューによってレポートしてまとめた貴重な報告書。「細いレールの上を歩いているひとの道が大通りとなるように、細いレールから落ちてしまったひとはレールに戻れるように。」多様で複雑な「回復」の道を歩み続ける、薬物依存者14名のライフヒストリー集。薬物依存者の回復の今日の情況を知るに充分に充実した序章や凡例と、14の事例によってその具体的なケースを個々のインタビューによって詳細に知ることができる。薬物依存で用いられる特殊な用語の解説なども包含し、薬物依存者の回復の情況を知るうえで、充実した格好の一書。

★日本図書館協会選定図書(第2893回、週刊読書人2014年3月21日)

★週刊読書人(2014年4月11日)に紹介記事→ココ





































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[編著者について]

「ダルク研究会」メンバー(編著者)一覧
 南保輔(成城大学文芸学部)
 平井秀幸(四天王寺大学人文社会学部)
 中村英代(浦和大学短期大学部)
 森一平(東京大学社会科学研究所)
 伊藤秀樹(東京大学社会科学研究所)
 相良翔(中央大学大学院文学研究科)
 山下麻実(元東京大学大学院教育学研究科)


まえがき(抜粋)

 この本を手にとっていただいた読者の中には、「ダルク」についてよく知っているという人も、その逆に「ダルク」という名前を聞いたことがないという人もいるだろう。「ダルク(DARC)」はDrug Addiction Rehabilitation Centerの略で、薬物依存当事者たちが最低数か月にわたる長期の共同生活を送る中で、依存からの「回復」をめざす民間リハビリテーション施設である。スタッフもほぼ全員が「回復」途上の薬物依存の当事者であり、過去にダルクに入所していた経験をもつ者も多いことから、当事者中心の「自助(セルフヘルプ)」的な施設と呼ばれることも多い。1日3回の「ミーティング」と呼ばれるプログラム、一般的には「犯罪」としてのイメージの強い薬物使用を「病気」と捉える視点、アメリカで生まれたAA(Alcoholics Anonymous)やNA(Narcotics Anonymous)などのセルフヘルプ・グループとの結びつきなど、そのユニークな性格を挙げていくときりがないほどだ。そんなわけで、ダルクは現在では薬物依存の「回復」支援という枠を越えて、ひろく「『当事者』運動」や「問題を抱える人たちへの『支援』」といった文脈で注目を集める存在になっている。当初は東京に1か所しかなかったダルクも、現在では全国に60か所以上が存在するまでになった。
 本書は、そんなダルクで生活する(していた)14名の薬物依存者たちの「語り」を集めた書である。「語り」といっても、ダルクメンバーがしゃべったこと全てを収録しているわけでも、しゃべったとおりに収録しているわけでもない。本書の各章は、ダルク研究会によるダルクメンバーへのインタビュー記録を文字に起こし、さらに一定の観点から一般読者でも読みやすいように編集を加えたものである。本書に登場するダルクメンバーは、都市部に存在するXダルクとYダルクという2つのダルクのメンバーたちだ。かれらへのインタビューは、2011年6月から現在まで、原則として研究会メンバーがかれらをダルクに訪ねるかたちで継続的に実施されている。さらに、編集済みの「語り」は、月1回開催されるダルク研究会の打ち合わせの場でおよそ半年間にわたって徹底した議論に付され、研究会メンバーの手によって何度も何度も点検・修正を受けた。できあがった「語り」はダルクメンバー本人やダルクスタッフによって最終的なチェックを受け、そこで了解が得られたものが本書に収録されている。(平井秀幸)


目次

まえがき…平井秀幸 2

    凡例 10

序 章 薬物依存からの「回復」をどう理解するか…平井秀幸 13

―――第Ⅰ部 薬物依存者たちの「生活」 

第1章 「生きかた」を変える
   Aさん(男性/40代前半/覚せい剤・咳止め薬)・森一平 38
第2章 薬池肉林の日々から徒然クリーンへ
   Bさん(男性/60代前半/覚せい剤)・南保輔 78
第3章 気づきを与えてくれた覚せい剤
   C さん(男性/60代前半/覚せい剤)・山下麻実 112
第4章 就職・退寮・入院
   Dさん(男性/30代前半/覚せい剤)・中村英代 133
第5章 スタッフのストレスと喜び
   Eさん(男性/40代前半/アルコール・咳止め薬)・伊藤秀樹 161
第6章「今日一日」を積み重ねて
   Fさん(男性/40代前半/覚せい剤・アルコール)・相良翔 191
第7章 誰も支援してくれなかったじゃないか
   Gさん(男性/20代前半/覚せい剤・アルコール)・相良翔 219
第8章 ミーティングで話せない
   Hさん(男性/40代前半/咳止め薬・鎮静剤・ギャンブル)・中村英代 247
第9章 クスリをやめる気はなかった
   Iさん(男性/20代後半/覚せい剤・睡眠薬)・中村英代 272

―――第Ⅱ部 薬物依存者たちの「人生」

第10章 入寮3日目からずっとクリーン
   Jさん(男性/30代後半/咳止め薬)・中村英代 302
第11章 ダルクにいれば安心
   Kさん(男性/60代前半/覚せい剤)・伊藤秀樹 315
第12章「空虚」の解消
   Lさん(男性/40代前半/アルコール・覚せい剤・睡眠薬)・相良翔 322
第13章 スイッチを入れるための覚せい剤
   Mさん(男性/30代前半/覚せい剤)・伊藤秀樹 335
第14章 ただ生きているだけ 
   Nさん(男性/50代前半/咳止め薬)・森一平 349

用語説明 368

あとがき…南保輔 378



あとがき(抜粋)
  
 本研究の遂行にあたっては、2010~2012年度科学研究費補助金基盤研究 (C)22530566「ダルクにおける薬物依存からの『回復』経験のエスノグラフィ」(代表:南 保輔)の助成を受けた。本書の出版にあたっては、「平成25年度成城大学科学研究費助成事業等間接経費による研究支援プロジェクト」の「研究成果の公表(出版等助成)支援」を受けた。また、東京ダルク支援センターにご支援とご協力をいただいた。記して謝意を表したい。
 そして、共著者であり、われわれダルク研究会のメンバーに協力して、お話を聞かせてくださったXダルクとYダルクのみなさんに大いなる感謝の気持ちを表したい。2年あまりの期間に、多いひとでは14回にわたり時間を割いてご協力いただいた。
 ミーティングで話すことは「回復」プログラムの重要な部分を占めている。しかしそれだけでなく、われわれのような外部の人間と話すこともまた「回復」に資するであろうと、ダルクスタッフのみなさんは考えているようであった。そうだとして、人生や経験の一部をわれわれと分かちもったということが、みなさんの「回復」に少しでも役立っているのであれば誠に幸いである。(南保輔)


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