●サイババ臨在
――今もつづく無神論者の奇蹟体験 (2016年9月新刊)
横井 宏茂
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■POD書籍 : \2,200 (消費税別)/(A5判258頁 ISBN978-4-907875-32-9)
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◎本書について
神の化身・サイババから浴びた、強烈な奇蹟の体験の数々を、リアルに子細に書き起こした労作の体験談。
◎著者紹介
横井 宏茂(よこい ひろしげ)
一九四三年、福井県福井市に生まれる。一九六六年、関西大学を卒業し、福井市の浦瀬染工(株)に入社。一九八六年に退職。その後、数社の営業職歴を経て、一九九一年、福岡鉄工(株)に入社。未曾有の不況により会社は一九九三年五月末日を以て社員全員を解雇し休眠状態に入った為、解雇された。半年間の失業期間中に〝神の化身サイババ〟を知る。同年十月、外壁の調査・診断・改修工事の専門会社(株)福井硝子工業(二年後(株)ビルコンに社名変更)に入社。セールス・エンジニアとして活躍。入社直後の十二月に夫婦でインドに〝神の化身サイババ〟を訪ねた。帰国直後に夫婦揃って完全なベジタリアンに変質してしまっていた。その後夫婦に奇蹟や摩訶不思議な事が次々と起こってきた。二〇〇九年四月脳梗塞を患い、二〇一〇年退職。
●目次
まえがき
第一話 誘い
一.解雇
二.セミナー
三.禁句(タブー)
四.旅行案内
五.職探し
六.旅行申し込み
七.出社
八.「ビフォア」
九.インドへ
十.何がこうさせたのか?
第二話 気が付けばベジタリアン
一.サイババの言葉
二.プッタパルティへ
三.アシュラム(宿泊施設のある霊性修行をする寺院)
四.ゴーストタウン
五.トークン・ライン
六.いよいよダルシャン
七.十二月十五日、二回目のダルシャン
八.手紙を受け取ってもらう
九.帰国
十.「アフター」思わぬ奇蹟
十一.何でこうなったのか?
第三話 「やっと来たか」
一.セヴァ(奉仕)団体
二.第四回サティア・サイ全国大会
三.「やっと来たか」
四.シルディ・ババとのつながり?
第四話 サイババが被さってきた!
一.祭壇
二.黙想
三.サイババの言葉
四.指輪
五. ほら、ここに有る!
第五話 石像がミルクを飲んだ!
一.テレビのニュース
二.「毛細管現象」だって?
三.日本でもガネーシャ神像がミルクを飲んでいた!
第六話 財布
一.着替え
二.財布が無い!
三.「あっ! S君!」
四.「何であの道を通ろうと思った?」
五.神は私が財布を落す事を既にご存知だった!?
第七話 えこ贔屓のインタビュー
一.思わぬ試練
二.パダ・ナマスカール(サイババの御足に触れ祝福を受けること)
三.二日も続く奇蹟「車椅子は不要!」
四.「また、えこ贔屓のインタビュー?」
五.マンディールの中で日本人全員のグループインタビュー!
六.気付き
第八話 社長のお見舞い
一.社長の緊急入院
二.社長とのご縁
三.お見舞い
四.親友
五.祈り
第九話 サイババの五年保障
一.祈り
二.受注成功と改修工事の裏事情
三.劣化塗膜の処理条件の設定
四.工事の始まりとインドツアー
五.新しい塗料が壁に付着しない!
六.Y先生怒り爆発!
七.神への祈り
八.アムリタが湧き出た! 奇蹟が起きた!
九.いよいよ十四日(月)
十.会議
十一.ババ様からメッセージ
十二.梅雨の長雨で作業ができない!
十三.五年保証
十四.「裁判にかける」
十五.予定外の費用の負担
十六.ババさまの保証期間の延長
第十話 ぴったり一万四〇〇〇円
一.脱輪
二.JAFへ電話
三.一万四〇〇〇円
四.「上がってしまった!」
五.JAFを断る
六.マザーテレサの映画に感動して
第十一話 写真にアムリタ(神聖蜜)
一.長野サーダナキャンプ(霊性修行の合宿)
二.写真にアムリタ(神聖蜜)が出現
第十二話 犬がやってきた理由
第十三話 祈りの訓練
一.七回目のサイババ・ツアー
二.アシュラムは学びの場
三.「祈り」の訓練
四.祈り
五.特別な人がエスコート
六.ここはどこ?
七.エージェントのラメッシュが来ない!
八.「ノー・プロブレム!」
九.神の戯れ?
第十四話 ビンの中で増えたアムリタ(神聖蜜)
第十五話 屋上水張り試験
一.「そうや、今から水張りしなさいよ。・・・」
二.過去の職歴
三.塩ビパイプ
四.「ババさま、今すぐ雨を止めてください!」
五.雨が止んだ!
六.「今からすぐ雨を降らせて下さい!」
七.水の中でガムテープが接着するか?
八.水を止めて帰る
九.再び雨乞い
十.真っ黒な空
十一.屋上にプール
十二.「防水は合格です」
十三.屋上にだけ集中豪雨!
第十六話 ポンプ所での「天気の祈り」
第十七話 「みぞれを降り止ませてください!」
一.外壁調査の依頼
二.「みぞれを降り止ませて下さい!」
三.「一時には止めて下さい!」
四.「今からはもう降らせないで!」
五.「もう降らせてもらっても構わないです」
第十八話 N大堰 その一「見直せ」
一.祈り
二.電話
三.即日プロポ
四.即日プロポが必要となった事情
五.試験前の下見、現場監督へのインタビュー
六.「見直せ!」
七.試験
八.「原因は何だと思いますか?」
九.「何であんなこと言うてしまったのか?」
十.見積書の提出
十一.調査の結果
第十九話 トンネル内であわや大惨事!
一.突然失速
二.充電
三.また失速!
四.薄皮一枚残して
五.バッテリーが上がった原因
第二十話 N大堰 その二「祈り」
一.祈り「仕事を下さい」
二.シーリング打替え工事での天気の祈り
三.再び原因調査
四.レベル・チェックでの天気の祈り
五.再び雪
第二十一話 十二人のババ様出現
一.緊急入院
二.十二人のババ様出現
三.アムリタ(神聖蜜)
四.会社の誰も見舞いに来てくれない
五.試験
六.完全無視
七.十二人のババさまの意味
八.神からのメール?
九.「思い出せ『許す』ことを」
十.私の祈りに応えていた?
十一.神は全て予知していた。
第二十二話 床ひび割れ――その一「左官の瑕疵」
一.祈り
二.とんでもない問題
三.補修工法をどうするか
四.人集め
五.値段の交渉
六.工事
七.最終施工数量
八.神への伺い
九.神の審判や如何に?
第二十三話 天気の祈り
第二十四話 床ひび割れ――その二「悪夢」
一.第二十二話 床ひび割れ――その一「左官の瑕疵」の要約
二.体の異変
三.悪夢
四.逆恨み?
五.二度目の悪夢
六.♪「・・・あなた、胸の怒りを聞いてくれますか・・・」
七.浄化
八.その後
第二十五話 神からのサイン
一.「サインを下さい」
二.サイン
第二十六話 マイ・マントラの効果
一.マイ・マントラ(真言)
二.マントラ(真言)
三.車中の瞑想
四.深い瞑想とは?
五.疑問
六.白内障の目の曇りが消えた?
第二十七話 吉祥の日に吉祥な出来事
第二十八話 後輪の真後ろに子供の顔が!
一.マイカー
二.辻裏の三叉路のバック
三.右後輪の真後に子供の顔が!
第二十九話 神戸サーダナ・キャンプ(霊性修行の合宿)で
一.折畳み式祭壇
二.台風
三.祈り
四.台風の動き
五.スワミからの「祭壇作り」宿題
第三十話 神の思惑
一.ショック
二.アクシデント
三.岩国へ
四.約束
五.エーカーダシャ・ルッドラ(※当話、末尾参照)
六.その先の思惑
七.フラッシュ・カード
第三十一話 新しい教室
一.神への祈り
二.窮地
三.「あんたの希望の教室があるやろ?・・・」
四.〝ババ〟を摑んだのは誰か
五.サプライズのおまけ!
六.「ママ、お教室にサイババがいるの!」
七.「もう一人〝おっちゃん〟がいるの!」
八.「お教室に天使がいるの!」
第三十二話 ヴィブーティ(神聖灰)が吹き出た!
一.祈り
二.プッタパルティへ
三.このツアーで初めてのダルシャン
四.パダ・ナマスカール(御足に触れて祝福を受ける事)
五.一年前のダルシャンでのパダ・ナマスカール
六.「てぃんさぐぬ花」
七.〝事件〟が起きた
八.家内の祈り
九.ヴィブーティ(神聖灰)
十.家内の気持ち
第三十三話 「ビンの中で増えたヴィヴーティ(神聖灰)」
一.長電話
二.分けてあげたヴィブーティ(神聖灰)
三.「ヴィブーティは・・・ものすごく増えているんです!」
四.更に増えたヴィブーティ
第三十四話 「あのワン切り、いったい誰が?」
一.手紙の書き出し
二.斉藤一人さんの本
三.H君への電話 その一「勉強」
四.H君への電話 その二「見えない存在」
五.H君への電話 その三「祈った通りに教室が建ってしまった」
六.H君への電話 その四「許す」
七.H君への電話 その五 「神様はいつも見ている」
八.H君への電話 その六 「一時間以上も話しちゃったのね」
九.あのワン切り、いったい誰が?(手紙の続き)
十.試練 成長のプロセス(手紙の続き)
十一.振り返って
あとがき
まえがき
ここに収録したものは、私や家内が体験した数々の「奇蹟」や「神計り」や「摩訶不思議な事」の中から、体験談として相応しくない話題のものや、プライバシーにかかるもの、単に祈りが叶えられただけのものは極力省いてある。
これ等には全て事実だけを書いてあり、作り話や誇張や脚色などは一切含まれていない。むしろ私の文章表現の拙さから驚きや感動がそのまま伝え切れていないことが悔やまれる。
私は一九四三年、福井県福井市のある宗教の熱心な信者の家庭に生まれ、小学、中学、高校、大学を通して母の勧めでその宗教の修養会などに参加し教理を教えられ、また折に触れ母親や祖母に神の摂理を教えられてきた。
社会に出て働き、世の中を見るにつれて、また、終戦後からずっと両親の一切休みを取ることなく身を粉にして働く姿を見てきた私は、一部の人々かも知れないが、悪いことをしている者がのうのうとのさばり、正直に生きている者が馬鹿を見て、真面目な者が報われないという悔しい現実を見せつけられ、社会は宗教の説く摂理とはかけ離れ、大きな矛盾を含んでいることに否応なく気付かされた。
若かった私は「この世に全知・全能の神が居るなら、何故このような不公平で不完全な社会を作ったのか! 神など居る筈がないだろう!」と虚空に向かって吐き捨てた事が何度あっただろう。そうして無神論者になっていった。
平成五年(一九九三年)六月六日朝、家内は金沢で催される「サイババ・セミナー」へ友人と参加しようとして電車の時間をしきりに気にしていた。私はその様子を見ていて、急遽、車で彼女らを金沢まで送ることにした。更に、車内での彼女たちの会話から「同伴する必要性」を感じ、私もセミナーを傍聴することにした。そこで初めて「サティヤ・サイババ」の存在を知った。
「サティヤ・サイババ」なる人物は、この時すでに世界的に知られていたようだが、当時の日本では極々一部の人を除いてその名前さえ全く知られていなかった。
彼は南インドに住んでおり、背が低く、浅黒く、縮れ毛の大きなアフロヘアーの老人で、色んな奇蹟を起こし、手から宝石や聖灰を物質化し、世界のサイババの写真や仏像やその他の物にヴィブーティ(神聖灰)やアムリタ(神聖蜜)を湧き出させ、「神の化身」と呼ばれているということがわかった。
が、そのセミナーでは我々には馴染みのない雰囲気が漂い、怪しいインドの新興宗教に違いないと感じ、それ以後、我が家では「サイババ」は禁句(タブー)となった。
その二ヶ月後、ある旅行会社からパンフレットが届いた。色んな企画の中に「神の化身〝サティア・サイババ〟を訪ねるツアー」なるものがあった。家内は早々とそれに決めていたが、私は他のツアーに行くことにしていた。
しかし、締切り時間直前に急に私の気が変わり、結局、その胡散臭いサイババのツアーに申し込んでしまい、十二月には見知らぬ人達と一緒に「〝神の化身サイババ〟とは一体どんな〝人物〟か?」を知りたくてインドに旅立った。振り返ってみれば、何か見えない糸でインドへ、サイババへと引き寄せられていった。
その旅行から帰った直後から私は肉を全く食べられなくなり、アルコールも一滴も口にしなくなり、程なく魚も一切食べなくなってしまった。自分の好みや意思とは全く関係ない。以来、家内共々完全なベジタリアン(菜食主義者)になってしまった。
その後、今日まで二十二年間に亘り、二人に〝奇蹟〟や〝常識ではあり得ない出来事〟が次々と起きて来た。そして何よりも驚くことに、私の〝意識〟がすっかり変わってしまった。この「意識の変革」自体も「神計り」だと思わざるを得ない。
これらの体験を通して、科学がまだ気付いていない大きな真理が働いていることに気付かされる。人が気付いていようがいまいが、他ならぬその人の中で、話す言葉の全てをじっと聞いていて、行いの全てをじっと見ていて、思いの全てを知っている「存在」がある事がわかる。
その「存在」は、「あなたが私に一歩近づけば、私はあなたに百歩近づいてあげよう」と言っている。そして、「真摯な祈りには瞬時に或はタイムリーに応え、エゴや欲には距離を置いて応えず、試練や苦難は時にはカルマの法則の成就に任せる」とも言っている。
私の中に「存在」があるということは、私以外の人の中にもその同じ「存在」があることを意味する。これら家内と私の拙い体験を共有してくださって、そのことが読者ご自身の中の「存在」に働きかけられるきっかけになるなら望外の喜びである。
平成二十八年二月二十五日
横井 宏茂