サイババからの贈りもの−愛と奇跡の旅路

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  穂積 由利子 著 上製本192頁  2007年2月28日初版発行 定価:1,890円(税込)
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  シュリ・サティア・サイババは、これまでたくさんの人々に愛と魂の気づきをもたらし、1990年代に世界的に著名になったインドの聖者です。
  が、ブームの高まりのなか起こった誹謗中傷報道で、帰依者の心の中にも、困惑と不信と傷が生まれました。
  著者は、このサイババブームの満ち引きのなかで、自ら味わったサイババ体験を冷静に見つめることから、
  人が何を言おうと、世間がどう評価しようと、
  自分の魂の体験は、動かしがたい真実以外のなにものでもないことを確信し、本書を著しました。
  ほんとうに大切なことは何なのか? 人のうわさか? 風評か? あなたの体験は何だったのか? 
  真実はひとつしかありません。
  もう一度、サイババという存在がもたらしたものが、本書を通じて呼び起こされるなら倖いです。


カバー表 
 ISBN978-4-434-10293-6 C0014 \1800E

単価 : \1,890 (消費税込み)  購入する/数量 :    
ご購入の流れにつていはこちら 

●著者略歴

穂積 由利子(ほづみ ゆりこ)

 1950年会津若松市生まれ。青山学院大学英米文学科卒業。1999年まで25年間をスイス、カナダで暮らす。カナダ・トロントの日系新聞社勤務、日本語学校校長を勤める。現在は翻訳家。訳書にディファジオ「帰るべき場所」、トゥワイマン「光の使者」(共に中央アート出版社)、キャラハン「TFT思考場療法入門」、アンドレアス「コア・トランスフォーメーション」(共に春秋社)、バクスター「植物は気づいている」(日本教文社)、他。


【謝辞・はじめにから】

 謝辞

 二〇〇五年の秋に「サティア・サイババへの旅路」というブログを書き始めたとき、わたしの中には、本になったらいいなという思いはありましたが、それよりも、出版はあきらめて、「ブログ」で発表しようという気持ちでした。無名のわたしの本を、現実に出そうと考えてくださる出版社はないだろうと思ったからです。
 原稿の元になる文章は何年も前に書いたものです。前にも一度他の人に読んでほしいと思ったことがありましたが、わたしの中のサイババに対する気持ちが葦のように風に揺れ動いているのを感じて、これではとても駄目だと思い、しまいこんでいました。
 今、サイババという方を知って十年余、ようやくわたしは、自分の中にも神がいることが分かるようになりました。
 わたしは世界が二十一世紀を迎える直前に、約二十五年過ごした海外から日本に帰国しました。そして回りをみわたすと、サイババという名前を聞いたことはあっても、実はよく知らない方たちが多いことに気がつきました。でもサイババの話をすると、たいていの人はとても興味を持つのです。これはどうしてなのでしょうか?
 わたしは、カナダで日本語学校の校長をしていたときのことを思い出します。
 あれは、日本でオウム真理教の事件があったときでした。わたしはいつも日本のことをテーマに朝礼のお話を選んでいましたので、このことをどう子供たちに話したらよいか、一晩考えました。そしてこんな話をしたのです。
 それは、人間には素晴らしい能力が与えられていること。空を飛びたいという思いが飛行機になり、月に行きたいという気持ちがロケットになる。病気を治したいと思えば、良い薬ができる。このように、人間には、考えや思いを現実のものに出来る力が与えられている。だからこそ、何を考え、思うかが、とても大事であること。心を純粋な、温かなものにしなければならないこと。だいたいそんな話でした。
 驚いたのは、いつもならたいていどこかから話し声が聞こえるのに、その朝は、幼稚園児から高校生まで百名以上の子どもたち、先生方、保護者の方々が、水を打ったように、静かに耳を傾けていたことでした。そして後々まで、あのときの話は素晴らしかったと言われました。こんなことは、その後も含めて一度もありません。
 実はこの話のもとは、前の晩に、日本で起きる事件に敏感な子どもたちに、地下鉄サリン事件のことをどう話したらよいか、困っていたときに、サイババの講話集の中で読んだのです。そして、わたしが子供たちに伝えたいことがそこにあると思ったのです。うまく言えませんが、サイババの話をするということは、知らずして、そういう、なにか根本に触れることだと思います。
 わたしは、サイババを信じるに至った道の、最初の体験を書いた原稿を引っ張り出しました。そして、ブログという場で、手を入れつつ書き始めました。
 最初の頃は、わたしを知っている回りの方が、読んでコメントを入れてくれました。その中には家族も混じっていました。まだ始めのとき、親しい方たちから温かい言葉をいただいたことは、本当に励まされることでした。やがてブログがインドに入った頃から、未知の方からのコメントが多くなりました。黙って読んでくださる方の人数も徐々に増えました。わたしは、自分の話にいろいろな方が興味を持ってくださることを知り、勇気づけられました。中にはサイババをすでに受け入れておられる方もあり、わたしの考えとは異なる観点から、体験や信仰について活発なコメントをいただきました。そうした意見や感想に何度も目を開かれた思いをし、感動し感謝しました。ブログを一年間、毎週楽しみに書き続けることができたのは、そして今本という形にしていただく運びとなったのは、わたしに勇気をくださり、励ましてくださった皆様のおかげです。
 ここに改めて、深く感謝いたします。
 また、わたしの歩んできた道で出遭ったすべての方々に、心から感謝しています。
 とくに、トロントでわたしが通っていたサイセンターの方々には、いつも優しい言葉と温かな助言をいただきました。今思い出しても、たくさんの愛にあふれた瞳がわたしを見つめてくれます。さらに本書では触れる機会がありませんでしたが、最初の旅から帰ったあと、日本人の集まりを始めて、毎月サイセンターで世界平和の祈りの時を持ちました。仲間が集まって同じ目的で平和を祈ったひとときは、人のつながりの素晴らしさをわたしに教えてくれました。
 どうかこの本が、わたしがたくさんの方からいただいた愛を伝えることができますように。
 そして、あなたのハートの扉をたたき、あなたが開けてくださいますように。
   二〇〇七年 一月    穂積 由利子 

 はじめに

 わたしがはじめてその方を知ったのは、いまから十一年前でした。
 そのころわたしはカナダのトロントに住んでいました。

 わたしはトロントのサイセンターに通い始めて、
 トロントに住むインドの人たちの深い信仰心に触れ、心を打たれました。

 一年後、わたしは帰依者のグループに混じってその方に会いに行きました。
 そして思いがけなくインタビューをいただきました。

 わたしは奇跡を見、聞き、体験しました。
 神が化身した方だと思いました。

 しかし信じること、信じきることは、
 わたしが考えていたほど簡単なことではなかったのです。


 《目次》 

目次

謝辞 1
はじめに 5
第一章 呼び声 9
第二章 わたし 31
第三章 春 49
第四章 合図 63
第五章 リーラの花園 87
第六章 プッタパルティへの道 99 
第七章 アシュラムにて 107
第八章 奇跡 163
第九章 ハート 181
おわりに 186
あとがきにかえて 188
  カバー絵の説明 190
  参考文献 192


TOPに戻る